アルバムがいろいろリリースされるけれど、ことしの発売ではかなり驚いた、というか大喜びの一枚です。永いジャズ聞き人生の内でも重要アルバムであるCHARLIE HADEN LIBERATION MUSIC ORCHESTRAの新しいアルバムです。録音は 1曲目と5曲目が2011年でヘイデンがベース、間の3曲はヘイデンが亡くなった後にスワローがエレベを引いた2015年の録音です。これでリベ・オケ名義のアルバムは6枚になったのではないでしょうか。
最初がヘイデンの初りーダーアルバムでもある1969年の録音のもの、もちろんこれで虜になりました。バルビエリにヂューイ・レッドマン、ドン・チェリーにマイク・マントラ―、それにラズウェル・ラッドにサム・ブラウンの最強メンバーでした。
その後が1982年に吹き込まれた「戦死者たちのバラッド」1990年に「DOREAM KEEPER」でしばらくリリースがなかったけれど1989年録音のモントリオールのライヴが1999年に発売されました。
そして2004年に再び1作目をなぞったジャケットで「NOT IN OUR NAME」が発売されて大喜びしたわけだけど、ヘイデンも亡くなってしまったので終わったと思っていたわけです。
1曲目マイルスの“Blue In Green ”には驚いたけれど、ヘイデンのソロがなによりうれしい。2曲目からはヘイデンでなくスワローのベースだけど、サウンドはカーラがアレンジしているレベ・オケのオーケストレーションでタイトルとなっている大作です。
3曲目はG・バートンのアルバム「葬送」のためにかかれた“Silent Spring ”をアレンジし直した演奏、この演奏が昔のリベ・オケのサウンドに一番近い感じでこれは良い。
5曲目再びヘイデンがアルコ・ソロで鯨の鳴き声からはじめる演奏で、このアルバムは環境問題を共通テーマにしたものと言うよりかはヘイデンへのカーラからのレクイエムというアルバムでしょう。
TIME/LIFE CHARLIE HADEN LIBERATION MUSIC ORCHESTRA
Carla Bley (piano, arr., cond.)
Charlie Haden (bass on 1 and 5)
Steve Swallow (el. bass on 2, 3 and 4)
Michael Rodriguez, Seneca Black (trumpet)
Curtis Fowlkes (trombone)
Vincent Chancey (french horn)
Joseph Daley (tuba)
Loren Stillman (alto saxophone)
Chris Cheek, Tony Malaby (tenor saxophone)
Steve Cardenas (guitar)
Matt Wilson (drums)
1. Blue In Green [Live]
2. Time / Life
3. Silent Spring
4. Útviklingssang
5. Song For The Whales [Live]