JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

伝道師が Reasonances / LAURENT ASSOULEN

2009-02-16 20:54:47 | 聞いてますCDおすすめ


時間がない中で拾った2枚がとても良いので驚きました。
2枚目はピアノソロ、ジャケットはどこかで見たような気がして手を離れませんでしたが、これが凄い。
ジャケはどう見ても食指動きませんが、自信あるのでしょうか、フランスのピアニストLAURENT ASSOULENのソロアルバムです。
ピアノソロのアルバムを選ぶことは結構決心いりますが、だんだんとたまってきました。ジャレットとか、ペトルチアーニとか、趣変えてガラティとか、Thierry Langなどのソロが良いものありますね。
このアルバム初めて聴いておもうのは、フランスのソロなどでは、バプティスト・トロティニオンを思い浮かべますが、色彩感覚ではこちらも同じくらい凄いと思います。
1曲目録音がすばらしい。ふくよかなピアノの音でブギウギ調の感じが楽しいリズミックな曲、タイム感が確りしていて、なおかつ低音から高音まで同じように鳴らすピアニストです。
2曲目秀麗なフレーズが続くやわらかいタッチの曲、それでいて甘くない芯の通ったピアノ音です。
3曲目、音の一つ一つがとても力強く、やわなピアニストが恥ずかしくなる感じで、農夫を思い浮かべてしまいました。
5曲目はクラシックの協奏曲のような展開でこのような鳴らし方ができるジャズマンも珍しい。
修正するかのような6曲目やわらかいタッチの小品。
7曲目ジャジーなテクニカルも楽しめる演奏。
8曲目が“ORIENTAL SHADOW”9曲目が“RAIN”という曲ですが、タイトルがそのまま曲になったような、まるで詩人のような、もしくは伝道師のような感じ、ジャケを見ていてのイメージか、ピアノの伝道師です。
10曲目やさしい響きの美しいメロディ、2台のスタンウェーを引き分けたらしく、タッチの違いの表現もこの使い分けみたいです。途中からタンゴになるところいろいろ変化に富んだアルバムです。
11曲目、やわなピアニストが弾いたら甘くてしょうがないメロディはPOPSのような曲ですが、このピアニストが弾くと華麗な展開です。
12曲目心を静かに落ち着かせてくれて終焉です。
ジャレットのソロを聴くと凄いとおどろきますが、このアルバムを聴いて同じようにおどろきました。

全曲をすこしずつここで試聴できます。全曲すこしよりか2曲ぐらいを通して聴いたほうがこのピアニストの確りした展開がわかって良さが解るのですが、ぜひ聴いてみてください。。

http://laurent.assoulen.free.fr/anglais/alb.htm

Reasonances / LAURENT ASSOULEN

        LAURENT ASSOULEN  piano

1 CHILDREN’S REGGAE
2 REASONNANCES
3 FLOWER’S LIFE
4 GENTIL COQUELICOT
5 ZEBULON
6 ROMANCE
7 A CAMEL IN NEW YORK
8 ORIENTAL SHADOW
9 RAIN
10 CARMEN’S SMILE
11 MANICHTANA
12 OUR OLD LOVE



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未明の色合い akunc / vardan ovsepian

2009-02-15 06:33:34 | 聞いてますCDいいと思う



ショップで新しいものを選びきらずに中古を見ていて、まるで知らずに2つのものを選びましたが、これが二つとも音が良い。
時間がなくてパッとみて拾ったこれは楽器構成がピアノトリオにチェロと女性ヴォイス、チェロの入ったものここのところ聴いているので、もしかしていいかもと拾って大正解でした。

