Re: The history of "M&Y"

Team "M&Y" and "花鳥風月"
the soliloquy of the father
毎日更新!

いまさらながら ジャパンオープン2016のレスキューロボット その6

2016-08-12 | RoboCup2016

はい、いまさらながら半年前のジャパンオープンのレスキューメイズの競技を振り返っています。

ロボットの写真を見たり、競技結果を確認したり、プレゼンポスターを見直してみて・・・段々と思い出してきました。

(忘れる前に、書いておけよ・・・と言われそうです 笑)

 

以下は・・・私の個人的な感想です。(たわごと)

・貧富の差が激しい

できるチームは満点、できないチームは競技になっていない。

簡単に書くと、こんな感じです。

レスキューメイズのチームは日本の中で全国的に見てもチーム数が少ないです。ブロックによっては1チーム居るかどうかですよね。(関東ブロックですら一桁です)

1回の競技の満点が大体500点です。それを3回やるので、満点だと約1,500点。1位~3位は合計1000点を越えているので、なかなか素晴らしい競技結果だったのですが・・・4位は370点です。つまり5位以下のチームの点数は、それ以下ということです。そういう意味で、4位以下は・・・迷路抜けの競技になっていない・・・と書きました。

 

まずは「迷路を普通に進める様にしよう」です。

上にも書いたように、迷路を進むこと(進めること)が大切です。

プレゼンポスターには、マッピングのやり方やレスキューキットがどうの・・・と書かれていますが、そんなことよりも、真っ当に迷路を進むことが大切です。

壁に沿ってロボットを進める・・・

交差点でちゃんと曲がれる・・・

こんな基本的な事すらできないロボットが多いです。

 

それができてから、次が「被災者を確実に発見できるようにしよう」ですね。

さらに「レスキューキット」は被災者を確実に発見できるようになってからです。

 

まず、普通に迷路を進むことができようになったら、マッピングを使って、自分(ロボット)の位置を把握して、スタート地点に戻る・・・などの機能を実現することになります。

話を聞いたり、プレゼンを見ると・・・ロボットの向いている方向を検知するためにジャイロセンサーを搭載したロボットが増えています。(サッカーも最近はコンパスではなくジャイロがトレンドになってきました)

M&Yのロボットもジャイロセンサーを搭載していました。(逆にジャイロセンサーを搭載したからこそ、世界大会での活躍がありました。)

ただ、ジャイロセンサーは、長く使っているうちに、ズレてきます。(ドリフトと言うらしい) これがコンパスセンサーと違うところです。M&Yが使っていた XG-1300L というジャイロセンサーは、とても優秀で、競技時間の8分間くらいはズレることなく、使えていました・・・が、ズレてしまうこともたびたびありました。 そのため、競技中にそのズレを検出して補正するための仕組みを組み込んでいました。(これは後日、別の記事で書きます)

このジャイロセンサーのズレを自動的に補正する機能が完成してからは、ほぼ100%、スタート地点に戻ることができるようになりました。

このズレを補正する機能は、組み込んでるチームはあるのでしょうか!? プレゼンを読む限りでは、そういうアピールはなさそうです。

 

さて、もう一つ・・・

被災者の重複発見の防止です。

ロボットにはレスキューキットを最大12個搭載できます。このレスキューキットを被災者に渡すと得点になります。今年のジャパオープンでは被災者が8人設置されていましたので、1人に1個を配れば4個余ります。逆に5個を無駄遣いしてしまうと、全員に配ることができなくなってしまいます。

つまり、「1人の被災者にレスキューキットを1個だけ配る」ということを実現しなければなりません。普通に考えれば、ロボットは迷路を探索してスタート地点に戻ってくるので、往路で発見した被災者には配って、復路で発見した(同じ被災者には)配らない・・・という制御が必要です。

M&Yは、迷路を探索する際に、「初めての経路」と「既に通った経路」を判別して、「初めての経路」の時だけ被災者を検知していました。

これは、おそらくどのチームもやっていることだと思いますが・・・プレゼンを見る限りでは、そのような記述はありません。

ちなみに「花鳥風月」のロボットには10個のレスキューキットを搭載していました。2015年のジャパンオープンでは10個の(10人の)被災者が設置されていたので、1個も無駄にはできません。ところが、途中で1個無駄に落としてしまいました。もう、これで満点はなくなった・・・と思ったら、キャプテンの機転で、11個目のサイコロをむりやりセットしていて、満点を取れた・・・という苦い経験がありました。

