JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

ブラジルの達人 REFLECTIONS GILSON PERANZZETTA & SEBASTIAO TAPAZOS

2012-06-07 21:54:56 | 聞いてますCDいいと思う


夏がちかくなったけれどまださわやかな日があるから、なんかさわやかに過ごそうと、知らない人だけれどジャケで2枚選びました。
そのうちの一枚がこれで、ビクターからでているから日本語の帯がありわかりやすい。限りなく印象派の絵画に近い音楽とあり、ピアノとギターのデュオらしい。ブラジル音楽の持つもう一つの魅力らしいから、これは問題内だろう。どの程度良いかという期待が持てますが、1990年録音だから古いアルバムです。

そしてかなり良い、ピアノのジルソン・ペランゼッタという人はイヴァン・リンスを支えた偉大なピアニストだそうだけれど、そもそもイヴァン・リンスをしらないのだからあきれられてもしょうがない。
ギターの人もかなりのテクで結構硬派なヂュオになっている。

プロデューサーが日本の人なので、まじめな取り組みの雰囲気がでていて、しっかり弾くピアノにしっかりギターが反応している。もうすこしブラジルらしいほんわかムードがあっても良いともおもうけれど、きちんとしたデュオです。
5曲目のティコティコは知っている曲でやはり楽しい、“Wave”は結構まじめです。
しっかりと組み合わさった演奏は、そのベースにブラジルの心が同じという感じで見事です。

これは夏の盛りにもう一度とりだして聴くことになりそうです。


REFLECTIONS GILSON PERANZZETTA & SEBASTIAO TAPAZOS

REFLECTIONS GILSON PERANZZETTA piano
SEBASTIAO TAPAZOS acoustic guitar

1. Choro Sim, Por Que Nao
2. Travesso
3. Um Certo 82
4. Cosme Velho
5. Tico-Tico
6. Duas Contas
7. Noa-Noa
8. Foi Por Amor
9. Mocorongo
10. Wave
11. Lado A Lado
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アビシャイ短編集 DUENDE / AVISHAI COHEN

2012-06-06 22:13:14 | 聞いてますCDおすすめ


何も考えないで音楽を流してきいていたら、興奮状態が平穏の日に戻ってきました。
そこでであったのが、アヴィシャイ・コーエンの新しいアルバム、これは少し考えて見ました。
演奏はアヴィシャイが気に入っている同じイスラエルのピアニストとのデュオ演奏です。
全部で9曲、一番長い演奏が4分47秒で2分少しの曲もあって、前作のポップを基本にしたアルバムとはまるで違う演奏、一寸驚きました。
文句と、コール・ポーターとコルトレーンの3曲、それ以外がアヴィシャイの曲になっています。
アルバム全部で35分に満たないので、通勤中に2回聞けてしまうので、もう8回ぐらい聞いています。

短い曲が連なって、思い浮かんだのが短編小説集、でもどうもしっくり表現出来ません。
何度か聞いてきて、このアルバムがはっきり解る良い方法がありました。
そのヒントは最後の曲、この曲だけはアヴィシャイが一人でピアノを弾いた演奏に鳴っています。
曲はクラシカルな美しい曲です。

ここで気がついた、モンクやコルトレーンやコール・ポーターに悪いけれどそれをとばして21分、アヴィシャイだけの曲を続けて聴いてみてください。
このピアニストを相手に選んだ理由も、作りたかったアルバムもはっきりしてきます。自作だけであと3曲いれてアルバムにしてくれたら、きっとアヴィシャイの重要アルバムになったのではないかと思います。
たぶん同じような曲調になってしまうので、変化の3曲を入れたのでしょうが、同じ曲調はアヴィシャイの作品だからかまわない。

クラシックの様な美しい曲を、ゆったりと、そして変に癖をつけずに弾いてもらうのがアヴィシャイの希望だったのでしょう。
1曲目、落ち着いたやさしい響きのピアノ・ソロから始まります。
3曲目そのクラシカルなピアノにのせ、アヴィシャイのソロは彼がいつも持っているベース・フレーズ、これがこのアルバムの答えのようです。
4曲目、続けてこのベース・ソロがいい、こうやって美しい曲にベースをつけると、この連なりがはっきりと「アビシャイ短編集」になるのです。


DUENDE / AVISHAI COHEN

AVISHAI COHEN (b)
NITAI HERSHKOWITS (p)