1曲目、鯨の鳴き声を模したチェロと音と、ベース、ピアノの幽玄なコーダでまずはこれは凄いとぼっくりします。
その後透明な女性ボイスと確りしたドラムス、ピアノの音はエッジがたったジャズ音です。
1975年生まれアルメニア出身のこのピアニスト、バークレー出身でその仲間で作っているのでしょうか。
とてもピアノの音が形よい録音です。ヨーロッパのアルバムかと思ってしまいますがFresh Saund Recordsのマサチューセッツの録音で驚きます。
パーカシッブに叩くドラムスは日本人Take Toriyama氏でNYとボストンで活躍していましたが、2007年5月28日に38才で自死されてしまいました。とても惜しい損失です。
2曲目はクラシカルなチェロの弦の響きに内省的なピアノのフレーズがとてもきれいです。このピアニスト、影響の受けた人がジャレットとかメルドーだそうでうなずけます。
3曲目、チェロが中低音の幅を増すメロディを弾いて、ピアノが音数を抑えますが、ドラムスとベースはとても落ち着いたジャズの響きでこれが気持良い。
4曲目はインプロヴィゼーションで作った曲、現代音楽的ですが静謐な感じが旨くまとまった感じです。
5曲目、女性のヴォイスがはいりクラシカルな曲、2曲目を除いてすべてピアニストのオプセピアンの曲で、この人かなり作曲、アレンジに力を入れているのでないのでしょうか。ここではキースのピアノ影響がわかります。
6曲目ベースとチェロのピッチカーが時を刻むように進むなかピアノが少し少し目覚めていくような感じです。
ジャズの音を十分出すピアノトリオがそれを抑えつつ、チェロと女性ヴォイスをいれて、サウンドをヴェールに包んだような、とんがり部分を排した深く効いていると、その下に曲ごとの色彩が見えてくるような感じです。
7曲目のインプロから8曲目9曲目はヴォイスが主体で後半もう少し激しいピアノが聞きたくおもいます。ちょっと追っかけたいピアニストです。
夜明け前よりかもう少し前、未明の、色が見えない時間に始まるそれぞれの曲は、それぞれ違う色に(澄んだ青であったり、きっと明るい黄色だったり、乳白の霧の中だったり)成っていく行くことを予感させる色彩を抑えながら、色彩を感じさせるアルバムです。
ピアノの音を含めてトリオの基本音がとても良い録音で、それを実現させる細やかなセンスをピアニストに感じました。

akunc / vardan ovsepian

Vardan Ovsepian(p)
Joshua Davis(b)
Take Toriyama(ds)
Agnieszka Dziubak (cello)
Monica Yngvesson(voice)

1. Akunc
2. First Light
3. Quenchless
4. Within and Around
5. Voloran
6. Stiltje
7. Tuning
8. Arahet
9. Suerte de Muleta
10. Residue

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今夜は今夜でひとつ足された Essential Ballads / BARNEY WILEN

2009-02-14 00:37:22 | 聞いてますCDいいと思う


バルネ・ウィランのアルバムを好きで機会があれば入手するようにしてきましたが、今日中古ショップで見つけたものはちょっと高くてあきらめてしまいました。それで変わりに聴いているのがこのアルバム、1992年の録音は、今日見たアルバムと時期は離れていないのに、会社が違うからでしょか、こちらはM&Iで結構市場にはあります。

1曲目、珍しくアルトのウィランはとても繊細な感じこれもあるのですね。
2曲目はなんといってもという感じのテナーのバラッド、エレピの音と絡まってなんとも心落ち着く演奏です。
実は今夜は、まあ特別な日(そうでもないか)で外で食事をしてきました。
しばらく行っていない中古屋さんにも行くことができて、いくつか面白そうなものを仕入れることができました。(それは追ってまた)
返ってきてオクサンと待ち合わせて2駅離れた近場のフレンチのお店に行きました。
3曲目、このアルバム基本カルテットの演奏にストリングスが入ってとてもムーディです、本日もこのようだったら良かったにですが、残念ながらボサノバでフレンチにはちょっとあいませんでした。
4曲目、晩年のウィランが好きですが、考えてみれば若いときも、フリーの時もすきでした。
5曲目はアルト、ちょっとデスモンドを思わせるフレーズと音でこれも楽しい。
6曲目、“Memories Of You”などととても甘いバラッドを聴きながら食事をしたら、もっとおいしかったのかも知れませんが、でも大変おいしくいただきました。