とにかく、「1人には1個だけ配る」様にする。(無駄に配らない)・・・これが重要です。

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ジャパンオープン2016での高性能電池の取り扱いについて・・・さらに続き

2016-08-11 | RoboCup2016

結構前に書いたのに公開していなかったネタがありましたので、いまさらながら公開します。

ジャパンオープン2016での高性能電池の取り扱いについて・・・

ジャパンオープン2016での高性能電池の取り扱いについて・・・続き

の続きとして書いたもののようですが・・・公開するタイミングを逸してしまったようです。

(書いたのは2015年11月)

もう、既に、証拠隠滅されたものも多い・・・(笑)

 

 

私は・・・こういったねたが大好きなので・・・

一般に公開された情報を列挙してみると・・・

①2015.09.08 セミナー資料1【バッテリーの取り扱いについて】(RCJJ関西ブロックHP)

②2015.09.19 個別の技術や特定の製品の使用可否の判断の考え方,手順について〜「LiPoバッテリの扱い」をケーススタディとして (RCJJ国際委員会ブログ)

③2015.10.14 関西ブロック主催大会ローカルルールとして充電池の種類を制限します(RCJJ関西ブロックHP)

④2015.11.13 ロボカップジャパンオープン2016愛知における高性能電池の取り扱いについて (RCJJ国際委員会ブログ)

⑤2015.11.20 ロボカップジャパンオープン2016愛知における高性能電池の取り扱いQ&A (RCJJ国際委員会ブログ)

⑥2015.11.20 高性能電池に対する出場ブロック技術委員の確認署名押印手順について (RCJJ国際委員会ブログ)

⑦2015.11.24 ロボカップジャパンオープン2016愛知(ジュニア開催概要)(RCJJ公式HP)

大きな流れとしては・・・関西ブロックでLi-Poを制限したことが全国に広がったように見えます。

 

まず、正しいプロセスで課題の検討がされたのか・・・

ちょうどタイムリーに、正しいプロセスについての説明が②に示されています。技術委員が問題を提示し、実行委員会が検討・決定する。まあ、おそらく、そのような流れであったのでしょう。とすると、今回の決定は実行委員会がすべての責任を持つことになるのだと思います。

もし、サッカーの技術委員会で十分に検討して、そこでまとまった意見を実行委員会に提示したのであれば、ある程度サッカーの技術委員会に責任を押し付けることができるのですが・・・⑤の質問者にサッカーの技術委員が含まれていたことから、サッカーの技術委員会で意見が集約された訳ではないことが判ります。(⑤に掲載されていた個人名はいつの間にか削除されてました)

そうすると、やっぱり、サッカーの技術委員会は問題を提起しただけで、十分な検討がされておらず・・・検討/決定したのは実行委員会であると思われます。

ただ、「正しいプロセスで決まったのか?」という問いに関しては、正しいプロセスで決まったことになりそうです。

 

だから、④でジャパンオープンの開催実行委員が発信してる訳ですので、これが正式な通知であり・・・決まったことを通知したことは、何ら問題はありません。

 

私が・・・まずいなぁ と思うのは、⑤のQ&Aを始めとして、今回の制限についての「なぜこうした」の説明が全くなっていないからです。正しいプロセスで決まったのであれば、その決めた根拠をちゃんと教えてよ・・・私が知りたいのはこれです。これらの根拠をきちんと出さずに、「偉い人たちで検討したんだから、これは正しいことなの。だからみんなは黙って守っていれば良いの・・・」という回答では、誰も納得できませんよねぇ(笑)

根拠と思われる記載を抜き出してみると・・・

④には、

(一社)日本ラジコン電波安全協会のHP(http://www.rck.or.jp/contents/topics/topics015.html)をはじめとした関連資料,サッカー技術委員会のフォーラム、関西ブロックのホームページを参考にさせて頂きました。

と書かれていて、ラジコン関連の協会だけリンクが具体的に示されています。それ以外は、具体的な内容が全く示されていません。そのリンクを見てみると・・・Li-Poの危険性が書かれています。こんなことをしたら燃えたよ・・・と恐ろしいことも書かれています。取り扱いの注意のところにも、これをやってはダメ、あれをやってはダメ、と書かれています。だから確かに危ない電池なのでしょう。でも、最後に、

取り扱い説明書に従って適正に運用すれば何ら問題なく安全に利用できるものです。

と、書かれています。だから、なんら使用を制限する根拠になっていないですよね。

 

で・・・一番まずいのが、⑤Q&Aの回答・・・回答になっていません。これ、とりあえずの中間回答でなく、これで最終回答なんですよね。

特にQ3の

・何故、Li-Poだけが制限されるの? 何故、他の電池は制限されないの?

