
図書館に行ってジャズ本を2冊借りてきた。一つが小川隆夫氏でもう一つがこの中山康樹氏のこれ。どちらもたくさんの著作がある方、何冊かお世話になっている信頼度が高い二人です。
名盤紹介本はかなり出ているけれど、今更読むこともほとんどない。手に取ったとしても斜めに読む程度だけど、この本はよみだしたら結構まじになった。氏が前書きにもかいているけれど、入門書は既にジャズを知った人には「確認作業」だからそこから、その先、2冊目としてのジャズ「再」入門書を作ったということらしい。
一番最初がアーチー・シェップで次がベニー・グッドマンというこれは、柔道の技をかけられたようにすくわれた。ブルーノート、プレスティッジ、リヴァーサイドを除くという荒業もおもしろい。
聞いたことのないキャノンボールの「Walk Tall:The David Axelrods」なんかはまじになったし、ヘイデンのリヴェレーションも「Not In Our NAME」なんかを選んでいるのものが面白い。
マックス・ローチの「We Insist」やパーカーの「OnDial Vo1」の選別で品位も保っているし、ザヴィヌルの「Zawinul」を選ぶあたりきちんと考えてくれてうれしい。