若鶏と野菜のテリーヌバジルとビーツのソース添え




牛挽肉とパルメジャンチーズを包んだトマトのラビオリ



福岡県産の鰆のポワレシェリービネガーソース(写真がひどい)





牛ロース肉のスレーキ、ポートワインソース

9曲目まできてしまいましたが、バルネがとても職人みたいに旨く吹くのも楽しいものです。



黒豚バラ肉の香草パン粉焼き

10曲目は“Shadow Of Your Smile ”最近あまり聴きませんが、これも落ち着く曲で、今日の私にはうれしい演奏です。



チョコレートのバシュラン

最後の11曲目はラヴェルのスペインを題材にした曲で哀愁のあるアルトの曲。

まあ、中古のアルバム(探していたものもあり)にも出会いたし、おいしい食事もいただけたし、離れている息子2人からもお祝いメールが来るし(完全にオクサンが仕込んだ)でもうれしい、一年にひとつ年が加算される日をすごしました。

Essential Ballads / BARNEY WILEN

Barney Wilen ts,as
Alain Marie ap
Llaurent De Wilde ap,ep,syn
Michel Zenino b
Jean-Pierre Arnaud ds

1. You Go To My Head
2. I've Got A Crush On You
3. Oh, Lady Be Good!
4. Teach Me Tonight
5. I'll Take Romance
6. Memories Of You
7. I Fall In Love Too Easily
8. Jalouse Blues
9. I'm An Old Cowhand
10. Shadow Of Your Smile
11. Chanson Espagnole
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律儀なベトナム人 PAO / Eugene Pao

2009-02-12 21:53:38 | 聞いてますCDいいと思う


だいぶ前にM・ヴィンディングのアルバムを話題にしたときに、これも良いと薦められましたが、中古屋さんでやっと出会いました。
1聴まず驚いたのが、オリビエ・アントゥネスのピアノです。
アントゥネスはマッズとアレックスとのトリオでの「イントロデューシング」か同じ年の「みじかくも・・・」が最初でしたが、それが2002年、この「PAO」は2001年、写真も若々しいけど音もとてもフレシュ、それでいてフレーズは十分に演奏してきた感じで、改めて凄さに驚きました。
マッズのほうも1999年のピエラヌンツィとの「Kingdom」やC・ディールとの「Six Hands・・」などの後、若いアントゥネス入れてとても充実した感じです。
1曲目、オーソドックスに少しおとなし過ぎないかと思う始まりです。
3曲目はアコーステック、こちらもしっとりメロディ紡いで、ここら辺が特徴なのでしょうか。
4曲目これまでの雰囲気をうまくあわせあ様なちょうどいい塩梅の演奏です。
5曲目、ギターの練習を積み重ねたような、流れがきちんとしたとても律儀な演奏です。ベトナムの人は律儀だと何かで読んだ覚えがありますが、誠にその通りと思います。



PAO / Eugene Pao & Mads Vinding Trio

Eugene Pao (g)
Olivier Antunes (p)
Mads Vinding (b)
Alex Riel (d)

1 Witch Hunt
2 Recordame
3 Infant Eyes
4 All Of You
5 Alice In Wonderland
6 Blame It On My Mouth
7 Dolphin Dance
8 Bud Powell
9 My Foolish Heart
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NYの民族  SKIN / ERIK FRIEDLANDER

