時間がない中で拾った2枚がとても良いので驚きました。
2枚目はピアノソロ、ジャケットはどこかで見たような気がして手を離れませんでしたが、これが凄い。
ジャケはどう見ても食指動きませんが、自信あるのでしょうか、フランスのピアニストLAURENT ASSOULENのソロアルバムです。
ピアノソロのアルバムを選ぶことは結構決心いりますが、だんだんとたまってきました。ジャレットとか、ペトルチアーニとか、趣変えてガラティとか、Thierry Langなどのソロが良いものありますね。
このアルバム初めて聴いておもうのは、フランスのソロなどでは、バプティスト・トロティニオンを思い浮かべますが、色彩感覚ではこちらも同じくらい凄いと思います。
1曲目録音がすばらしい。ふくよかなピアノの音でブギウギ調の感じが楽しいリズミックな曲、タイム感が確りしていて、なおかつ低音から高音まで同じように鳴らすピアニストです。
2曲目秀麗なフレーズが続くやわらかいタッチの曲、それでいて甘くない芯の通ったピアノ音です。
3曲目、音の一つ一つがとても力強く、やわなピアニストが恥ずかしくなる感じで、農夫を思い浮かべてしまいました。
5曲目はクラシックの協奏曲のような展開でこのような鳴らし方ができるジャズマンも珍しい。
修正するかのような6曲目やわらかいタッチの小品。
7曲目ジャジーなテクニカルも楽しめる演奏。
8曲目が“ORIENTAL SHADOW”9曲目が“RAIN”という曲ですが、タイトルがそのまま曲になったような、まるで詩人のような、もしくは伝道師のような感じ、ジャケを見ていてのイメージか、ピアノの伝道師です。
10曲目やさしい響きの美しいメロディ、2台のスタンウェーを引き分けたらしく、タッチの違いの表現もこの使い分けみたいです。途中からタンゴになるところいろいろ変化に富んだアルバムです。
11曲目、やわなピアニストが弾いたら甘くてしょうがないメロディはPOPSのような曲ですが、このピアニストが弾くと華麗な展開です。
12曲目心を静かに落ち着かせてくれて終焉です。
ジャレットのソロを聴くと凄いとおどろきますが、このアルバムを聴いて同じようにおどろきました。
全曲をすこしずつここで試聴できます。全曲すこしよりか2曲ぐらいを通して聴いたほうがこのピアニストの確りした展開がわかって良さが解るのですが、ぜひ聴いてみてください。。
http://laurent.assoulen.free.fr/anglais/alb.htm
Reasonances / LAURENT ASSOULEN
LAURENT ASSOULEN piano
1 CHILDREN’S REGGAE
2 REASONNANCES
3 FLOWER’S LIFE
4 GENTIL COQUELICOT
5 ZEBULON
6 ROMANCE
7 A CAMEL IN NEW YORK
8 ORIENTAL SHADOW
9 RAIN
10 CARMEN’S SMILE
11 MANICHTANA
12 OUR OLD LOVE