先月の「ロボットの鉄人」に参加して、熱意溢れる若者たちと3日間を過ごすことができました。
なかでも、一番インパクトを受けたのが「距離センサーが1つだけのメイズロボット」です。
メイズといっても Rescue Maze ではなく、日本リーグのレスキュー・メイズ・エントリー用のロボットですが、壁に囲まれた迷路の中を進むのは同じです。
普通は、左右の壁との距離を計測しながら進むので、少なくとも左右それぞれに距離センサーが必要です。 だから少なくとも2つの距離センサー(あと、できれば前方にも1つ欲しい)が必要となります。
しかし、このロボットは、前方に装着した1つの距離センサーをサーボモータで、左右前と3方向に回して、前と左右の壁の有無を確認します。 さらに走行中は右の壁との距離を測りながら、壁との距離を一定に保って進みます。
素晴らしい!
なぜ、1つの距離センサーしか搭載しないのか質問したら・・・「EV3の基本的なセットの内容『だけ』でロボットを作りたかった」と言っていました。
確実に迷路を進むためには、距離センサーの数を増やすのが普通ですが・・・そのチームには「EV3の基本セットだけで実現する」という美学があるようです。
漢らしい!(笑)
ちなみに、2008年のRoboCup蘇州世界大会で、M&Yのとなりのパドックだった香港チームのロボット(今のRescue Lineですが)が超音波センサーをサーボモーターで動かしていたのを思い出しました。