2009-02-11 17:08:48 | 聞いてますCDいいと思う


JAZZのアルバムは結構聴いているけど、楽器にすればそれほどおおくない。
それで面白い楽器があると拾うようになりました。
バスーンやホルンを聴きました。
チェロは好きな楽器で、ECMでのダーリングや
楽器構成が面白いので拾ってみました。
アルトサックスと弦がどうなるのかとおもいましたが、しっかりしたアレンジでエキゾチックな雰囲気、もしくは新しいNYの現場の雰囲気です。
1曲目、アルトが入ってくると現在のJAZZの雰囲気、ERIK FRIEDLANDERというチェリストがリーダーですが、サウンドは弦とアルトとエレベが作ります。
3曲目ベースはツトム・タケイシという人で、パーカッションとも兄弟、水戸出身のNYで活躍の方のようです。
ジャコの時代をこえてラインが見えるのに、面白い個性がありますジャマラディーン・タクマなんかほんのわずかだけ思い出したりします。
4曲目オリエンタルなリズムパターンからはじまり、ベースとパーカションが結構重要なポジションを占めるグループです。
アルトがコードやモードのある中でフリーを目指したあのころの雰囲気です。
ちょっとあくもありながら、破壊的ではなく、なかなかい元気なアルトの叫びです。
5曲目オリエンタルなチェロと弦楽のメロディ、ジャズとは関係なくこの音好きですね。
アルト入るとスパニシュのようですが、民族の色々な音楽どこか血が騒ぎます。
ゲストのツィンバルのALEXANDER FEDORIOUKはウクライナ出身、武石兄弟の日本とNYの民族の合流を感じます。
つまらない型にはまった外観の良いJAZZを日本では作りますが、どちらが聴いていて面白いかわからないのでしょうか。
6曲目7曲目は弦楽カルテットのハーモニーとアレンジが真ん中にくるような、そしてその良さが良くわかる演奏です。
8曲目もオリエンタルなツィンバルの入った演奏、このグループこの後もベースのメンバーが変わらないアルバムをだしていますから、サウンド的にかなり強く結びついているのでしょう。
NYらしいアルトとJAZZの枠は超えているベースとパーカション、丹精な弦楽が組み合わさって、オリエンタルなツィンバルが加われば世界の民族がNYに集っているようです。



SKIN / ERIK FRIEDLANDER

Erik Friedlander(cello)
Andy Laster(as)
Stomu Takeishi(b)
Satoshi Takeishi(per)
Alexander Fedoriouk(cimbalom)
The Atlas Cello Quartet

1. Split Screen
2. Susan
3. Life, in-Line
4. Skin 1
5. Sahel Va Danya
6. Reflections
7. Fekunk
8. White Mountain
9. Doomwatcher
10. Eclipse
11. Golden Dawn
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フリーな関係 sea inside / Girotto,Nastro,Cohen,Gatto

2009-02-10 23:04:11 | 聞いてますCDいいと思う


昨年Fabrizio Bossoのラテン・プロジェクトをギンザ・ジャズでききのがしましたが、そのアルバム「SOL」を結構楽しみました。
http://blog.goo.ne.jp/monakasm/d/20081211

そこで主役的にバリトン・サックスをふいていたのがJavier GirottoでTango Negroでも吹いていた人で結構アルバム多いのです。
http://blog.goo.ne.jp/monakasm/d/20081028

そうしたら注目のレーベルilineraからアルバムがでていました。
彼一人ならあまり欲しいと思いませんが、ベースがAvishai Cohen,ドラムがRoberto GattoでピアノがFrancesco Nastroです。組み合わせとしてはハードで面白いかも知れません。
9曲中6曲がピアノのNastroの曲で残り3曲がほかのメンバーの1曲づつです。
聴き始めるとGirottoのソプラノの音に圧倒されます。
線が確りしながら細い音、このようなソプラノの音はじめてです。
ところがファーストインプレッションがいまいち踏みとどまってしまうのです。
それぞれのプレーヤーがとても個性を持って演奏しているのですが、そこでそれぞれの主張が絡むというよりか独立しているようで、音楽内容は別にしてフリージャズみたいな感覚を感じました。
幾度か聴いてそれに慣れてきて解ったことは、テーマの合奏などがないので、フリーみたいに聴こえますが、それは逆に様式をきっちりとした室内楽みたいな演奏とインプロヴィゼーションの集合のような気がしてきました。
1曲目朗々と吹くソプラノは、村田秀雄の歌みたいピアノのソロが凄く感じます。
3曲目のピアノのプレーもハードな展開、このピアニスト中古屋さんでは会った覚えはあるのですが、実は初めて、なかなか個性的です。
4曲目まで彼の曲で、4曲目ではコルトレーンのカルテットのタイナーみたいなところもあれば、JAZZでない音のような、音数少なくしてポロンポロンと弾いてみたり、このアルバムピアノがとても面白い。
7曲目Gattoの曲も同じくロマンチシズムあふれる甘いメロディ、ちょっと大袈裟ですが、アルバム全体が何かのオマージュみたいな(たとえばイタリアルネッサンス音楽)ものに思えてきます。
4ビートなし、テーマの合奏なし、ハードバップ系なしのアルバムで、今のイタリアJAZZファンにはとっつきにくいかもしれません。
イタリアJAZZはとても多くの面があり、4ビート、ハードバップが脚光をあびていますが、室内楽の展開みたいなアルバムがたくさんあります。
こじんまりしたアルバムが多い中、このアルバムハードを十分こなせるプレーヤーが制御をしながら地中海のJAZZ的室内楽を作ったような木気がするのです。

