JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

青年は荒野をめざす Time / ERIK LINDEBORG

2010-12-17 22:03:25 | 聞いてますCDおすすめ


昨年スェーデンの知らない人のアルバムをカンで拾ったら、これが大正解で、次を楽しみにしていました。

http://blog.goo.ne.jp/monakasm/d/20091007

それでも1年もたてば忘れてしまいました。ショップでLINDEBORG名前が少し気になって検索したら自分の記事にいき会いました。
ジャケがなんとも胡散臭いけど、期待して拾いました。
中のライナーにもこんな絵があるし、スウェーデンあたりからロケットが飛んだりしていて、これは怪しい、12曲60分以上で全てLINDEBORGの曲、一つ一つに小文が書いてあって、やはりかなり怪しい感じです。



1曲目重たいモーダルなイントロ、その重たさを4分42秒弾きつづけるのですから、若々しい意思を感じます。
2曲目、こちらも重いリズムからドラムスはロックのリズム、付いた文は「The journy has started.」から始まって、12曲「Time」連なりのようです。
3曲目はチック・コリアの“マトリックス”を思わせる曲調でかなりカッコいい。
4曲目、このトリオのベーシストかなりのパートを担って、しっかりと弾いていて好感です。
5曲目、重厚ガンガンとくるし6曲目ドンドンと太いベースから4ビート、強いドラムスと重なって重量級です。
7曲目“初雪”はスェーデンでも物思いにふけるのか、しんみりとした思索的な曲。
8曲目、出だしから重たい4ビート、昔のマッコイ・タイナーが弾いているような、低音のハーモニーに高速パッセージ、前作でもそうでしたが、きっとフェバリットなのでしょう。
ガンガンと弾きまくった後は静かな始まりのピアノ・ソロ、まじめに変化もつけています。
10曲目はズンズンと響くベースソロからしっかりと11曲目はアバンギャルドな味付けと、ほんとにまじめに良く弾きます。
12曲目はボッサのリズムで静かな曲、こんな感じを入れるのも若者らしい生真面目さ。

こんなジャケットでしたが、聴いていて思い浮かんだのはまるで違うもの、五木寛の古い小説「青年は荒野をめざす」、トランペット片手に青年がヨーロッパを彷徨する物語で、もちろん昔読みました。内容は忘れてしまいましたが、フォーク・クルセーダースが歌った同名の歌は覚えています。

「 ひとりで行くんだ 幸せに背を向けて
  さらば恋人よ 懐かしい歌よ友よ
  今 ウウーウウ 青春の河を越え
  青年は 青年は 荒野をめざす  」  五木寛 作詞

スウェーデン気質の若者は自らのやりたい音楽を、全てをまじめに並べてくれました。

幾つか抜いて欲しい話も全て付き合うと、逆に印象が不確かになる感はありますが、それは若者だからしょうがない。

この新人をお薦めして良いかYou Tubeで確かめてみました。1作目のライブの映像がかなり在ってそれを観て気がつきました。
今度のアルバム、リズム隊が変わっているのです。前作のドラムスはオーソドックスな4ビートでベースもピアノとの間を上手く取り持っていましが、一寸おとなしい。
新作ではリズムを強力にして、うねる様なラインと、それでいてソロパートもきちんと作る、ESTの始まりみたいな感じです。

おどけたジャケットも小文もこれは若者のはにかみみたいで、実は青年は荒野をめざす、今年26才の新人2作目でした。


Time / ERIK LINDEBORG

ERIL LINDEBORG(p)
KRISTIAN LIND(b)
ROBERT MEHMET(ds,per)

1. IN THE LIGHT OF TOMORROW
2. WE KNOW TIME
3. SIX SECONDS UNTIL I SEE YOU AGAIN
4. TRAVELLER
5. SPACE ELEVATOR
6. BIG BANG
7. FIRST SNOW
8. WHITE DWARF
9. TIMELESS
10. TOUR DE FRANCE
11. DOCTOR'S PRESCRIPTION
12. LIGHT YEARS AWAY
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ノルウェー産三匹目じゃ NORWEGIAN SONG 3 / DAG ARNESEN

