JAZZ最中

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変わらぬ瑞々しさ GOING HOME / JOEY CALDERAZZO

2015-03-27 21:20:29 | 聞いてますCDおすすめ


ジョーイ・カルディラッツォとはもうずいぶん古いお付き合いになります。昔はそんなにたくさんのピアニストとお付き合い(実際はしていない)がなかったので、20人ぐらいの好きなピアニストとしてとても親しみを持っていました。
幾つかのアララと思うピアノがマリサリスのところで聞いたので心配していたのですが、今回は久しぶりのスタジオ録音のトリオだそうです。
1曲目思索的なメロディ・ラインはジョーイの一つの特徴かもしれない。そうやって入ってインリズムになると、ジョーイの初めのころの特徴である粒だった音と流れるようなフレーズが出てくるから、これは久しぶりにカルディラッツォのピアノ・トリオだと思う。
2曲目はブランフォード・マルサリスのテナーが入って、ずいぶん永い共演だから、見事にはまった演奏です。
4曲目“アラバマに陽が落ちて”をゆったりと、名彫刻家が木からそこに潜んだ像を彫り出すようにメロディが紡ぎだされます。
5曲目、ドラムソロからピアノの思索的メロディ、「haiku」というピアノ・ソロアルバムも思索的でした。
ブランフォード・マルサリスとのデュオ・アルバムでも演奏していた6曲目、4ビートの演奏は余裕というだし、7曲目の“My Foolish Heart”の節回しも絶妙な抑え方です。
そうすると、50歳になったカルディラッツォが円熟というような言い廻しがいいように思うかもしれませんが、随所で見せるみずみずしいメロディはまるで年を感じさせない、変わらぬ心が宿っているようです。

日本にくるのですね、生ライブを聴いて、「Simply Music」盤とかにサインもらいたい〜。



GOING HOME / JOEY CALDERAZZO

Joey Calderazzo (p)
Orlando le Fleming (b)
Adam Cruz (ds)
Special Guest:
Branford Marsalis (ts, M2)
2015年作品

1. Manifold
2. I never Knew
3. Why Me
4. Stars Fell on Alabama
5. Legend
6. One Way
7. My Foolish Heart
8. Mike’s Song
9. Going Home
コメント (3)
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