JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

一輪ほどのあたたかさ The Taget / Nils Lan Doky

2009-02-09 22:15:37 | 聞いてますCDおすすめ



昨日はその昨日のウソをつきましたが、昨日のことは本当です。
自宅近くの梅が咲いているので、都内の梅で有名なところに出かけました。



梅園に入ったときはまだまだだと思いましたが、こうして写真にしてみると行って良かったと思います。





このような時にみんな言うんです、「一輪ほどのあたたかさ」。





この言葉を書きたいがためのタイトルで、このアルバムはイメージがまるで違います。
ペデルセンとペトルチアーニのデュオのアルバムを我慢したら、もう少し聴きたくなって選んだアルバムです。
ペデルセンはヨーロッパの若いミュージシャンを応援するというか、アルバムに参加しています。
ドーキー兄弟の兄、ニルス・ラン・ドーキーはこのとき23才、なんとジャック・デジョネットのドラムスという豪華なサポートで若々しい演奏です。
最近の日本レーベルのおとなしい演奏でイメージする方が多いかも知れませんが、弟のクリス・ミン・ドーキーとのアルバムやこのセカンド・アルバムのように、キラキラ粒だった演奏が好きです。とてもコンパクトに熱い演奏です。
1曲目、若いときのカルデラッツォみたいな感じで、これもブルースなのと驚くブライタルな演奏で、見せたいところをすべて見せている感じです。
2曲目もブルージーにペデルセンとデジョネットの懐をかりて、少し舌足らずなところも若さとして微笑ましい。
3曲目、エルトン・ジョンのPOPみたいなピアノではじまる、ペデルセンのために書かれた曲、ペデルセンが歌うようにメロディを歌う大好きな感じの演奏でO・ピーターソンのピアノでも試みるフォーク調の演奏です。
5曲目がなぜか1曲だけスタンダード“Autumn in New York”このピアニスト高音域のシングルトーンを旨く使うのでしょうか、それが今につながっているのかも知れません。ちょっとラウンジにいるような優雅さが出た演奏です。
6曲目も3曲目と同じフォークロック的に始まりますが、ここではデジョネットのドラムスが突っ走る、より激しい演奏です。
すでにいないペデルセンが、ほんのりとした思い出でに匂い、ドーキーの若いつぼみがデジョネットの降り注ぐリズムを浴びて開きます。
生き生きとした香り立つ自分の力で開いたつぼみです。

「梅一輪 つぼみに留める 熱さかな」  最中

The Target / Niels Lan Doky

Niels Lan Doky piano
Niels Pedersen bass
Jack DeJonette drums

1. What For
2. Target
3. Home
4. Lord of the Rings
5. Autumn in New York
6. Love and Passion
7. Parallel Reality
コメント
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