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酒飲みにはたまらないサイコーの一冊!
気の合う仲間と酒を酌み交わしながら交わす会話は、人生の華・・・とわたしは思っている。
お相手によって、話の内容がガラリと変わる。
司馬さんの対談もなかなか見事なものだが、このお二人の対談も、お見事。とくに開高健さんは、釣りと美食、酒をもとめて世界を渡りあるいた博覧強記の人。毒舌、猥談は名人芸の域に達している。
「へえ、そうか」と感心してみたり、うむむと唸ってみたり、豪傑笑いしてみたくなったり。
わたしには漫才なんかより、はるかにおもしろい極上のエンターテインメント。
まあ、ある意味、修羅の巷をかいくぐってやってきた好奇心旺盛なお二人。
初期の何編かを例外とすれば、案外こういう対談というのが、後世に残るかもしれない。
だたし、ファンになるためには、多少とも酒をたしなむ人でなければならない。
立派な中年おやじ二人・・・、ただの飲兵衛といえば飲兵衛なのだが、酒を酌み交わしながらの会話がそのままエンタメとなる、そういう組合わせはめったにない。サントリー宣伝部は、開高さんがいたころから、すでに勇名をはせていたはず。
現今の文学はわたしは読まない、読めないのだけれど、いまの文壇に、こういう作家はいるのだろうか?
もしいたとしても、差別用語だとか、女性への配慮だとか、公序良俗だとかを心配するあまり発言をひかえた、おとなしいものになっているだろう。この時代(1982年に「サントリー博物館文庫」の5巻として世に出た)は、男たちが自信をもってそれぞれの仕事に取り組み、大きな成果をもたらしていた世相が背景に存在する。
「高度成長」と「豊かさへの夢」「快適生活幻想」はつづいていたといっていいだろう。
それにしてもときに「そこまでいっていいの?」と、ヒヤリとする場面がないとはいえない。そう感じるのは、つまりそういう窮屈な時代を、否応なしに、わたしが生きているからだ。
うん、うん、あのころの酒は、どれも、ほんとうにうまかった♪
やたらお固く、ごりごり生真面目で、国会の討論みたいに建前だけで生きている人には、本書のユーモア、エスプリの味が理解しにくいだろう。
気の合う仲間と酒を酌み交わしながら交わす会話は、人生の華・・・とわたしは思っている。
お相手によって、話の内容がガラリと変わる。
司馬さんの対談もなかなか見事なものだが、このお二人の対談も、お見事。とくに開高健さんは、釣りと美食、酒をもとめて世界を渡りあるいた博覧強記の人。毒舌、猥談は名人芸の域に達している。
「へえ、そうか」と感心してみたり、うむむと唸ってみたり、豪傑笑いしてみたくなったり。
わたしには漫才なんかより、はるかにおもしろい極上のエンターテインメント。
まあ、ある意味、修羅の巷をかいくぐってやってきた好奇心旺盛なお二人。
初期の何編かを例外とすれば、案外こういう対談というのが、後世に残るかもしれない。
だたし、ファンになるためには、多少とも酒をたしなむ人でなければならない。
立派な中年おやじ二人・・・、ただの飲兵衛といえば飲兵衛なのだが、酒を酌み交わしながらの会話がそのままエンタメとなる、そういう組合わせはめったにない。サントリー宣伝部は、開高さんがいたころから、すでに勇名をはせていたはず。
現今の文学はわたしは読まない、読めないのだけれど、いまの文壇に、こういう作家はいるのだろうか?
もしいたとしても、差別用語だとか、女性への配慮だとか、公序良俗だとかを心配するあまり発言をひかえた、おとなしいものになっているだろう。この時代(1982年に「サントリー博物館文庫」の5巻として世に出た)は、男たちが自信をもってそれぞれの仕事に取り組み、大きな成果をもたらしていた世相が背景に存在する。
「高度成長」と「豊かさへの夢」「快適生活幻想」はつづいていたといっていいだろう。
それにしてもときに「そこまでいっていいの?」と、ヒヤリとする場面がないとはいえない。そう感じるのは、つまりそういう窮屈な時代を、否応なしに、わたしが生きているからだ。
うん、うん、あのころの酒は、どれも、ほんとうにうまかった♪
やたらお固く、ごりごり生真面目で、国会の討論みたいに建前だけで生きている人には、本書のユーモア、エスプリの味が理解しにくいだろう。