2010-12-15 22:59:00 | 聞いてますCDいいと思う


DAG ARNESENのほんのり暖かいピアノの運びが大好きでした。
ノルウエーの曲を演奏したここのところの2枚、これがかなりヒットだそうで、それはそれでうれしい限りですが、なんと3作目が出るとは、ちょっとびっくりです。
ベースが女性に代わって、そして管をいれて変化をつけているのは3作目では必要でしょう。
1曲目のピアノの音だしはさすがです。この人の持つ暖かさがじんわりと伝わって、このイントロだけでアルバム全体を知るようです。
そこにミュートのメロディー、かなり枯れた音は好みもありますが、この曲にはぴったりとはまった感じです。
3枚目のアルバムとしては変化を入れた、スィート・ジャズのLasse Tornqvistとヤン・ラングレンのデュオを並んだような感じです。
2曲目では、こんなに音が抜けてもいいのかと思うようなかすれペット音、これは好みが出ます。(私はこの手は得意ではありません。)
3曲目女性のベースがエレベで入ってくると、ちょっとステーブ・スワロー的な節回し、その後のペットも少し抜け感が減って違和感なし、よかったよかったです。
4曲目は童謡みたいな曲をラップ調で、というところが3作目の苦労でしょうか、私としてはあまり好みでありません。
そんななかArnesenの曲でのトリオ演奏の5曲目、これまでと同じようなやさしい思いを弾いたような、これがあるからいいのです。
6曲目はグリーグの曲を、これは結構おとなしい曲ですんなりと終わり。
7曲目でまた変化を入れてサンバリズム、Arnesenさんお年ですががんばっています。
8曲目はとても落ち着いた曲にミュートのペットが戻ります。マイナーな曲調にうまくミュートのラインが続いて安らいだ感じです。
9曲目この女性ベーシスト、低音の音がとてもきれい、好きなタイプです。
10曲目は抜けの効いたまたミュートが入って、でもここまで聴いてくるとわかっているので雰囲気はいいのですから、頭が納得してくれました。
あまりにヒットした前作たちがあるので続きが出たのでしょう。今回少し変えたところで、そして大きく変わっていないところで、聴いていて安心もあり今回も失敗ではありません。

まさか泥鰌が3匹では、アルバムの出来も良いの題としてでひどすぎるなとおもいながら、まあノルウェー産をつければいいかと思って、ハイ、ゴメンナサイ。

NORWEGIAN SONG 3 / DAG ARNESEN

Dag Arnesen (p,syn)
Ellen Andrea Wang (b,el-b)
Pal Thowsen (ds,per)
Palle Mikkelborg (tp,flh,beatboxing)
2010年8月録音

1.Close At Heart
2.Astrid mi Astrid
3.Dialogue
4.Paul On The Hillside
5.A Morning On Vareggen's Summit
6.Ballad
7.Norwegian Valley Song2
8.Good Night
9.Dancing Power
10.The Interval Signal


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理屈で勝つ Imaginary Road / Jef Neve

2010-12-13 22:00:24 | 聞いてますCDおすすめ


ファースト・アルバムを聞いたときには凄いと驚きましたがJef Neveの新作を一寸躊躇していました。前作でホーンなどを使いすぎて小難しい思いが残っていたからです。


http://blog.goo.ne.jp/monakasm/d/20080404

でも凄いピアノを弾くのは解っているので、やはり購入しました。
1曲目はシンセ音で始まり、どこかのお堂にいるようなプロローグです。
2曲目からはトリオ演奏で、構成のしっかりしたピアノフレーズ、ドラムスはちょっとロック調の塩梅でE・S・Tがなくなった今、この感じはがんばって欲しいと思います。
ゆったり聞いていると4曲目は硬質なスタート、このピアニスト音とフレーズに緊張を強いるようなところがあり、この曲もその力で押し切るような感じです。
5曲目はゆったりした感じで始まって、でもこの人らしく、絶対甘いメロディでごまかさない、しっかりとした美しい流れを作っていくのです。新しいベースの人のソロも控えめだけど心和みます。
6曲目はアルコで演奏していると思いましたら、ピッチカートのいい音のベースソロが始まりますから、アルコじゃなくてシンセなのかもしれません。そこにピアノが加わりますから多重録音でつくっているサウンド、これがとてもすんなりと音世界を作っています。
8曲目ただ聴いているとちょっと頭で作りすぎているような、理論展開みたいな図式を感じてしまうのです。
図面で引いたような、計算されたところが少し鼻につくかもしれません。
9曲目はとても美しいバラッド、このようにゆったりしたバラッドを弾きながら、ハードなラインを作るNeveは凄いピアニストだと思います。
でも考え抜いた展開は、聴いていてすこし億劫になるところもあるのです。
自分の演奏のうまさで、こちらの迷いをねじ伏せてしまうのです。

