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日本リーグ レスキュー 2022日本語版の公開

2021-07-03 | Rescue Rules 2022

RCJJ(RoboCupJunior JAPAN)のレスキュー委員会のブログに、タイトルにあるように2022年の日本リーグのルールが掲載されていました。

日本リーグ レスキュー 2022日本語版の公開

ところで・・・この「タイトル」おかしくないですか?

日本語版って・・・日本リーグだから日本語しかないですよね!? (笑)

こう書かれると、英語版が別に存在するみたい・・・

 

さて、変更点は・・・

主な変更点は
・被災者の色の変更
・被災者発見パフォーマンスの変更

と書かれていて、この最後の「等」というのが結構重要です!

 

内容を見てみると・・・

まず、赤文字が(ルールの)変更部分、青文字が文言の修正と書かれています。

そして、青文字がめっちゃ多い!

(これ、私が、これでもか! っていうくらい文言の修正を提案したからです。だって、これまでは機械翻訳のような意味不明の日本語が多かったので・・・てへっ)

いやっ、昨年のルール(日本リーグルール2021)に沢山のいちゃもんを付けたので・・・

ジュニアレスキューのNLルール

その責任をとって(!?)修正案を提示しました。

 

大きな変更点その1が、被災者の色ですね。(2.7 被災者)

これまでは、銀と緑のシールだったのですが、黒と緑に変更されました。(これは、避難ゾーンの入口の銀のテープと被災者を明確に区別するためでしょう。)

この変更によって・・・「この銀テープを被災者発見と間違っても誤発見にならない」が削除されました。

 

大きな変更点その2は、被災者発見のアピールです。(4.6.5)

緑の被災者は「5秒間停止」「その5秒の間、0.5秒間隔でランプを点滅」というパフォーマンスができれば30点の得点になります。同様に、黒の被災者は「5秒間停止」「その5秒の間、1秒間隔でランプを点滅」というパフォーマンスで15点の得点になります。

つまり黒の被災者には「黒の被災者専用の発見アピール」、緑の被災者にも「緑の被災者専用の発見アピール」が採用されたことは良いのですが・・・審判になったときに、とっさに(5秒間で)正しいアピールができているかちゃんと判断できるか、(ちょっと)心配です。

ところで「1秒間隔で点滅」というのは1Hz(ヘルツ)で点滅ということですよね。つまり、1秒の半分が点灯、1秒の半分が消灯するということですよね。(それとも、1秒点灯して、その後の1秒消灯の繰り返しのことでしょうか? それなら「1秒間隔で点灯と消灯を繰り返す」の表現かなぁ)

 

で、重要なのがここ

※ランプは何色であってもよい。但し審判が認識し易い位置、明るさであること。また、被災者発見及び以下 4.6.7 の脱出のパフォーマンス時以外は消灯しておくこと。

被災者発見(や、後に書く脱出のパフォマンス)のアピールをするランプは、これらのアピール以外の時には点灯したらダメだよ。ということです。

これ、審判側としては大変ありがたいルールです。

 

さらに・・・

4.6.6に追加された

また、被災者の探索動作であると審判が判断できない時(例えば、ランダムに停止して発見のパフォーマンス
を繰り返し、偶然に発見出来ること目的とした動作など)は被災者の発見と判断されない。

も、正しいルール追加だと思います。(ただ、こう判断するのは審判にとって負担です。)

このルールは良いのですが・・・私が問題だと思うのは・・・「誤発見のペナルティが削除されました」ですので、何回誤発見しても減点されません。いや、これでは、レスキューの競技ではないでしょう!(あくまで、私の個人的な意見です!) なぜ、誤発見のペナルティを削除してしまったのでしょうか???

 

さらにさらに・・・

4.6.7で、脱出ボーナスも「脱出ボーナス専用のアピール」が定義されて、そのアピールに成功したら脱出ボーナスが得られるようになりました。

(これまでは、偶然の脱出が多かったように思います) 

これも、正しいルール追加だと思います。

ただ・・・

脱出得点 30 点が与えられる。

になりました。これまでは脱出得点は「60 – 5×(競技進行停止数)」で計算され、競技進行停止が多いと脱出得点が低くなりました。逆に今回は脱出得点は競技進行停止に関係なく30点が得られます。

これ・・・(今でも競技進行停止が多いのに)さらに競技進行停止回数が増える要因になりませんか?

(1回の競技で何度も競技進行停止するのはレスキュー競技ではない、です!)

 

あと、赤い文字が以下の部分

3.3.6 チーム及びメンバーの年齢、及び過去のジャパンオープン大会の参加経験に関する出場条件は、そ
の大会の競技運営指針(ロボカップジュニア・ジャパンの Web ページを参照)に従う。

これですが・・・これまではルールに書かれている参加条件と、大会(ジャパンオープン)規約に書かれている参加条件が微妙に異なっていました。そうすると・・・混乱しますよね。ということで、大会側の条件に従う、ということで統一されました。

 

さて、赤文字のところは以上ですが・・・

あと、私が気が付いた変更点は・・・以下のとおり

競技フィールドの近くにいる他のチームメンバー(観衆も含まれる)は,審判が特に指示しない限り,
ロボットが動いている間はフィールドから少なくとも150cm以上離れていなければならない.

が消えました。日本リーグはメンバーが1~2名なので「他のチームメンバー」は居ません。だからこの部分は削除するのは分かるのですが、「観客は150cm離れる」は削除しちゃダメなんじゃないですかねぇ・・・

 

それから、上にも書いた

誤発見.被災者の配置されていない場所で前項に挙げた被災者発見のパフォーマンスを行った場合,誤
発見のペナルティとして5点が減点される.

誤発見のペナルティが削除されました。なぜ、誤発見を無くしてしまうのでしょうか?

実際の被災現場で、被災者がいない場所でロボットが「ここに被災者がいます」とアピールしたら混乱しますよね。そうゆう、間違った判断をしないロボットを作ってもらうためにも、誤発見は必要だと思います。

(私としてはルールの改悪だと思っています。)

 

全体を読んでみての、私としてのコメントですが・・・

 

被災者発見で、緑の被災者と黒の被災者を個別に判断させるところは良いと思うのですが・・・

緑の被災者に「黒発見のアピール」をしても得点になりません。(誤発見のペナルティがなくなったので減点にもなりません) 同様に黒の被災者に「緑発見のアピール」をしても得点になりません。どうせなら、被災者発見のアピールで10点、色の特定も正しければさらに追加得点、というようにした方がより分かりやすかったと思います。(Rescue New SIMのように)

 

避難ゾーンから出て、脱出のパフォーマンスをすれば競技終了ですが・・・そのパフォーマンスをせずにフィールドから出たら・・・どうなるのか書かれていません。 4.5.1のa.b.c.のどれにも該当しません。 (まあ、普通は競技進行停止にするのでしょうね。)

 

とりあえず、こんなところです。


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