・何故、サッカーライトウェイトだけが10Vなの?

大きく、この2点でしょう。

この「何故」に全く答えていません。

これに答えられるのは、(サッカーの技術委員会ではなく)実行委員会ですよね・・・本当に充分な検討がされたのであれば、上の2点の疑問にも簡単に回答できると思うのですが・・・

 

決定したのであれば、決定したので良いのですが・・・参加者がスッキリするような説明が欲しいところです。

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いまさらながら ジャパンオープン2016のレスキューロボット その5

2016-08-10 | RoboCup2016

もう、半年前に実施された競技会(ジャパンオープン2016)でのことを、思い出しながら書いてます。(笑)

 

いまさらながら・・・レスキューメイズのロボットを紹介してきましたが・・・写真に撮ってきたプレゼンポスターの内容なども確認したので、優勝を競った2チームのロボットを中心にトレンドなどを見ていきたいと思います。

(ただし、すべての情報を実際にヒアリングした訳ではありませんので、真実でない部分が含まれているかもしれません・・・悪しからず)

 

まずは、優勝したTeam "Atlantis"

このチームのプレゼンポスターは、いつも研究発表のようです。今回も、いくつかの温度センサーを研究・比較して、より良いものを選択したことが書かれています。そう、こういう研究が大切ですね。その結果、彼らの選んだのはオムロンの D6T-44L-06 という非接触型の温度センサーです。

これは、精度も高く、検出範囲が広いのですが・・・検出範囲が広いことは短所にもなりうる・・・ので注意が必要です。そして、短所はI2Cのアドレスを変更できない・・・だそうです。

で・・・このチームは左右にこの温度センサーを装備するために、Line Decorder(TC74HC139)で2つの温度センサーを切り替えて使用しています。(素晴らしい・・・M&Yには絶対にできません)

さらに、物体との距離を測るセンサーとして、超音波センサーとPSDを比較しています。

(昔から、超音波センサーよりも、PSDが好きなようです)

こうやって、実際に比較して判断しているチームがどれくらいあるのでしょうか!?

 

まず、彼らのロボットはLEGOベースではなく、自作機です。でも、足回り(サーボモーターやギア、タイヤなど)をLEGOの部品を組みあわせて組んでいます。ここら辺が面白い。(普通は、LEGOベースで、LEGOで実現できないところを汎用部品を使う)

 

メインのコントローラは Arduino Maga で、それに NXShield を組みあわせています。サーボモーターは、普通のNXT用のものを流用しており、これで回転数カウントも簡単に実現しています。

さて、センサー関係は・・・

温度センサーは既に紹介した、オムロンの D6T-44L-06

距離センサーは、超音波センサーとしてHY-SRF05(・・・と書かれているけど、超音波センサーは使っているのかなぁ) PSD(GP2Y0A21YK)を5つ

障害物検知のタッチセンサーはLEGOのヤツ

ロボットの進行方向を検出する手段としてジャイロセンサー(L3G4200D)

傾斜路の検出に3次元加速度センサー(KXR94-2050)

チェックポイントの床(銀色の床)を検知するためにフォトリフレクタ(RPR-220)

と、ここまでは、他のチームとも似た感じですが・・・

黒色の床を検知するためにカラーセンサー(TCS34725)を搭載しています。

温度センサー以外は特殊な(高価な)センサーを使っていない、コストパフォーマンスの良いロボットだと思います。

 

さて、もう一方の Team”埼玉県立川越高等学校物理部" (長いので、以下”物理部”と略)の方ですが・・・

"Atlantis"に比べると、プレゼンポスターの内容が、あっさりしてます。

ジャイロセンサー:加速度の測定用 と書かれてるのが「ん?」って感じです!? (これ、間違っていると思うのですが・・・ 笑)

それから「PING」 って!? 商品名なの!? できれば超音波センサーとか測距センサーとか書いて欲しいところです。(なぜ、この高価なセンサーを採用したのかも興味があります)

 