このnevw、ただ情緒だけで聴くのではもったいない。
何をしているか理屈を考えながら聴くと凄いJAZZなのです。

次も普通でないところ楽しみです。

Imaginary Road / Jef Neve

Jef Neve(p)
Teun Verbruggen(ds)
Ruben Samama(b)

1 Vibe 1
2 The Space We Need
3 Sofia
4 Colours and Shades
5 Little piece for Justin
6 She came from the east
7 Atlas
8 For the people
9 Saying goodbye on a small old ugly white piano
10 From the deep
11 Endless DC
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テレビデナー SANTANAから始まって

2010-12-11 20:17:03 | その他
ブルーシート生活にもだいぶなれた昨晩は、オクサンが忘年会だそうで、移動したTVが目の前、テレビデナーです。
SANTANAの新しいアルバムが欲しいけど、どうしようと思いながら、Utubeで検索です。新しい演奏には出会えませんでしたが、古い演奏で発見です。



いつの演奏だかわかりませんが、“Sanba Pa Ti”のライブを見ていると、サンタナのソロ、チャールス・ロイドの名盤「フォレスト・フラワー」のさび部分を弾いているのです。
JAZZ好きのサンタナ、実にうまいいっきに楽しくなりました。
そんなことで、つづけてチャールス・ロイドの演奏、キースがピアノを弾いています。
とても若いキースですが、時代など関係ない高速フレーズ、凄い人だと改めて思います。
ロイドがきちんとコード進行にそってバップしているのはほんのりしたいい感じです。



でいい気持ちになってしまいましたからちょっと短く終わりです。
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クリスマスを待つ楽しみ  CHRISTMAS TUNE / Cesare Picco

2010-12-09 22:41:50 | 聞いてますCDいいと思う
もうすぐ、クリスマスになりますね。
今、現実にはまるで期待がありませんが、子供のころはクリスマスというのはとても楽しい行事でした。



年に一度プレゼントとをもらうという事で、毎年楽しいゲームを買ってもらいクリスマスの夜にみんなで遊んだ覚えがあります。
ヒットしたのはホッケーゲームだったかな、プレゼントでみんなで遊ぶ喜びが思い出に残っています。
そんなクリスマスに、銀座にいった思いもあります。それでこれは銀座で一番有名な宝石屋さんの今年のツリーです。

時間のあったときに立ち寄りました、その隣のショップが目的でしたがそのショップにもこんなツリーがありました。



残念ながら、ショップには欲しいアルバムがおいていなくて、1枚は仕入れましたがどうでしょう、でもクリスマスの雰囲気は味わえました。

この時期に銀座を歩くと、それこそプレゼントを選ぶ人が沢山いるのです。
それがこの時期の雰囲気なのです。
プレゼントを選ぶということは、考えてみればとても心が豊かなあかしなのですね。
ですから、わすれてはいけない、ある人を対象になにが喜んでもらえるだろうと考えながらすごす時間は豊かなものなのでしょう。

私今年は、余裕もない時をすごしていますが狂はちょっとそんなことを感じ、写真もとれたたし、でプレゼントもことも考えました。


1枚目はチャック&パティのギタリスト、のソロ・アルバムでとにかく生ギターで流れるように、これはこれでクリスマス、これを聞いているだけでも、間違いなくクリスマスです。
でもクリスマスの雰囲気が出来ればいいのではありません。

クリスマスのプレゼントに何を選ぶのでしょうか。
音楽好きは、きっと自分の好きなもの伝えたくて贈るかも知れません。
美味しい料理を一緒にいただくように準備するかも知れません。
そんな相手へのプレゼントを準備できることはなんて素敵なことでしょう。

この時期にクリスマスに関係するアルバムを意識するようになりました。
ここ数年中古だったりしながらもいくつかのアルバムを拾って楽しんでいます。
それが季節の楽しみ方なのかも知れません。
そして今年拾ったのはこの2枚でした。



