
ベースの音が好きだから、昔からベーシストのアルバムを多く持っています。
ベースはどちらかというと主役ではありませんから、共演相手のピアニストにどのように対応しながら個性をだすとかがオーソドックス、ミンガスみたいにビック・バンド、サウンドを作るのはほとんどありません。
そして素晴らしいピアニストとの共演歴が結構ベーシストのその後の演奏に後を残すのです。
エディー・ゴメスはビル・エバンスの中期にとても重要視さらたベーシストですので、エバンスからの影響がとても強いのです。
ジェレミー・スタイグ(fl)とのエバンスのトリビュートとなど良いアルバムもありますが、フュージョンみたいなアルバムを作ったりでご無沙汰していました。
そして久しぶりにピアノとのデュオ、それも題名が「Forever」この題名は良いアルバムのはずなのです。
1曲目、結構ストレートなベース・ソロからW・ショーターの“Witch Hunt”なのが驚きですが、4ビートをウォーキングで刻むとピアノが硬質なメロディ、とても真摯で好感です。
2曲目、エバンスの「ポートレート・いん・ジャズ」で演奏されている曲、ピアニストの左手のハーモニーと取り方が上手くエバンスらしく、とてもここら辺が意識的です。
このアルバムだからといってエバンスのトレビュートにしているわけではなく、ピアノニストのオリジナルが5曲あるのでその意味創造的、3曲目のオリジナルなども、エバンスを意識しながら、エバンスが今いたら的な感じです。
4曲目は静謐な始まり、ゴメスのベースがとても落ち着きを取り戻したような、うれしさを感じる、ゴメスはやっぱりいいですよといいたくなるベース・ライン運びです。
そして続く5曲目がタイトル曲、これは絶対エバンスを思って作った曲、そしてゴメスがきっとこのアルバムの目的だったと思う演奏です。
7曲目、アルコもゴメス上手いですというところみせる曲、ピアノのCesarius Alvimが聞き流せば気がつきませんが、とても心使い充分かというプレー、この曲でもベースと充分にあっている形を作るのです。
8曲目はゴメスがエバンスと作ったアルバム「From Left to Right」に収められた曲“The Dolphine”落ち着いた雰囲気がこれもある時代を通りこしたのでしょうか。
10曲目はエバンスとのデュオ・アルバム「イン・チュイション」で演奏された曲、流れると、この曲であの感じが伝わってきましす。このアルバム、はっきりは表記しないけれで、エバンスとの演奏形態を再現するために組んだアルバムで、そして思いをこめてそって演奏したけど、気持ちが充分伝わってくるアルバムに思います。
Forever/Eddie Gomez/Cesarius Alvim
Eddie Gomez(b)
Cesarius Alvim(p)
1. Witch Hunt(Wayne Shorter)
2. Spring is Here(Richard Rodgers & Lorenz Hart)
3. Roda Vida(Cesarius Alvim)
4. Shining Star(Cesarius Alvim)
5. Forever(Eddie Gomez)
6. Children’s Song-A Tous les enfants du Monde(Cesarius Alvim)
7. Ode to a Dream(Cesarius Alvim)
8. The Dolphine(Luis Eca)
9. Lady CB(Eric Le Lann)
10. Invitation(Bronislau Kaper & Paul Francis Webster)
11. Boreal Paysage(Cesarius Alvim)