JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

二つの IN JAPAN にありがとう  Yesterdays / Keith Jarrett

2009-02-04 22:14:39 | 聞いてますCDおすすめ



キースのアルバムを取り上げたことはありますが、それは思い出として語ったことで、アルバムの内容に関しては一切レヴュー(もちろん良いとは書いている)みたいなことは書いていません。
キースのここのところ来日で、はとても良い席で見ることが出来ています。何年かに一度キースにあうことがいつまで続くのでしょうか。
このアルバム2001年に来日した折の東京録音です。
1曲目、Horace Silverの“Strollin'”がとてもリラックスして良い、難病からのカンバック後の初来日、カンバック後に録音した「The Melody At Night」の雰囲気が出てるような力まない,よくスイングする演奏です。
4月30日のメトロポリタン・フェスティバル・ホールと4月24日のオーチャードのサウンドチェック時の録音で、2曲目も、ジャレットの普段のスタンダードよりストレートに、メロディのラインを大切にした生き生きとした感じです。
この年の来日公演の模様はすでに「Always Let Me Go」という2002年にでたアルバムに録音されており、その内容はスタンダードでないフリー・インヴィゼーションが中心でした。
私はこちらの4月23日オーチャードホールに行ったのでした。
久しぶりのキースは開演からぶっ続けでインプロヴィゼーションするのに驚いたことをおぼえていますが、その後のメディアで、ほかのコンサートではスタンダードを演奏したと知って、それも聴きたかったと残念に思ったことを思い出しました。

そしてそれを聴くことが出来ることになりました。
3曲目“Yesterdays”を聴いているとジャレットもフレーズを紡いでいく他のピアニストと同じ,とても素直にプレーしているなどと変なことを考えてしまいます。
4曲目、そうは言っても圧巻のタイムとメロディが聴ける1曲、完全に復調していてとても元気が伝わりますし、それに合わせるディジョネットとピーコックが喜びに満ちた音を出しています。
5曲目の“You've Changed”、G・ピーコックが確りした音で(残念ながらこのごろ指の動きとか強さにかげりが・・)とてもいいものを聴くことができました。
そして6曲目スタンダード演奏としてはおなじみのナンバー“Scrapple From The Apple ”でも思う存分弾いている感じです。
7曲目、キースのスタンダード演奏の中でもこれほどゆったりとした、和んだ演奏があったでしょうか、キースのうなり声が実に楽しそうに聞こえるのです。
8曲目“Smoke Gets In Your Eyes ”のイントロから曲のテーマに入り、展開していく感じは、その後のスタンダード・トリオの一番好きな形のなりました。
9曲目は“Stella By Starlight”でこの曲は公演の曲でなく、オーディオ・チェックの曲とのこと、このアルバムに通じるキースの硬さを抜いて、でも曲に迫るようなところがチェックから出たのでしょうね。
チェックのためにドラムスもベースも思い切り自分の音に入っていることが面白い貴重な録音のように思います。

私の見に行ったフリースタイルの演奏も、このアルバムのどちらの場面にあっても、それが真摯な演奏であれば感動はあるのです。それを二つこなす、キースがいたのですね。
どちらが良いという問題でなく、この二つがともにあったこと、ひとつだけを知っていた者にとっては、このアルバムはある意味、本当の(当時の)世界を知ることが出来たうれしい一枚でした。
キースがフリーに冒険した1枚、キースが気持ちをリラックスして自由に1枚みたいに思うこと、キース・ファンには解ると思います。

Yesterdays / Keith Jarrett

Keith Jarrett(P)
Gary Peacock(B)
Jack DeJohnette(Ds)
April 24 and 30, 2001

1. Strollin'
2. You Took Advantage Of Me
3. Yesterdays
4. Shaw'nuff
5. You've Changed
6. Scrapple From The Apple
7. A Sleepin Bee
8. Intro - Smoke Gets In Your Eyes
9. Stella By Starlight

コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

これもトリオ SWEET ALE / SERGIO FANNI

2009-02-03 21:51:44 | 聞いてますCDいいと思う


トランペットにピアノにベースのトリオとか、トランペットにギターとベースのゆったりした音を聴いてきたら、中古屋さんで別のアルバムを見つけました。
最近出たアルバムだと解っていたので、拾ったトランペットとピアノとベースのトリオです。
ピアノの演奏で新しいものが出ているレナート・セラーニで、ベースも結構今いっしょにしている人なので新しいのかと思ったら1984年のアルバムでした。
1曲目ゆったりとカルロス・ジョビンの“Once I Loved ”を吹き出す雰囲気はとてもいいと思います。
セラーニのピアノが個性に満ちてここのところが面白い。すばらしい1曲目です。
2曲目もゆったりとストレートなトランペットラインです。
4曲目まずらしいZawinulの曲を、ピアノで始めるあたりのフレーズが面白い。
5曲目はピアノソロですが、アレクサンドロ・ガラティの「Alone」を思い出させる間と余韻音、この曲はすばらしい、もちろんセラーニの方がガラティに影響を与えたのでしょうが。(直接関係などわかりません、イタリアのJAZZピアノの深さです。)
6曲目まで聴いてきて、ちょっと印象が強くなりません。どれも良い演奏なのになぜでしょうか。
どの曲もミディアム・スローでトランペットのフレーズが同じようです。アップテンポで吹ききるとかいれられなかったのでしょうか。
1984年のイタリアの年を考えるとしょうがないのかも知れません。
ベースのMassimo Moriconi君も29才で、まだ余裕が足りていなく、精一杯こなした感じです。
アルバムを購入するとき、私は古い録音は差し引いて聞いてしまうのです。
バックグラウンドとして流れていていい感じ、ブラインドでは誰だかわかりませんから、そうすると、ちょっと耳の良い人がこのピアノとかこのトランペット誰、と聞きにくるくらいの確りした演奏です。