さて、ロボットはLEGOベースで、特殊なセンサー関係を汎用部品で構成しています。

メインのコントローラは LEGO NXT で、センサーのコントローラとして Arduino NANO を追加しています。そして、その間の通信を RS485 でやっているようです。(どこぞのチームと似てます)

センサー関係は・・・

温度センサーは、MLX90614 と D6T-44L-06 の両方が書かれています。(本当に2種類を搭載していたかは未確認です) プレゼンポスターには、ロボットの左右に温度センサーを搭載していると書かれているので、1個づつ搭載していたのかも・・・

距離センサーは PING

障害物検知のタッチセンサーはLEGOのヤツでは無く、マイクロスイッチ

ロボットの進行方向を検出する手段としてジャイロセンサー(XG1300L)

床の色はLEGOの光センサーを使っています。

で、なぜか、その他のところに mindsensors社の AbsoluteIMU-ACG が書かれています。これ、ジャイロとコンパスと加速度センサーが合体したものだけど・・・XG1300Lとかぶるよね。どう使い分けているのでしょうか!? 

と・・・こちらは、なかなか高価なセンサーを贅沢に使っているようです。

不思議なのは・・・レスキューキットを落とせるのは機体の右側だけなので、被災者を検知するのも右側だけで良いと思うのですが・・・何で、左右に搭載しているの!?

と、プレゼンポスターだけを見ると ??? と、なるところがいくつかあります。

 

迷路抜けのアルゴリズムは、どちらも拡張右手法です。

これも、標準的ですね。

 

ロボットの基本構成は違っていましたが、2つのロボットの総合性能(走破性)は、ほとんど同じレベルであったと思います。動きが正確な分、遅くて・・・8分ギリギリなところも似てます。

最終的には、正確性で一歩(半歩)先に行った "Atlantis" の優勝でした。

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いまさらながら ジャパンオープン2016のレスキューロボット その4

2016-08-09 | RoboCup2016

今年のロボカップジャパンオープン(RoboCup Japan Open 2016)でのジュニアレスキューのロボットを紹介します。

 

Team ”Atlantis" 関東ブロック

今回優勝のチームです。

競技結果は 485-525-525 で合計1535点で優勝

 

 

ほぼ満点だったと思います。(ほぼ・・・というのは、何かで失点があった)

M&YYがジュニアを引退してしまった現在、日本一長く活動しているレスキューメイズチームだと思います。

さすがに年季が入っています。

スパっと、すっきりした動きでは無いのですが・・・とても粘る動きで、詰まりそうで詰まらない・・・だから競技進行停止は一回もありません。

そして、3回共に脱出成功です。 

 

 

Team "埼玉県立川越高等学校物理部" 埼玉ブロック

済みません、こんな写真しか無かった・・・

 

 

競技結果は、505-390-505 で、合計1400点で第2位

昨年も2位だったけど、"花鳥風月"が世界大会への参加を辞退したので、繰上りで世界大会に参加したチームです。今年も世界大会参加を目指していたのでしょうが・・・残念ながら今回も2位でした。(そして残念ながら世界大会には推薦されませんでした)

1回目の競技では暫定1位だったのですが、2回目の競技で脱出ができず、Team "Atlantis" に逆転されてしまいました。最後の競技で逆転の望みはあったのですが・・・さすがに相手に満点を出されてしまってどうしようもない・・・

 

ちょっとあまりにもアレなので・・・プレゼンポスターの写真を貼っておきます。

 

 

さらに・・・群馬のチームの写真は一枚も無かった・・・

Team "中央中等W" 群馬ブロック

競技結果は、95-80-35 で合計210点で第9位

こちらも、プレゼンポスターの写真を貼っておきます。

 

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RoboCup 2016 Leipzigねた 失格したチーム

2016-08-08 | RoboCup2016

今年の世界大会(RoboCup 2016 Leipzig)において、(私が知る限りでは)ジュニアレスキューで失格になったチームが2チームありました。

ただ、私はOCではありませんので、直接ヒアリングした訳でも、証拠を確認した訳でもありません。

失格になったのは事実ですが、それ以外の情報は間接的に得た情報であることをご了承ください。

 

まずは、CoSpace Rescue に参加していたプライマリの韓国のチーム

今年は、参加できる最低の年齢が11歳でした。ですから10歳のメンバーは参加できません。

で・・・この韓国のチームは10歳のメンバーを参加させていた、ということでチーム全体が失格になりました。

世界大会のエントリーの時に生年月日を入力するのですから、エントリーとしては11歳以上になるように入力がされていたハズです。ですから、このチームは年齢(生年月日)を詐称して入力していたことになります。(つまり、故意に・・・ってことです)