チャック・アンド・パティのギタリストが冬用にだしたアルバムというか、クリスマスを彼も楽しみたいのでしょうから、その人々のためのアルバムです。

ゆったりと聴いていて、クリスマス近づいているのを感じます。まあ一つ一つの曲はよしとして軽く楽しめるアルバムでした。

そしてもう一枚はピアノ・ソロでした。今年銀座のお店でも、まだクリスマス用に展示されていましたから、かなり有名かも知れません。



Cesare Piccoというピアノストのアルバムは新しいもを実は買っています。あまり記憶に残るアルバムでありませんでした。
オリジナルが多くて特出していなかった感がありますが、このアルバム良く知った曲を弾く上手さは、イタリア奏者らしい練磨をかんじます。
11月の後半からこのアルバムを何度も何度もきいています。
確かに軽くて、楽だからかもしれませんが、クリスマス前の心をやさしくさせる二にはうまいアルバムです。

1曲目“The first noel”とにかく美しい。
2曲目の出だしも、アレクサンドロ・ガラティのソロ・アルバムのような音の出し方、これが“聖夜”なのです。この2曲をクリスマス・プレゼントにしたいと思います。
クリスマスの音楽って、華やかの音楽と落ち着いた音楽の二つがあって、どちらも楽しみにします。
3曲目はその軽快な方、4曲は一番ノエルになる曲、演奏は美しく広がります。
5曲目は軽いリズムを使ったオフ・ビートのジンンル・ベル、ピアノの美しい音の横でクリスマスを過ごすのもいいですね。

CHRISTMAS TUNE / Cesare Picco

Cesare Picco piano

1. The first noel
2. Silent night
3. Let it snow!
4. Adeste fideles
5. Jingle bells
6. We three kings of orient are
7. Yuletide song
Ascolta 30''
8. En belen tocan a fuego
9. The Christmas song
10. Ovunque tu sia
11. Time after time
12. Let it snow (orchestral version)
13. Jingle bells (groovin' version)



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大スパイラル MIRROR / CHARLES LLOYD

2010-12-07 21:28:26 | 聞いてますCDおすすめ


チャールス・ロイドのアルバムをほとんど買ったことがありません。ECMで20年出しているようで、確か一枚「Sangam」か「The Water is Wide」を買った覚えがあるのですが、あまり記憶にありません。(いまCDは梱包されてガレージに山済み状態で確認できないのです。)
じゃ、ロイドが嫌いかというとそうではなく、ロイドの初期作品「フォレスト・フラワー」に出会ったときは、こんな心を揺らす音楽があるのかと、本当に驚きました。
そのとき買ったLPをちょっとこわくなって、友達にしばらく預けたことを思い出します。中学生のウブには刺激強すぎました。
この時代に、ロイドが来日することとなって、チケットを購入しました。
当日会場に行ってみると、徴兵で(ほんとかな)キース・ジャレットが来日できずに、デジョネットと・ロン・マクルーアとロイドの3人、ロイドが吹きまくりでした。
でも今考えても残念でなりません。(マクルーアは生で凄かったです。)

今年皆さんのblog記事を見ていると良さそうなので、買ってみました。
ですから、久しぶりロイド、同窓会的出会いとなりました。

1曲目、スタンダードの“I Fall in Love Too Easily ”がとても静かな気持ちにさせてくれて、久しぶりの対面なのに、とてもやさしい気持ちで出会うことが出来ました。
不義理も気にしていないような、そんな柔らかいスタートです。
2曲目はモーダルなテーマの、ちょっとねっとりとした曲で、これもロイドらしいのかも知れません。
3曲目の“Desolation Sound ”まできて、驚きます。テーマからソロパートにはいっての音とフレージング、「フォレスト・フラワー」とか「」イン・ヨーロッパ」にそっくり、聴きながら私、何時にいるのか解らなくなるような、ちょっと不思議な気分になりました。
4曲目はスパニシュの入ったこれも聴き応えある曲、テナーのリード音の振れもこれでいいのですから、さすが重鎮なのでしょうね。若い人が吹いてこの音だったらきっと、私怒っています。
6曲目は“Monk's Mood”、この曲でこのテンポ、モンクのアルバム「セロニアス・ヒムセルフ」で1曲だけコルトレーンが吹いた演奏を意識していないでしょうか。
モランのピアノがモンク敵なのは、モンクの曲だからと思いますが、ロイドのフレージング、一度コルトレーンの演奏を聴いてみてください。
9曲目は「The Water Is Wide」のカヴァーだそうですが、ゴスペル調の演奏がなんとも良い感じ、ピアノのジェイソン・モランが60年のキースみたいな演奏で面白く感じます。
こうやって聴いてくると、同じようにフレージングしていることに驚くより、私もロイドも何十年の大きな輪を回ってきて、軌道が重なったような不思議な気分です。