Sergio Fanni (flicorno)
Renato Sellani (p)
Massimo Moriconi (b)


1 Once I Loved
2 Marco 38
3 Blue In Green
4 Midnight Mood
5 Sweet Ale
6 When Sunny Gets Blue
7 Only Child
8 In Your Own Sweet Way
9 Barbara

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

蘇るコミック本

2009-02-02 23:01:04 | 
本棚にあったのは絵本だけではなく、漫画が幾冊かありました。
ダンボールからは大好きな漫画が出てきましたが、まずはこちらは本棚に並んでいる漫画、こちらはコミックと呼んだほうがいいのかも知れません。

一つは大友克洋著の「童夢」コミックで日本SF大賞を受賞した作品で、こんな素晴らしい絵の表情で



後のAKIRAにつながっていきます。



それがもう一つ並んでいた同じく大友克洋著の「AKIRA」です。
言うまでもなく、世界に誇るコミックです。



これは近年で気に入ったコミックでしたが、もうし前にはもう一つ気に入ったコミックがありました。
それを捨てずに箱にしまって、とってありましたが本棚には並べられません。子供がいるころはちょっとまずいシリーズでした。
それがみたくなったのが、ダンボールを引っ張り出した理由です。

子供のころの漫画といえば私はドラゴンボールですが・・(うそ)、私が子供のころに読んだのは横山光輝の「伊賀の影丸」だったり、ちばてつやの「紫電改のタカ」だったりですが、それは残念ながら取ってありません。
ダンボールにとってあったのは畑中純の「まんだら屋の良太」“九鬼温泉艶笑騒動譚”です。
充分過ぎる性への好奇心とそれを上回る人情と心意気、山ほどの人間模様を織り込んだ、大きな声では自慢できない私のライブラリーです。



現在絶版で、著者の畑中純氏も1セットしか持っていないといわれる名作です。
畑中氏は宮沢賢治の作品の版画なども作成すた、そしてそれが素晴らしい、とても好きな画家です。文庫本の表紙全部載せちゃいたいけど、これって著作権にふれるんですよね。
著者にたぶん損害を与えないと思うこと、、私に何の利益も生み出さず、それゆえ著者に配分するものもないこと、そしてこれがこの本への絶賛以外の何者でもないことを理由に、全53巻表紙はこんな具合です。
探している方もいるみたいでこんな具合です。







当然久しぶりに1巻から読み始めました。
とても猥雑な強烈さと強烈な人間像がなんともすばらしいコミックで、こんな感じです。



これJAZZを聴きながらは、読めません。







コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

蘇る絵本

2009-02-01 18:28:25 | 
ゆったりと静かに吹くトランペットのTore Johansenの曲“”を聴いていたら子供の絵本を読んだことをおもいだしました。
急に懐かしくなって本棚を探すとこんなのがありました。昨日こんなのですなんて書いて写真乗せませんでした。
本棚に残っているので、この本たちが子供の成長で一番終わりのころの絵本でしょうか。



谷川俊太郎のこの本は自分のために買ったものです。





ウォーリーを探してはヒット作で面白そうで買ったもの、この本と“チューチュー大こうしん”が一番新しい本だったようです。

子供用じゃなくて私用にはこんな絵本も並んでいます。



それ以外にはこんなのが並んでいます。





もっとあったはずだし、持っていた漫画の本も見たくなって、押入れの奥にあったダンボール箱を2箱引っ張り出しました。
そこには30年以上前の日記や、懐かしい文庫と本、見たくなかった英会話の教材やお目当ての漫画や絵本が入っていました。
何回かに分けてblogにこれらを蘇らせたい気持ちになりました。

箱から出来た絵本は本当に子供と読んだ絵本でした。
ずいぶん薄い月刊誌みたいなものがたくさんありますが、その中でのお気に入りでよく読んだのがこれとこれ、ほほがゆるみます。







これは私が子供のころお気に入りのだった有名本、バージニア・リー・バートンの「ちいさなおうち」です。カバーが破けてないので1ページ目です。

ほかにはこんなのや



こんなの



そして月間でもらっていたようなものが結構とってありました。

絵本を楽しんだあとに、これはイメージ崩れるかも知れませんが、ちょっといいのと思われるかも知れない漫画の話、それはまた次回。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする