
トランペットにピアノにベースのトリオとか、トランペットにギターとベースのゆったりした音を聴いてきたら、中古屋さんで別のアルバムを見つけました。
最近出たアルバムだと解っていたので、拾ったトランペットとピアノとベースのトリオです。
ピアノの演奏で新しいものが出ているレナート・セラーニで、ベースも結構今いっしょにしている人なので新しいのかと思ったら1984年のアルバムでした。
1曲目ゆったりとカルロス・ジョビンの“Once I Loved ”を吹き出す雰囲気はとてもいいと思います。
セラーニのピアノが個性に満ちてここのところが面白い。すばらしい1曲目です。
2曲目もゆったりとストレートなトランペットラインです。
4曲目まずらしいZawinulの曲を、ピアノで始めるあたりのフレーズが面白い。
5曲目はピアノソロですが、アレクサンドロ・ガラティの「Alone」を思い出させる間と余韻音、この曲はすばらしい、もちろんセラーニの方がガラティに影響を与えたのでしょうが。(直接関係などわかりません、イタリアのJAZZピアノの深さです。)
6曲目まで聴いてきて、ちょっと印象が強くなりません。どれも良い演奏なのになぜでしょうか。
どの曲もミディアム・スローでトランペットのフレーズが同じようです。アップテンポで吹ききるとかいれられなかったのでしょうか。
1984年のイタリアの年を考えるとしょうがないのかも知れません。
ベースのMassimo Moriconi君も29才で、まだ余裕が足りていなく、精一杯こなした感じです。
アルバムを購入するとき、私は古い録音は差し引いて聞いてしまうのです。
バックグラウンドとして流れていていい感じ、ブラインドでは誰だかわかりませんから、そうすると、ちょっと耳の良い人がこのピアノとかこのトランペット誰、と聞きにくるくらいの確りした演奏です。
Sergio Fanni (flicorno)
Renato Sellani (p)
Massimo Moriconi (b)
1 Once I Loved
2 Marco 38
3 Blue In Green
4 Midnight Mood
5 Sweet Ale
6 When Sunny Gets Blue
7 Only Child
8 In Your Own Sweet Way
9 Barbara