Evgeny Lebedevは2007年のデヴュー作「fall」で驚い以後ずっと買っていて、これで4作目になるのかな、デヴュー時は20歳だったから、今年は30というとてもよい時期に来ているピアニストです。
今度のアルバムはベースのAnton Revnyukという人との双頭アルバムになっています。
1曲目、ストリングス・カルテットがバックについて、ベースがエレべで、チェンバーミュージックとも、フュージョンとも違う、ソプラノサックスなんかもつかって、カントリーが入ったようなサウンドです。
2曲目、美しいチェロで始まって大喜び、それにしても美形なカルテットです。
デヴュー作で驚かされたEvgeny はその後アメリカにわたって2作目はなんだかスタイルを模索するような感じで主張が薄い感じでした。その後間が開いて出た3作目で落ち着いた感じになってほっとしたのが2013年でした。
今回のアルバムは、ストリングスの使い方も安定した、しっかりサウンドの方向が出来たと思わせるアルバムだとおもったら、録音はロシア。母国に戻ってのアルバムつくりでとても安定したのだろうと思います。
4曲目、ショーターの曲では、良き時代のピアノ・フレーズを綴るような美しさと余裕を見せるし、ここでのアコベのソロも良い。
6曲目はベースのAnton Revnyukの曲でエレベ、その使い分けも見事で、連名アルバムにしたのも解ります。
最後の曲Ksenia Lebedevaという女性ヴォーカリストが歌いり、英語でうたっているのだけれど、英語に聞こえないのも、まあ許すという感じでEvgeny Lebedevの音楽が安定してきたことこれからも楽しみなピアニストです。
最後のヴォーカルがなければおすすめですが、それも楽しんで欲しいアルバムです。
Evgeny Lebedev(p)(key on 1,6)
Anton Revnyuk(upright-b on 2,3,4,5,7)(b-g on 6)(fretless b-g on 1,3)
Ignat Kravtsov(ds)
Asiya Abdrakhmanova(vln excpet 6)
Svetlana Ramazanova(vln except 6)
Antonina Popras(alto-vln except 6)
Alexandra Ramazanova(cello except 6)
Andrey Krasilnikov(ss on 1)
Ksenia Lebedeva(vo on 7)
Alexander Papiy(g on 7)
1. One For Anton (E.Lebedev)
2. No Tears (E.Lebedev)
3. Sea (E.Lebedev)
4. El Gaucho (W.Shorter)
5. About Summer (A.Revnyuk)
6. Recognition (A.Revnyuk)
7. Find Your Way (K.Lebedeva)