ロイドを聴いている今ち、昔が同じようなところにいるようで、これって、私もロイドもちっとも変わってないのでしょうか。
長いスパイラルを過ごして、覚醒すれば風景は同じようで、しかし見えないところで変わっているのでしょうか。
ロイドを聴いていると、そこに私が写っていて、まるで自分が写されているようで、アルバムタイトルを看てドキッとしたのです。


MIRROR / CHARLES LLOYD

Charles Lloyd (ts,as,voice)
Jason Moran (p)
Reuben Rogers (b)
Eric Harland (ds,voice)

1. I Fall in Love Too Easily
2. Go Down Moses
3. Desolation Sound
4. La Llorona
5. Caroline, No
6. Monk's Mood
7. Mirror
8. Ruby, My Dear
9. The Water Is Wide
10. Lift Every Voice And Sing
11. Being And Becoming, Road To Dakshineshwar With Sangeeta
12. Tagi

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お見舞いありがとうございます

2010-12-05 19:49:15 | その他
今までAlessandro Galatiの「All Alone」を聴いていました。
昨日奥さんのお友達(一緒にコンサートへも行く○チャン)が来てくれて、水に漬かったCDを吹いてくれました。並べられたCDの中一番に目に着いた大好きなアルバムです。
それが終わったので隣にあったコルトレーンの「MY FAVORIT THINGS」を聴きながらこれを書いています。

人災だと思っていますが、かなりの痛手をこうむりました。
しかし、皆さんの暖かいコメントとか、友達の援助をいただいて、気持ちはさほどダメージを受けていません。
まずはCD、紙ジャケはかなりのアウトキース・ジャレットの「Testament」はケースから出すことが今の状態では出来ません。全ての水分をふき取ることは出来ません。まだ手付かずのCDが地下においてありますが、これ以上どうしようもないかもしれません。
CDそのものが聴けなくならないでしょうから、これは全て捨てずにおこうと思います。



地下のガレージに置いていた物は私のものがほとんどでしたが、我が家の過去の写真をおいていたのがぬれてしまいました。
整理していない子供の写真を失うのは申し訳ないので、あわてて乾かしました。
家中、子供や古い写真にかこまれて、被災のなかこれが結構、心癒されたのでした。




そして一番被害が大きいこれまでにためた本ですが、何とか助かって欲しいと無理してえらんでいます。





今日は一日どうしようもない本たちに紐をかけて、廃棄の準備をしていました。
破棄をするもの

雑誌“dancyu”、日経が出している男子厨房に入るという雑誌で1991年の創刊以来、全部あったので238冊が全てみずびたし、この本を見ながら随分料理にチャレンジしました。
3冊だけこれは定番になったレシピは残しました。

小説などは阿部公房、新田次郎、大西巨人、椎名誠などの本は残念ながら残せません。
ダメージが大きいのに捨てられないのが村上春樹、文字も見えなくなってしまった「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」です。これを取っておくならとダメージの大きい「AKIRA」もどうなるか解りませんが残すことにしました。




どうしても捨てられないものに、田村隆一の本があって、これもだいぶぬれてしまいましたが、どうであれ捨てることが出来ません。
田村の代表作が始めて掲載された「荒地」は古本で状態がひどかったのですが、、もっとひどくなりました。もはやこれは同でも良い領域、持っていることに価値があるのです。



もう一つ福永武彦の本もかなり悪い状態で、でもこれを読めなくなる物もあるでしょうか取っておくことにしました。
この一冊はさすがに水を含んで膨れてしまい、別れることにしました。



リフォームをして地下の部屋の壁一面を本とCDのラックを作ることにしていました。
そこにおさまる予定の本とCDがとんでもないことになってしまいました。
とにかく、生き残って新しい場所でゆっくりして欲しいと、別れの中で考えています。

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多くのもの失った

2010-12-03 23:00:31 | その他
本日、凄い集中豪雨があって、制御できない雨量があったのでしょう。
それを、許容する準備を怠った私は、これまで40年ぐらい掛けて溜まった記録を
残念ながら価値なしの状態にしていまいました。
リフォームを行うことで、地下のガレージに、私の趣味関係を全て積み上げていましたがそれが水をかぶってしまいました。
本日降った雨の降り方は普通ではなく、やはりここのところゲリラ雨みたいでした。
そしてそれと、家のリフォームのための荷物保管が重なってしまいました。