チームメンバー全員のパスポートを持ってこさせて、確認したらしいです。

(最低年齢をクリアしていないメンバーだけを失格にするのではなく)チーム全体を失格にしたので、最終日のスーパーチームで組むハズだったチームはセカンダリのチームだけで構成されてました。

2010年のシンガポール大会の時に、20歳のメンバーをジュニアに参加させて失格になったインドチームがありましたが・・・パスポートを提示させたのが似てます。こちらは、前の日にパスポートのコピーが提示されたのですが、そのコピーは誕生日が偽造してあった・・・とか・・・

 

さて、もう一つが・・・Rescue Maze のイランのチームです。

クロアチアのロボットにはBluetoothの通信機能が搭載されていたのですが・・・この通信機能を乗っ取って、プログラムを書き換えていた・・・そうです。クロアチアのチームの1回目、2回目の競技の成績は非常に良かったのですが、3回目、4回目は得点が伸びませんでした。で、この3回目、4回目には、イランのチームのメンターが通信でクロアチアのロボットのプログラムを書き換えていたと・・・

ちょっと信じられないのですが・・・実際に失格になったので、競技を妨害していたのは事実なのでしょう。

Bluetoothは、お互いにペアリングをして初めて通信ができます。通常は第三者が介入することはできません。でもそれが出来たってことは、とても暗号解析の技術力の高いメンターだったのでしょう。一方、クロアチア側も、不要にBluetoothを立ち上げていたことは不注意だと思います。ペアリングのパスワードが簡単なものだったのかもしれません。だからやられる方も悪い!

と・・・思うのですがねぇ。

こちらも、やっていたのはメンターですが、チーム全体が失格になりました。

競技以外に無線通信を使うな・・・というのを、さらに徹底していく必要がありますねぇ。 

 

ここのところ、Rescue-Line も Rescue-Maze もスーパーチーム競技は、お互いのコミュニケーションができるチームが有利なルールになっています。つまり通信が出来ると高得点につながります。そして、その通信手段として(LEGO NXTに標準的に搭載されている)Bluetoothが標準になってきました。だから、自作機のロボットにも(わざわざ)Bluetoothを搭載しているようです。

これを狙って、ハッキングをしてきたイランのハッキング技術は、ある意味素晴らしい・・・と思います。でも、競技としては、そういうのをしちゃダメですよね。(笑)

世界大会は、お祭りなんだからさあ、もっと楽しくできないのですかねぇ。

 

さて、この2つの失格したチームですが・・・どちらも間違って・・・ではなくて、故意にやったものです。(Regional Representatives もグル!?)こういうチームを推薦してきた国は、次の年は参加させない・・・とかのペナルティが必要なのじゃないでしょうか!?

 

今年のパラリンピックにロシアの選手は参加できなくなくなりました。素晴らしい判断だと思います。こういう痛みをともなった経験から人間は学習していくのだと思います。(それじゃ、ペットといっしょか・・・笑)

 

続きの記事はこちら --> RoboCup 2016 Leipzigねた 失格したチーム 追跡調査

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相変らず・・・バッテリーの規制・・・

2016-08-07 | RoboCup2016

ネットを徘徊していて・・・夏のオープン大会というのを見つけました。

関東ブロックは、こういうのをやりませんが・・・NESTロボコンがこれに該当するのかも・・・

【大会案内】ロボカップジュニア関西ブロック 夏のオープン大会2017

 

で、この記事の中に・・・

◯充電池について
本大会にも、http://jr.kansaiblock.com/?eid=1236821に記載しました、使用可能な充電池の規制を適用します。
よって、大会中使用可能な充電池は、
”ニッカド、ニッケル水素、 Li-Fe"の三種類です。

と、相変わらず、充電池の使用が制限されているアナウンスが書かれていました。

(これを読むと、リチウムイオンバッテリーや Li-Mn もダメなの・・・と突っ込みたくなります)

まあ、あくまでも1つのブロックのローカルルールだから・・・

で、この文章のリンク先を見て見ます。

 

2017年度の関西ブロック充電池規制について

 

そうすると・・・2017年のノード大会、ブロック大会では、充電池は「ニッカド、ニッケル水素、 Li-Fe」の3種類しか使えない・・・と書かれています。

で、その根拠は・・・更新中・・・なので、現時点では不明です。

 