sea inside / Girotto,NAstro,Cohen,Gatto

JAVIER GIROTTO(ss,bs,fl)
FRANCESCO NASTRO(p)
AVISHAI COHEN(b)
ROBERTO GATTO(ds)

1. SONG FOR AVISHAI
2.WHEN SHE LEAVES
3.ROUGH SEA
4.OL SUO LATO MIGLIORE
5.ANN'S TUNE
6.MECCANICA QUANTISTICA
7.B SONG
8.WE GOT ON WELL
9.EL PIBE DE ORO




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一輪ほどのあたたかさ The Taget / Nils Lan Doky

2009-02-09 22:15:37 | 聞いてますCDおすすめ



昨日はその昨日のウソをつきましたが、昨日のことは本当です。
自宅近くの梅が咲いているので、都内の梅で有名なところに出かけました。



梅園に入ったときはまだまだだと思いましたが、こうして写真にしてみると行って良かったと思います。





このような時にみんな言うんです、「一輪ほどのあたたかさ」。





この言葉を書きたいがためのタイトルで、このアルバムはイメージがまるで違います。
ペデルセンとペトルチアーニのデュオのアルバムを我慢したら、もう少し聴きたくなって選んだアルバムです。
ペデルセンはヨーロッパの若いミュージシャンを応援するというか、アルバムに参加しています。
ドーキー兄弟の兄、ニルス・ラン・ドーキーはこのとき23才、なんとジャック・デジョネットのドラムスという豪華なサポートで若々しい演奏です。
最近の日本レーベルのおとなしい演奏でイメージする方が多いかも知れませんが、弟のクリス・ミン・ドーキーとのアルバムやこのセカンド・アルバムのように、キラキラ粒だった演奏が好きです。とてもコンパクトに熱い演奏です。
1曲目、若いときのカルデラッツォみたいな感じで、これもブルースなのと驚くブライタルな演奏で、見せたいところをすべて見せている感じです。
2曲目もブルージーにペデルセンとデジョネットの懐をかりて、少し舌足らずなところも若さとして微笑ましい。
3曲目、エルトン・ジョンのPOPみたいなピアノではじまる、ペデルセンのために書かれた曲、ペデルセンが歌うようにメロディを歌う大好きな感じの演奏でO・ピーターソンのピアノでも試みるフォーク調の演奏です。
5曲目がなぜか1曲だけスタンダード“Autumn in New York”このピアニスト高音域のシングルトーンを旨く使うのでしょうか、それが今につながっているのかも知れません。ちょっとラウンジにいるような優雅さが出た演奏です。
6曲目も3曲目と同じフォークロック的に始まりますが、ここではデジョネットのドラムスが突っ走る、より激しい演奏です。
すでにいないペデルセンが、ほんのりとした思い出でに匂い、ドーキーの若いつぼみがデジョネットの降り注ぐリズムを浴びて開きます。
生き生きとした香り立つ自分の力で開いたつぼみです。

「梅一輪 つぼみに留める 熱さかな」  最中

The Target / Niels Lan Doky

Niels Lan Doky piano
Niels Pedersen bass
Jack DeJonette drums

1. What For
2. Target
3. Home
4. Lord of the Rings
5. Autumn in New York
6. Love and Passion
7. Parallel Reality
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たまには気分を変えるために

