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マーク・グリーニーは筆が早くて「暗殺者グレーマン」シリーズも4作目になる。最初が2013年の11月に読んで12月には「暗殺者の正義」翌年1月には「暗殺者の鎮魂」そして6月には「暗殺者の復讐」を読んでいるから、記憶は結構ごちゃごちゃになってしまっているけれど、ぐいぐい読ませるタイプのアクションものです。
タイトルに必ず「暗殺者の」を付けるけど原題はもちろん違う。今回は「BACK BLAST」というタイトルでどのように訳すかはわかりませんが、日本タイトルは「暗殺者の反撃」
読みだせばタイトルはうなずける。なぜグレーマンがCIAから“目撃しだい射殺”という指令が出たかがあかされるストーリーらしい。
調子よくすすむけど、かきだしたら良いという場面はあまりない。
一寸気に入った一節。
ジェントリーが三人の死体をのこしてスーパーを出たあと、画面は停止した。
スーザンが、ザックの横でデスクに腰掛け、面と向かっていった。「印象は?」
ザックは、肩をすくめた。「寮のしきたり」
「寮のしきたり?いったいなんのこと?」
「射撃の順序のことだ。寮では、全員が一杯目をよそう前に、二杯目をよそってはいけない。そういう規則だ。近接戦闘に長けた最高のやつだけが、あんなふうに先に二巡撃てる。三人の上半身のどまんなかを撃って確実に殺ってから、そいつらが床に倒れる前に、もう一巡撃つ」
後半なぞに対してのジェントリーの攻撃が気持ちよくなって、快調でした。
状況が変わってタレントもそろって次があるようです。
ずっと「BACK BLAST」の訳が気になっていましたが、〝後方爆風”という訳でかなり専門的でしたね。