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昨年買って記事にしていないのがいくつかのこっているけれど、新しいのも買ったのでそろそろ去年のとはおさらばの時期みたい。
でも新年にかけて一番効いていたのが実はこのアルバム、だからこれは書いておこう。
1曲目とてもシンプルになんか泣き出したくなるようなメロディではじまるから、本格ジャズ派にはアレレかもしれない。
TINGVALL・TRIOのマーティン・ティングバルのソロ・アルバム、トリオの方も順調に作品がでて5作これほど順調なピアノトリオも珍しいのではないだろう。
2曲目も映像が浮かぶような静かなメロディ。TINGVALL・TRIOと出会ったのが2006年だからもう10年も経ったのですね。
3曲目ピアノ・ソロを聴いている当時感じたことがいまでも正しかったと感じます。
当時感じたのが、このピアニスト作る音楽がゆらぎを作っていること。だから記事の題は「バルト海のゆらぎ」こうやって5曲目ソロになるとその感じがもっとはっきりします。トリオの場合ドラムス・ベースがそれぞれに反応したインタープレーが素晴らしいのですが、このソロでは一人ピアノ表現、ゆらぎは微妙に変わる独特の間合いから生まれているのですね。
これティングバルの個性で真似するもんじゃなくてそしてティングバルってわかるのでこれが凄いのですね。
物理学ではゆらぎとは、広がりまたは強度を持つ量(エネルギー・密度・電圧など)の空間的または時間的な平均値からの変動を指す。(ウィキべデゥア)だそうです。もちろんまるで解りませんが、ティンクバル聴いていると平均値から変動なんて言われるとなんか解るような気がしませんか。
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感じた風景をそのまま音楽にするような、まるで吟遊詩人ですね。ですから美しい物を観れば美しく、神々しい物そみれば神々しくこちらに伝わるのです。
6曲目でワーク・ソングみたいなブルースになりますがこれもアクセント、全体的には1曲目のイメージで推薦です。
最後のエレピなんかこれだけに使って素晴らしいセンス、次はトリオで会うのでしょね。
distance / martin tingvall
1. An Idea of Distance
2. The Journey
3. Open Land
4. Requiem
5. Quiet Days
6. A Blues
7. Black Sand
8. The Stream
9. Last Summer
10. Folkways
11. The Hunt
12. From a Distance