2009-02-08 18:43:50 | その他
作日は古い友人たちと会って夜更かししたのでソファーにひっくり返ってTVなど見ています。



古い友達がお店をやっていて、夕方から暖簾をはずしてもらって飲むようになりました。
商売に対してあまり熱心ではない鰻やさんで、焼酎なんかない、なんて平気で言っていたこともあります。
板前の友達に、みんなでああだこうだというものですから、最近はちょっと変わった料理も考えてくれます。



これはなんと茶碗むし、ポンカンをくりぬいて、しょうがの香りと、わずかに残った果肉がとても上品な味でした。


そして休みの今日は、古い箱から見つけたこんな本を読んだりしています。





夕方には息子なども来るので準備もしなければなりません。



準備に買い物に出ると近くには桃の花が満開でした。



さて、何を作るかというと、最近教えてもらったイカ・カレー、イカとたまねぎだけをつかって、イカのわたがとてもカレー粉に合うのです。



ということで午後の午睡を楽しんだ後に



とここまでくると、怪しくかんじませんか。
なんて書いても、普段も怪しい記事ですから、案外すんなり読めているかも知れませんね。


いくつかの内容と写真は偽りです。
家の近くにあるマンションのモデル・ルームを冷やかしにいきました。
とてもお高くなる予定で、手も足も出ませんがが、階段ばかりのわが家を考えると
うらやましくなりました。
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忘れてた一枚  GOOD VIBES / GARY BURTON

2009-02-07 20:55:18 | 聞いてますCDいいと思う


中古屋さんで見ていてあれっと思ったアルバム、ジャケのこの写真はよく覚えているのにアルバムは忘れていました。
そんなことで即購入、バートンのアトランテックのアルバムを網羅できました。
バートンはRCAでアルバムデヴューして、そのスタイルはアトランテックでよりポップな部分が加わります。
ラリー・コリエルというある意味凄いロックギターがいなくなりましたが、サム・ブラウンとかジュリー・ハーンとかのカントリー調やゴスペル調のギターが入り面白い色になった時期でした。
私はRCAとアトランテックのバートンが大好きなのでこのアルバムに出会って大満足です。
1969年の録音、キースと一緒のアルバムの前の年の録音です。
アトランティクに移った1作目「鼓動」があまり良くなかったために、このアルバムをあまり意識しなかったのでしょう。
この次のキースとのアルバムで完全に参ってしまうので影が薄くなってしまいました。
1曲目スワローがまだアコベースでロックリズムを刻む私としては大好きなパターンです。
メロディは電気的な処理のされたヴィブで、曲調にはあって乗っていますが、以後バートンほとんど使っていません。ある意味興味深い、楽しいです。
そこに絡むギターがS・ブラウン、J・ハーン,E・ゲールで、エリック・ゲールがバートンと演っていたのはあまり知らないのでゲールの識別は出来ません。
でもあふれ出るギター音がシャワーのように降りかかります。
2曲目は哀愁こめたGLL EVANSの曲、メロディが確りと線になったラインです。
これって今のへヴィーロックになると思ったら多くのミュージシャンが演奏していました。バートンは今に通じるフレーズの演奏です。
3曲目、いかにもこのころのバートンという演奏にいかにもS・ブラウンというギターが重なります。
4曲目はカントリー・ゴスペル・ロック・ブルースと勝手に言いたくなるオーティス・レディングの歌った曲、6曲目がアレサ・フランクリンの歌った曲、こんなところにアトランティックの特色がでています。
5曲目もバートンらしい曲、普通のエレベラインを弾いているからこれはチャック・。
6曲目ギターソロから入る演奏、これがエリック・ゲールかな、3本のギターが特徴があってギター好きには面白いアルバムに思います。

Good Vibes / Gary Burton

Gary Burton vibes,organ,piano
Sam bruwn gutors
Jerry Hahn gutors
Eric Gale gutors
Richard Tee piano,organ
Steve Swallow bass,elbass
Chyck Rainey el bass
Bill lavorgna drums,
Bernard purdie drums,percussion