2016年度のジャパンオープンでは、充電池の制限で日本中がすったもんだしましたが・・・関西ブロックでは、充電池の制限を頑なに守っているようですね。(笑)

で、2016年度の関西ブロックやジュニア・ジャパンの制限の説明をもう一度探してみると・・・

あれっ! 無くなっています。

関西ブロックは「更新中」になっているし、ジュニアジャパンの国際のブログは

*1(7/24訂正)参照情報の記載手続きが不適切であったため削除修正を行いました。

と書かれて、削除されていました。

 

とすると・・・2016年の充電池の制限は、間違いだったのか!?

(制限が間違いというより、制限した根拠が間違い!?)

良く分かりません。

 

2016年の世界大会では(勿論)充電池の制限はありませんでした。

で・・・2017年の日本大会では制限を継続するのか!? 2017年の世界大会ではどのように扱うのか!? とっても興味深々です。

 

個人的には・・・こんな充電池の制限を日本のローカルルールでやっていたら、世界大会の参加者から笑われてしまうと思います。

 

「危ないから制限する」のではなくて「危ないから安全に使わせる」なのではないでしょうかねぇ。(笑)

 

 

で、この話が、どこまで続くのかわかりませんが・・・某有名チームのブログのコメントに

突然のお願いで失礼します。
ブログを見て世界大会を目指したいと強く思いました。強いロボットを研究して電池はどうしてもリポを使いたいです。でも自分たちのブロックでは禁止なので他県から参加ができる所はありますか。ホームページではわかりませんでした。

こんな投稿がありました。Li-Poを使いたいけど、地元のブロックではLi-Poが禁止されている。他のブロックから参加できないか・・・という相談ですね。

ある特定の地域だけのローカルルールを設定するのは勝手ですが・・・その地域に属するチームは大変です。

 

私は18歳ですけど、どうしてもお酒が飲みたい・・・それならドイツに移住すれば合法的に飲めますよ・・・あぁ、これとは違うか(笑)

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いまさらながら ジャパンオープン2016のレスキューロボット その3

2016-08-06 | RoboCup2016

今年のロボカップジャパンオープン(RoboCup Japan Open 2016)でのジュニアレスキューのロボットを紹介します。

 

Team "MAC Robot Team" from Macao

マカオから参加したチームです。

同じくマカオから参加したサッカーのチームはめちゃくちゃ強かった(らしい)のですが・・・

競技結果は 30-50-25 で合計105点で第11位でした。

全12チーム中で11位です。

交差点などで、一度詰まってしまうと、どうにも抜け出すことが出来ず・・・競技進行停止でスタート地点に戻る・・・また同じところで詰まる・・・という繰り返しでした。

(何で、こんなに詳しいかと言うと・・・他に海外チームの審判ができる人がおらず、このチームの競技の審判を私がやったから・・・)

 

 

Team "SUN" 関西ブロック

競技結果は 60-85-225 で合計370点で第4位

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いまさらながら ジャパンオープン2016のレスキューロボット その2

2016-08-04 | RoboCup2016

今年のロボカップジャパンオープン(RoboCup Japan Open 2016)でのジュニアレスキューのロボットを紹介します。

 

Team "しーぼーぐ" 関東ブロック

もう、何度も書いてますが・・・これは凄い!

回転がスムースだし、真横に移動できる・・・

競技結果は、280-450-355 で合計1085点で、第3位

4位は合計370点だから、1位~3位はずば抜けて優秀ということですね。

 

Team "DMS空" 関西ブロック

競技結果は、40-80-90 で合計210点で第8位

う~ん まだまだ・・・

 

Team "聖徳太子1号" 岐阜ブロック

競技結果は、30-15-0 で合計45点で第12位

まずは、迷路内を普通に走れるようにしよう。

センサーなどは一通り揃っているし、配置なども、そんなにおかしいとは思えないのですが・・・

ソフトが未完成なのでしょうか!?

通路で無いところを走りたがる、自由人なロボットです。(笑)

よく、壁に乗り上げて、レスキューキットであるサイコロをばら撒きます。

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いまさらながら ジャパンオープン2016のレスキューロボット

2016-08-03 | RoboCup2016

写真を整理していて・・・今年度のジャパンオープン(RoboCup Japan Open 2016)の時のジュニアレスキューのロボットの写真がでてきたので・・・紹介しておきます。

今となっては・・・どのロボットがどのチームのもので・・・どんな動きをしていたかも良くわかりません。(苦笑)

(プレゼンポスターなどと突き合せてチーム名などを確認しています。) 

 

Team "seek" 京滋奈ブロック

競技結果は 15-35-310 で合計360点の第5位

3回目はまともな点数でしたが、1回目と2回目はどうしたの・・・でしょうか!?