1. SIGNATURE
2. CRISS CROSS
3. FOUR VERSES CONTINUATION
4. SOOF
5. ALL OF YOU
6. CENTRAL PARK WEST
7. ANN'S TUNE
8. CALM
9. BALLAD FOR AN UNBORN

コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

安定剤 SONNY STITT EIGHT CLASSIC ALBUMS

2012-06-05 21:27:51 | 聞いてますCDおすすめ


ここのところ凄い、それも超がつくサックスを連続して聴いた。
NYにいるよりも濃いライブが続いたと思うほどで、ここは少し安定状態に戻さないといけない、なかなか普通では戻りません。比較して、つまらないものを聴いてもそれは戻らない、つまらないものがつまらなく感じるだけ。ですから少し処方箋が必要になるのです。
安心してきけて、深く考え込まないでよい時間をもつのが一番ということで、先日ユーゼフ・ラーティーフ買ってこれはお得というBox、アルバム持っていないけれど持ってても良いなと思うものを買ってきました。
最後の方のアルバムはもているけれど、古いものはとても手が回らない、好きなんですSonny Stitt。
テナーとアルト両方吹いて、私はもちろんアルトが聴きたいのですが、ガシガシ吹いているところもあり、ちょうどライブの後にいい調整です。
このBoxは全部でLP8枚、これで千円札1枚ですむのですから、ここのところの3週間の出費を感がと安定剤というよりほかの薬になるようです。


FAVORITES VOLUME1(1952)



BATTLE BIRDLAND(1955)



FAVORITES VOLUME1(1953)




NEW YORK JAZZ(1956)



KALEIDOSCOPE(1957)



SONNY SIDE UP(1957)



ONLY THE BLUES(1957)



SAXOPHONE SUPREMACY(1959)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

JAMES FARM ライブ・アット・ブルーノート・トーキョー 2012 6 2

2012-06-03 17:04:05 | サポート中、ライブ


3週つづいたライブも昨日が最終、オプションを終えたオクサンも一緒ですう。遠くから来るK嬢も、もっと遠くからくるK嬢とも再開予定ですが、受付が始まった3時20分にはまだいません。(いるはずないけれど)今日は10番目、クリポタよりかは有名か。



4時半開場で2列目、テナーの前、ピアノの横の席、二人のK嬢もご挨拶して持っていったお土産を渡しました。



先週は目の前にクリス・ポッター、で昨日は目の前ジョシュア・レッドマンか、これは一寸信じられない。

1st しか聴かない

1 1981
貫禄をもってはじまった演奏は
ドラムスのエリック・ハーランドの切れのよさにまず気持ちがよい。ジョシュもクリポタとは別の迫力フレーズ、そそ手アーロン・パークスのピアノ・ソロ、これが聴きたかった。こちらも1曲目からガンときて一流ですね。そしてもう一度ドラムスがすごい、片手。ステック2本でハイハットを挟んでたたいている。

2 IF BY AIR
テナーのソロから、吹き続け、隆隆と流れるフレージングに身をまかせるとJAZZの中にいることの喜びに震えるのです。アーロンのピアノはラーゲと時よりも切れ味違う、危ない刃を表します。
そして再びジョシュア、これがスゲェー、クリポタの帰りにこれみたら来週は大丈夫かなと危惧したのが馬鹿みたい。グイグイとひっぱていく力強さ、貫禄、テナーからツバキが飛んでいる。

3 CHRONOS
テナーの後はベースのマット・ペンマンのソロ、生の音はとても良い、太い指で強いラインを作っていくのです。

4 COAX
ここら辺から曲名MCなしになって曲名違うかもしれない。アーロンのピアノ・ソロからはじまって、グループ・サウンドという意味でこれほどまで刺激しあうグループがあるだろうか。
CD出たときからライブで見たい、日本にこないかと思っていた。そして生が正解、インプロが火のよう、アーロンの急速ピアノ、そしてドラムスのソロ、アクセントをづらしながらリズムを作っていくのです。

5 不明
急に曲を変えたように始めた4ビート、テナーとドラムスの、ベースの絡み方は、オーネット・コールマンのゴールデン・サークルを思い出しました。

6 I-10
これも曲名は聞き取れず、ゆったりとしたブルースがはいった曲テナーからペンマンのソロ、そしてテナー、広い農場を見ているよう、そうですジェームス・ファームに今いるのだと思います。

7 
ドラムスのソロから始まって、ジュシュアがまた登りつめて、と思うとさらに上に登って正気ではないみたい。
ということでクリポタと比べることも無意味なすごさです。