1 VIBRAFINGER
2 LAS VEGAS TANGO
3 BOSTON MARATHON
4 PAIN IN MY HEART
5 LEROY THE MAGICIAN
6 I NEVER LOVED A MAN
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欲しいのは山々だけど、これで Concerts Inedits / M・Petrucciani 

2009-02-05 21:33:15 | 聞いてますCDおすすめ


今度発売されたM・ペトルチアーニとN・H・O・ペデルセンのデュオ・アルバムは1994年4月18日、デンマークのコペンハーゲン・ジャズハウスでのライムの模様です。
これが出ると知った時にはこれは凄いと驚きました。集録曲は2枚組みで15曲で、それがつぎの曲です。

ディスク  1

1 All The Things You Are
2 I Can't Get Started
3 Oleo
4 All Blues
5 Beautiful Love
6 Someday My Prince Will Come
7 Billie's Bounce
8 Autumn Leaves

ディスク 2
1 St Thomas
2 These Foolish Things
3 Stella By Starlight
4 Blues In The Closet
5 Round Midnight
6 Future Child
7 My Funny Valentine

魅力的な曲がたくさんで、このたび発売されるのは完全発売だそうです。
絶対欲しいとペトルチアーニを聴いて予習までしましたが、ハッと気がつきました。ペトルチアーニとペデルセンのデュオもっていた筈です。
じつは私の持っているアルバムで、「CONCEERTS INEDITS」というペトルチアーニのアルバムがあります。
このアルバム、ドレフェスから出たアルバムで、ぺトルチアーニがソロ、デュオ、トリオでのコンサートの模様です。



何時の録音と思って見ていると、これが1994年の同じ録音日です。
違うのは完全でなくて、今回発売のものより曲目が少ない、今回新しいものはここの6曲でした。

ディスク  1

1
2
3
4
5
6
7
8 Autumn Leaves

ディスク 2
1 St Thomas
2 These Foolish Things
3 Stella By Starlight
4
5 Round Midnight
6 Future Child
7

ということで全15曲中6曲が未発表曲ということになるのでしょう。
このコンサートの模様はすでに聴いていて、ペトルチアーニのデュオということでとても面白いと書いたことがありました。
ペトルチアーニはソロで弾くと個性が確り出るし、トリオでは完全に3人が一体に太刀打ちした状態ですばらしくなります。
その点デュオの相手を務めるベーシストはなかなかいないと思っていたのです。
そのペトルチアーニの相手としてペデルセンが録音していたことで、このときの演奏は3枚の組み合わせの中でも、とても意義深いものだったと思っていました。
今度おさらいして聴いてみても、とてもすばらしい演奏で、新たに購入された方も納得しているだろうと確信します。
3曲目から4曲目“Oleo”から“All Blues”に移る時の演出などオールドなJAZZファンにはたまりません。
ベースの録音もいいし、ピアノもペデルセンをとても意識した抑えた感じがとてもいい、(ペトルチアーニ時々爆走してしまうプレーがあります。)
ジャズの良い味が出たアルバムでした。

ところが、残りの6曲のためにCD2枚組を購入するか新しい悩みが生まれてしまいました。
このアルバムとダブッていることをきずかずに新しいものを買っていたら、たぶん不満を持ったと思います。
コンプリートの意識はあまりない私、残りの曲を購入するか悩みます。
ペデルセンの新しい音源もないので、いいかなともおもいますが、その資金新しいものに向けたくもあり悩みが出来てしまいました。
残りの曲もとっても欲しい、だけど一枚分は十分に持っているし、たぶんおいしいところを聴いたような気がするので今回は我慢です。
新しい6曲が特に良かった時は、どうぞお知らせください。

Concerts Inedits disc2 / M・Petrucciani 

Michel Petrucciani p,
Niels Henning Orsted Pedersen b

1 All The Things You Are
2 I Can't Get Started
3 Oleo
4 All Blues
5 Beautiful Love
6 Someday My Prince Will Come
7 Billie's Bounce
8 Blues in The Closet




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