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チェロを弾く人ならばカザルスの名前を知らない人はいないし、「ホワイトハウス・コンサート」にしびれてたというチェリストも多い。
バッハの「無伴奏チェロ」がこれほどの価値を持っているのもカザルスの奏法のおかげだともわかっています。
ホワイトハウスのアルバムはもちろん持っていて良いとは思うけれど、一方カバッハの無伴奏の方は好んで聞くかと言うとそれはなく、その後聞いた何インカが好みになった。
というのでしばらくカザルスのアルバムは手にとってなかったけれど、80年以上の昔のカザルスの演奏集があったので買ってみた。
一曲目がバッハでこれが良い。80年も昔なのに音はつややかで伸びやか、トッカータの陰影が気持ちを安定さるのは、これがカザルスなんだと再認識、会社の帰りみちなどは結構聴くようになっています。
8曲目“白鳥”聞きだした途端に、昔小学校の下校音楽に鳴っていたのはこのカザルスの演奏だったのではと、頭の中の記憶が鳴った。
長く難しい曲もほとんどなく、チェロをこう弾くというか手本のようなところがあってこれは良かった。
結構チェロを弾く人は何度も聞くことになるアルバムじゃないかと思う。
残念ながらまだこの中の曲は発表会では弾くことはできない。
EARLY RECORDINGS 1925-1928 / PABLO CASALS
1.アダージョ(トッカータ ハ長調BWV564より)(バッハ/カザルス編)
2.ヘ調のメロディOp.3-1(A.ルービンシュタイン/ポッパー編)
3.楽興の時第3番D780-3(Op.94-3)(シューベルト/ベッカー編)
4.夜想曲第2番変ホ長調Op.9-1(ショパン/ポッパー編)
5.歌劇「ゴイェスカス」~間奏曲(グラナドス/カサド編)
6.夢のあとに(フォーレ/カザルス編)
7.スペイン舞曲ホ短調(グラナドス/カザルス編)
8.白鳥(「動物の謝肉祭」より)(サン=サーンス)
9.ヴィトー(ポッパー)
10.ジョスランの子守歌(ゴダール)
11.やさしいガヴォット(イルマッシェ)
12.雨だれのプレリュード(前奏曲第15番変ニ長調Op.28-15)
13.マズルカOp.11-3(ポッパー)
14.夕星の歌(歌劇「タンホイザー」より)(ワーグナー)
15.ナポリのセレナード(スガンバーティ/ボウマン編)
16.優勝の歌(楽劇「ニュンルンベルクのマイスタージンガー」より)(ワーグナー/ヴィルヘルミ編)
17.村の歌(ポッパー)
18.夕べの歌(シュ-マン/ベッカー編)
19.メヌエット(小組曲より)(ドビュッシー)
20.ロマンスOp.35(マクダウエル)
21.ミュゼット(イギリス組曲第6番BWV811~ガヴォットI)