アンコール
全員譜面を見ながら初めて、何をやるのかと思うとロック調の曲だけれどCDのサウンドに似ている。この曲が時間とともにライブの爆発に育っていくのだろうなと思いながら終了です。

でとにかく凄くて大満足、2週連続のそして二つがまるで同じぐらい別々にスゲーのです他。

追記
相席になった若いカップル、女の子がジャズ・フレーズのつぼのところで必ず反応して楽しそう、よかったですねと最後に意見交換、実にたのもしい、若造に会いました。

コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

初めての Theremin Noir / Rob Schwimmer

2012-06-02 13:48:29 | 聞いてますCDいいと思う


ショップで棚をみていたら、何とも変わったジャケットのアルバムにユリ・ケインの名前があって、メンバーにバイオリンがいるので買ってみました。バイオリンのマーク・フェルドマンもWinter and Winterでアルバムだしたり、ケインのアルバムに参加していて、持っているものもあり、リーダーは知らない人だけれどどうだろうです。
だいたいジャケがすごい、3mmの厚紙がはってあって全部で10mm以上、怒る人もいるだろうな。





この二人winter and Winter でよくアルバム出すけれど、ここもジャケが固い厚いもので基本同じ、レーベル名がこっちはA November Musicというのだから、遊んでいるみたいです。

長らくJAZZを聴いているので、変わった楽器のJAZZを聴くこともテーマのひとつで、民族楽器から古典、扱いの難しいものまでかなり聴いてきていて何がのこっているか考えてもあまり思いつかない。
和楽器だってJAZZ下手の演奏はほとんど聴いていると思う。
オカリナはあったかなと思う程度だけれど、多分パーカショニストが吹いていたと思う。

とおもったらこのアルバムは初めてでした。JAZZと言うかどうかは若干問題をのこしますが、ユリのピアノはJAZZの部分があるので、ジャンルは現代音楽と境目ちょっと現代音楽よりでしょうか。

で楽器は、テルミンが発明した世界初の電子楽器「テルミン」でした。ドラキュラ映画とかで暗い古城を歩く部分で鳴るような、あのヒュ~~ン、ヒョーーン、という音を出す楽器です。

演奏はピアノ、バイオリンにそのヒューンのメロディがのっかている感じで、バイオリンのはっきりしたメロディとピアノのリズムと和声がベースにあるので特に違和感はありません。
ただ一寸不思議な感じ、ユリがブルースっぽいピアノを弾く曲と、12曲目のフェルドマン、カントリーが入った曲がやっぱり良い。

テルミンとケインが演奏してるのを聴きながら考えていたのは、ドラムス。このテルミンにドラムスが雇われたらドラマーは泣くな。テルミンのつながった音階のメロディはブレスレスだから、呼吸というかタイミングどこに持っていって良いのやら、とおかしくなります。
いやいや、プロはきっちりやりますよというのでしょうか。

とにかくこの楽器は初めてでした。

Theremin Noir

Rob Schwimmer: theremin, daxophone, accordion, toys
Mark Feldman: violin
Uri Caine: piano

1. Twilight Landscape
2. Waltz for Clara
3. The Neighbors
4. Fireflies in Tainan
5. Marnie
6. Sacrifice
7. Carlotta's Portrait
8. The Nightmare / The Tower
9. Scene D'Amour
10. Tesla's Blues
11. The Fly
12. Real Joe
13. The Bookstore
14. Parade on Mars
15. Paralysis / Circle Song


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

私若造です。 明日も若造でいたい。

2012-06-01 22:07:13 | サポート中、ライブ
ライブにいってそれがあまりにすごいと、自分のそれまでがあやふやになって、年とか起居が意味が無いような気になります。

その勢いに驚いて、ずいぶんJAZZを聴いてきたのに、こんな驚きがまだある、自分がまだ想像以上の世界があることは嬉しいことです。

さて、今は「JAMES FARM」を聴いているのは、きちんと予習をするのが良いからです。



さて理由は充分お分かりでしょう。

今日、時間があったので中古屋さんにいきました。
隣にいた私よりか少しお歳をめした人に声を掛けられました。

「これ、知ってるかい?」
「リー・コニッツですか。」
「たいしたもんだ、知っている人なかなかいないんだ。」


ハイ、私若造です。

明日も若造の気持ちで行って来ます。



コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする