JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

安易なアルバムなどないね Romane&Stochelo Double Jeu

2007-08-31 22:42:16 | 聞いてますCDいいと思う
ローゼンバークを色々聴いてきたけれど、ストーケロ・ローゼンバーグがやはり素晴らしいと思う。ジプシーギターが見世物にならないためには新しいことをしながら、それまで持ってきたテクと情緒を表現していく必要があるわけで、ここら辺がむずかしい。ジプシーギターの演奏を聴くと凄いと思いますが、いつも同じでは飽きがきてしまいます。1曲目それが素晴らくJAZZ的に始まっています。2曲目“Nature Boy”の選曲もRosenberg凄く気にしているように感じます。JAZZを意識した選曲として4曲目、ブルーベックの“トルコ風ブルー・ロンド”などは珍しいものです。5曲目“バップ・テンション”、4ビートでジプシーギターへの挑戦で、これも変わった味がでています。特にベース奏者とドラムスが完全にJAZZ畑、これが素晴らしく効いています。ドラムスがStephane Huchardを使っているところなどは意図を感じます。曲目自体は以後全て二人のオリジナルで、従来の感じに戻るところもありますが7曲目のベースラインなどは今までにないリズムになっているように思います。8曲目は大変JAZZ的でこれまでのローゼンバークのギターがベースラインソロによって完全にJAZZのラインに入っていて、ある意味でこれまでの枠をはずしているような気がします。
9曲目Romaneの曲ですが途中のベースソロが聞かせどころになっています。10曲目はゆったりした曲、11曲目は、Romaneのジャズ・ロック調の曲、このアルバムでは一番生き生きした曲になっています。二人のジプシーギタリストが、ただジプシー音楽を演奏するのでなく、よりJAZZを意識した形に変わりつつあるように感じます。最後の曲がまさにそれをあらわしていて、この感じで突き進むと新しい面が出ると思います。今は一歩手前で、でも技量は超一流と思う一枚です。



Double Jeu / Romane & Stochelo Rosenberg

Romane guitare
Stochelo Rosenberg guitare
Stephane Huchard Batterie
Marc-Michel Le Bevillon Contrebasse

1 Strange Eyes
2 Nature Boy
3 R' N Bis
4 Blue Rondo a la Turk
5 Bop Tension
6 Double Jeu
7 Blues for Barney
8 All Jazzy
9 Accent Groove
10 Melody for Babik
11 Black Mamba


  

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 親子のユニゾンは assymetry... | トップ | しらないアルバムが沢山で ... »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ジプシー・ギター (バブ)
2007-09-01 21:01:16
味わいがあって好きなのですが、確かに飽きやすいかも知れませんね。
このアルバム、当然未聴ですが(笑)一度挑戦してみたいと思います。

ところで、我が家に久しぶりに『バトン』がまわってきました。
お題は「ジャズ・ピアノ」で、内容は我がブログで確認していただき、よろしければ受け取っていただけますでしょうか。もちろんスルーしていただいてもけっこうです。
返信する
バトンを受けました (monaka)
2007-09-02 20:00:54
バブさん、こんいちは、monakaです。
頂いたバトン受けました。どう変わっていくやら、でも料理のほうが楽かも、JAZZだとチョットまじめになります。スケベ心でほかの人にまわしてしまいました。
返信する

コメントを投稿

聞いてますCDいいと思う」カテゴリの最新記事