積み上げた荷物の一番下が重たい書籍でした。

福永武彦、辻邦生、村上春樹などの出版物と大江健三郎やその他の作家の初版本が全て水につかりました。

同じくリフォームのために梱包したCDもやはり水没してしまいました。プラスチックケースはそのままにして、紙ジャケの少し拭きましたがどうなるでしょう。

あまりに、突然な、でもどこへも持ていけそうにないこと、残念でしょうがありません。

起こったことに対しての恨みをいているのではありません。
私どもの行き届かなかったことで起こったのだと基本的に思っています。

心がつらい、写真を撮ましたがここに乗せる余裕はありません。
一番あわてたのは、写真とアルバムが全て水をかぶりました。
写真は張り付いたらどうしようもないないので、まるで選別みたいにして、乾かしました。

なんかblogらしくないけど、でに発信すれば、少しなごむかと、明日からまた冷静になります。
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思いをこめて Forever / Eddie Gomez/Cesarius Alvim

2010-12-02 21:02:12 | 聞いてますCDいいと思う


ベースの音が好きだから、昔からベーシストのアルバムを多く持っています。
ベースはどちらかというと主役ではありませんから、共演相手のピアニストにどのように対応しながら個性をだすとかがオーソドックス、ミンガスみたいにビック・バンド、サウンドを作るのはほとんどありません。
そして素晴らしいピアニストとの共演歴が結構ベーシストのその後の演奏に後を残すのです。
エディー・ゴメスはビル・エバンスの中期にとても重要視さらたベーシストですので、エバンスからの影響がとても強いのです。
ジェレミー・スタイグ(fl)とのエバンスのトリビュートとなど良いアルバムもありますが、フュージョンみたいなアルバムを作ったりでご無沙汰していました。

そして久しぶりにピアノとのデュオ、それも題名が「Forever」この題名は良いアルバムのはずなのです。

1曲目、結構ストレートなベース・ソロからW・ショーターの“Witch Hunt”なのが驚きですが、4ビートをウォーキングで刻むとピアノが硬質なメロディ、とても真摯で好感です。
2曲目、エバンスの「ポートレート・いん・ジャズ」で演奏されている曲、ピアニストの左手のハーモニーと取り方が上手くエバンスらしく、とてもここら辺が意識的です。
このアルバムだからといってエバンスのトレビュートにしているわけではなく、ピアノニストのオリジナルが5曲あるのでその意味創造的、3曲目のオリジナルなども、エバンスを意識しながら、エバンスが今いたら的な感じです。
4曲目は静謐な始まり、ゴメスのベースがとても落ち着きを取り戻したような、うれしさを感じる、ゴメスはやっぱりいいですよといいたくなるベース・ライン運びです。
そして続く5曲目がタイトル曲、これは絶対エバンスを思って作った曲、そしてゴメスがきっとこのアルバムの目的だったと思う演奏です。
7曲目、アルコもゴメス上手いですというところみせる曲、ピアノのCesarius Alvimが聞き流せば気がつきませんが、とても心使い充分かというプレー、この曲でもベースと充分にあっている形を作るのです。
8曲目はゴメスがエバンスと作ったアルバム「From Left to Right」に収められた曲“The Dolphine”落ち着いた雰囲気がこれもある時代を通りこしたのでしょうか。
10曲目はエバンスとのデュオ・アルバム「イン・チュイション」で演奏された曲、流れると、この曲であの感じが伝わってきましす。このアルバム、はっきりは表記しないけれで、エバンスとの演奏形態を再現するために組んだアルバムで、そして思いをこめてそって演奏したけど、気持ちが充分伝わってくるアルバムに思います。

Forever/Eddie Gomez/Cesarius Alvim

Eddie Gomez(b)
Cesarius Alvim(p)

1. Witch Hunt(Wayne Shorter)
2. Spring is Here(Richard Rodgers & Lorenz Hart)
3. Roda Vida(Cesarius Alvim)
4. Shining Star(Cesarius Alvim)
5. Forever(Eddie Gomez)
6. Children’s Song-A Tous les enfants du Monde(Cesarius Alvim)
7. Ode to a Dream(Cesarius Alvim)
8. The Dolphine(Luis Eca)
9. Lady CB(Eric Le Lann)
10. Invitation(Bronislau Kaper & Paul Francis Webster)
11. Boreal Paysage(Cesarius Alvim)



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