 

Team "DMS鷹" 関西ブロック

競技結果は、100-115-115 で合計330点で第6位

平均して100点ちょっとですね。

ロボット本体をボディで覆っていて、中身を見せない・・・

カッコイイけどメンテがメンドイかも!?

 

Team "Otemon Cha-rangers" 関西ブロック

競技結果は、30-70-40 で合計140点で第10位

LEGOのクローラーに赤い純正のゴムの滑り止めがお洒落でカッコイイです。

 

 

Team "LINQ" 関東ブロック

競技結果は、0-85-180 で合計285点で第7位

1回目の競技結果の 0点って・・・何だよ!?

コンパクトで、配線もスッキリしていて、良いロボットだと思うのですが・・・

1回で良いので、このロボットが完璧に動くところを見たいです・・・(笑)

 

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ボランティアスタッフへのサービス

2016-07-29 | RoboCup2016

RoboCup 2016 Leipzig

ドイツで開催された、世界大会は・・・なかなか素晴らしいものでした。

 

 

何が素晴らしい・・・って、運営が素晴らしい。

(日本チームのメンターミーティングは、いつも文句ばかりが出るのですが、今年は文句が少なかったです。)

 

素晴らしいこと1

大会期間中は、ネームタグ(選手やボランティアスタッフの)を見せるだけで、電車やバスに乗れちゃう。つまり、会場への交通がタダ(無料)です。

電車に乗るのに、もともとドイツでは改札がありません。たまに車内での検札があるだけです。

で・・・私も何回か検札に会いました・・・でも、ロボカップのネームタグを見せるだけで、本当にOKでした。

これ・・・来年の名古屋でも、こんなサービスが実現できるのでしょうか!?

 

素晴らしいこと2

ボランティアスタッフは、宿泊費がタダ(無料)

ボランティア用にホテルが用意されていて、そこであれば無料で宿泊できました。(私は利用しませんでしたが・・・)

今年のボランティアに聞いたら、他の都市から来ている人ばかりだったので、このサービスは有効かと・・・

これも・・・来年の名古屋でも実現してくれるのでしょうか!?

 

素晴らしいこと3

受付をすると、参加者にはネームタグが配られますが、そこには水券が付属していました。その券で1日1本の水が手に入ります。(500ml)

日本では、水は買う必要がありませんが、海外ではそういう訳にはいきません。この水が(500mlですが)タダで配られるサービスはありがたい。

で・・・私とYはボランティアスタッフとして登録していたのですが・・・この水券は付いていませんでした。私たちに配られたのは「食事券」でした。会場には沢山の食べ物屋がオープンしており、食事には困りませんでした。まあ・・・ちょっと高かったかもしれません。(10ユーロ位)

でも、ボランティアスタッフに配られた食事券で、なんでも好きなものが食べられました。しかも、水またはジュース1本が貰えます。(これが水券の代り!?)

もう、至れり尽くせりですね。(笑)

これも・・・来年の名古屋でも実現してくれるのでしょうか!?

 

勿論、ボランティアスタッフのTシャツも貰えたし・・・

これまで、何回かボランティアスタッフとして世界大会に参加してましたが、こんなにサービスの良い大会は初めてです。

こんな素晴らしいサービスをされてしまうと・・・来年の名古屋は比べられて、大変です。

サービスが低下することなく・・・「さすが日本」と言われることを期待してます。(笑)

 

ところで、大会の運営側は、ボランティアスタッフには2種類あることを認識しているのでしょうか!?

