
新年の挨拶をしながら、新年度の準備などをしているので、落ち着いて音楽を聴くことができない。懸案の幾つかがめどが付いたら音楽も素直に耳に入ってきた。
今年新譜を購入したけれど、昨年購入したもののいくつかは記事にしておきたくて、新しいのには移らない。
パオロ・フレスとユリ・ケインの二人のアルバムはブルーノートから2作出ていて、2009年の方はストリング・カルテットが参加していた。2006年の「THINGS」はディオで今回と同じで大好きなアルバムだからとてもうれしい。
パオロのプロデュースで作られているから、フレスがユリを招いて、ミラノでライヴを行ったということでしょう。
非凡の二人を観るのにあわただしくてはいけない、音楽を演奏する楽しさをやっと落ち着いて聴くことができました。

1曲目バッハのメヌエットGマイナーから、フレスのミュートの静謐な響きと、ユリの平均律から清々しく始まるけれどこの二人それだけじゃない。見事に変奏してジャズします。
2曲目は"I LOVES YOU PORGY ”を正調に、ユリの非凡なピアノ・ソロがうれしい。
3曲目はマーラの曲だけど、完全にブルースとして始めます。終わりの方ではロシアのカリンカみたいになってまったく多彩。
4曲目はイタリアのポップをバラッドで。
5曲目はジョニ・ミッチェルとレノンの曲をユリのピアノ・ソロ、これはゲストの時間のようです。
6曲目はフレスが華々しくイタリア・バロックの美しい曲。
7曲目は"NATURE BOY”バロック調の曲のあといかにもコンサートを楽しむ感じです。
8曲目がもう一度イタリア・バロックのバルバラ・ストロッツイという人の曲、イタリアの音楽をよく知っている人が聞きにきているのが解ります。
最後が再びバッハの有名なメヌエット、もちろん変奏です。
アルバムタイトルが「TWO MINUETTOS」だからこの二つを合わせに来たのだよ言う感じのコンサ―トだったのでしょう。
ジャケのデザインも秀逸で、ピアニストのユリ・ケインがメヌエット演るためにパオロ・フレスに会いに来ましたという感じがなんともゆったり感じて、これは私事だけどやっと落ち着いた。

TWO MINUETTOS Live in Milano / Paolo Fresu & Uri Caine
Paolo Fresu (tp,flh,multi-effects)
Uri Caine (p)
Recording Live in Milano • Teatro dell ‘Elfo • Italy 27-28 February and 01 march 2015
1 MINUET IN G MINOR
2 I LOVES YOU PORGY
3 SYMPHONY NO.1, 3RD MOVEMENT IN D MINOR
4 ALMENO TU NELL’ UNIVERSO
5 ALL I WANT・Give Peace A Chance
6 LA TRAVAGLIATA
7 NATURE BOY
8 SINO ALLA MORTE MI PROTESTO
9 MINUET IN G MAJOR
Ghost Track Caruso