
週一回の出張がしばらく続いているけれど、今日は早い時間に飛行機で宮崎です。 英会話から再びお気に入りを入れなおしたipadからは、まずは空港まで Eric Lagnini「Ballads」 です。 チェック・インを済まして出発待ちは Duke Jodan 「Fligt to Danmark」 そして飛行中は新しいアルバム、ビンス・メンデューサは皆さんほどきいていないけど、一番最初はなんだろう、「JAZZPANA」は大好きでした。 多くのアレンジをこなしてきた経歴か、力と歓びが湧き上がってくるようなメンバーが集まっています。 1曲目パクスァの響きから始まるので、アルバム全体が柔らかく秋につつまれた様です。 2曲目はギターのグエンからアバンクロンビーに変わって影ができ、アキムシーレのペットは題名“Poem of the Moon”からちょっと狂気が含まれます。アバンクロンビーがウエットな思い切り良いギター、気持ちよいです。ちょっと前は伊豆半島の上でした。

3曲目、ボッサのリズムにルチアーナ・スーザのVOCAL、題は“海”、私の足の下は遠州灘から熊野灘です。雲が出てしまいました。
4曲目、WRのようなシンセのアレンジにギヨームのSSが良い。
5曲目、ケニー・ワーナーのピアノとアバンクロンビーのユニゾンにロヴァーノのテナー、凄く高級なアンサンブルはメンデューサはいつも可能なのでしょう。
6曲目バンドネオンの“Addio”は南アメリカのフォー・ロアの香り、7曲目の“シェケレ”は隣の国に移ったぐらいの変化でアルバムとして落ち着いていて、ここにグエン・レが入って国籍不明なコズミックになります。

8曲目ストリングスを大きくフューチャーしてワーナーとロヴァーノは距離が測れないような遠近感のソロは雲の中のようです。

9曲目で形のはっきりしたバンドネオン、パスカァのソロは親しんだハーモニーで心が安らぎます。
10曲目“グラシャス”のジョンスコのソロはゆったりとして地上に近づいていきます。
11曲目、パスクァのピアノからは旅の終焉で振り返るような全体を総括するような感じです。
12曲目、クラシカルなチェロのソロから、ここで再生への賛歌、再び新しい道がゆっくりと始まりを告げるようです。
ということでそろそろ雲を抜けて着陸態勢に入りました。

気温16度だって、東京より寒いし、雨だ。
現実に戻されて、さて仕事です。
NIGHT ON EARTH / VINCE MENDOZA
Vince Mendoza
John Abercrombie, John Scofield, Peter Erskine, Louis Conte, Larry Goldings, Kenny Werner, Alan Pasqua, Fred Sherry, Bob Mintzer, Joe Lovano, Ambrose Akinmusire, Luciana Souza, Hector Del Curto, Tom Diakite, Nguyen Le
1. Otono
2. Poem of the Moon
3. Ao Mar
4. Conchita
5. The Stars You Saw
6. Addio
7. Shekere
8. Beauty and Sadness
9. The Night We Met
10. Gracias
11. Everything Is You
12. Lullaby