①現地で募集するボランティア

②各国の Regional Representatives が募集する(推薦する)国際ボランティア

今回、Jan君は①の Experience ボランティアでした。私やYは②です。②は、伊達や酔狂で毎年参加する人が多いです。(笑)

特に海外から参加する②の人達に失礼のないサービスであることを期待してます。

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RoboCup 2016 Leipzigねた CoSpace Rescue の実機ロボットの電池

2016-07-27 | RoboCup2016

こんな袋に入れているので・・・

 

 

てっきり Li-Po だと思ったら、普通の Ni-MH でした。

 

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RoboCup 2016 Leipzig ねた Rescue Maze のフィールド その2

2016-07-25 | RoboCup2016

被災者は、セラミックヒーターだったようです。

だから、壁の反対側も多少熱くなります。

でも、「温度差が10度くらいあるので、判別は問題ない」と言っていました。

 

 

2階は壁が15cmの高さなので、フィールドの中の壁に被災者を設置するために30cmの細いポールを立てて空中配線をしていました。

 

 

来年は、被災者に何を使うのでしょうか!?

ジャパンオープンのようにUSBヒーターを使うのでしょうか!?

 

チェックポイントは、金属の頑丈なタイルでした。

 

 

2016年ルールの大きな変更は、スピードバンプと瓦礫です。

スピードバンプの大きさ(高さ)が1cmから2cmに拡大されました。

(で、申し訳ないのですが、その写真はありません。)

それから瓦礫・・・3mmの楊枝や串だったものが1cmに拡大されました。

つまり、これまでスピードバンプとして使っていた直径1cmの棒をばら撒く・・・

(申し訳ないのですが、その写真もありません。)

 

さらに・・・

 

 

こんな感じで、アリーナを組みあわせて、一つのアリーナに3つのフロア

というコースが作られました。

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RoboCup 2016 Leipzig ねた Rescue Maze のフィールド 

2016-07-24 | RoboCup2016

さて、今度は Rescue-Maze のフィールドです。

ベースは、1階が4×11、2階が4×3の大きさでした。

これまでのように、1階の上に2階が重なっている方式ではなく、自由に配置できるようになっていました。

 

 

ルールでは壁の高さは最低15cmなのですが、1階の壁は30cmで、2階の壁が15cmの高さでした。

30cm毎に金属製のポールが立てられており、そのポールとポールの間に壁をスッと差し込むようにして、迷路を作成します。

ですから、迷路を簡単に変更することができました。

 

傾斜路は、ドイツの伝統を守る・・・緩やかな傾斜です。(笑)

傾斜路の壁は、15cmと30cmの2種類がありました。

で・・・このアリーナの素晴らしいところは・・・外壁も自由に変更することができます。だから、傾斜路をどの場所にも設置することができました。

 

 

立ててある金属のポール自体も取り外すことができるので、大きな広間を設置することも可能です。なかなか考えられた素晴らしいアリーナですね。

 

自由に組み換えができるので・・・

これまでと違って、傾斜路の前後に踊場が無かったり・・・

 

 

部屋の内側から、傾斜路になっていたり・・・

 

 

いろんなコースが設置されました。

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RoboCup 2016 Leipzig ねた Rescue Line のフィールド その2

2016-07-21 | RoboCup2016

障害物はこのようなモノ

 

 

えーと、何だろうこれは!?

 

ゲートは、相変らず、自由に動く(というか、触れたら倒れる・・・)

 

 

被災者は綺麗な銀のボール

 

 

持ってみると・・・金属なのに意外と軽い(勿論中空です)

 

 

一つだけ違うのは・・・スピードバンプの上に黒線が引かれていることです。(ドイツの伝統!?)

私が作成した、ボランティアスタッフへ、ルールを説明するための資料も、そのこの部分を書き直して欲しいと要望されました。

これまで、スピードバンプは棒限定でしたが、2016年ルールから棒とは限らなくなったので、上に黒線が引かれるようになったらしいです。(黒線が途切れるのはギャプという解釈)

 

まあ、とにかく素晴らしいファールドでした。

例えばこんなの

 

 

マジで、来年の日本でも使わせて欲しいです! 

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RoboCup 2016 Leipzig ねた Rescue Line のフィールド

2016-07-20 | RoboCup2016

たまには、まじめな投稿を・・・(笑)

RoboCup 2016 Leipzig の Rescue Line のフィールドです。

今回のドイツのLOCが用意したフィールドは素晴らしい! です。

 

まず、何もないところ・・・

 

 

そして、この整理整頓されたタイル

 

 

いや~素晴らしい!

 

このベースの板とタイルにはマジックテープが貼られていて・・・簡単にコースを作り、簡単にコースを変更できます。

 

 

そして、避難区域の壁は、どの部分も抜ける様になっていて、入口を変更できます。

 

 

日本の匠もビックリの出来ですよ。

 

これで、どのようなコースも簡単に作ることができちゃいます。

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