昭和という時代の後ろ姿。ありがとう。お世話になりました。ぼくはきみたちのことを、決して忘れない。あんなとき、こんなとき。ぼくは忘れない。きみたちが元気だったころ。若々しく、溌剌としていたころ。
人は人を信頼していたし、“将来への夢”には、ちゃんとした形があった。コンビニ化していく日本の社会の貧しさを、真に恐れる。
巨大資本にのみ込まれ、街の中心部が、年々崩壊していく。ぼくもそれに、手をかしている。ごめんね、その通りなんだ。めんどうなことはしたくない。何者かから、解放されたい・・・とおもっている。
リビングからTVを追放したら、いま、家のそばを通過していく風の音が聞こえるのに、人はそれを望んではいない。アカデミー賞だとか、日本レコード大賞だとか、あなたには何の関係もないってことが、なぜわからないのだろう。
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これといった用事のないぶらり旅。いや、旅というほど遠くへ出かけるわけではない。4、5キロでもいいし、7、8キロでもいい。すぐそこに、未知の世界・・・ワンダーランドが存在している。6×6判の空間や被写体の把握力は、35mmサイズとはずいぶん違う。トップに掲げた一枚を見てなにを感じる?わたしはこの写真から、あらためて「見る」ことを学んでいる。
その場にいたら、人はこんなふうにディテールを認識できないはずである。ところが、その場にあるものを撮影し、しばらくたって写真として眺めるとき、人の眼は、そのディテールの隅々を認識できる。これは写真の不可解な効用だろう。
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