二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

光と影をコントロールする写真術

2011年10月14日 | Blog & Photo


「動きの一瞬」をとらえる写真術の続編を書いておこう。
今回は「光と影をコントロールする写真術」。

写真は英語ではphotographだということは、だれでも知っている。
これは正確に訳せば、「光の絵」となる。
カメラやレンズを選んで、撮りたい写真を撮る。
広角レンズには、広角レンズ特有の表現世界があるし、標準には標準の、望遠には望遠の表現世界がある。
レンズ交換式のカメラを買うと、セットレンズのつぎに広角が欲しくなるだろうか?
それとも望遠?

わたしが学生時代にバイトしてはじめて買ったキヤノンのカメラには、標準レンズ50mmF1.4がついていた。つぎに買ったのは、28mmF2.8の広角と、200mmF4の望遠。
その後、数十台のカメラ、数十本のレンズとつきあってきた。フィルムの時代が事実上終わってしまい、しばらくしてから、その大部分は売却してしまったけれど。

トップに掲げたコスモスは、日中シンクロという小技を使っている。
昔は高度な技といわれたものだが、いまは、ほんのちょっとした補正をくわえるだけで、にごりがちな被写体の色を起こしたり、シャープ感を強調したりできる。
ニコンの一眼カメラは、とくにこの特性にすぐれているようである。
レンズは昆虫写真で愛用したシグマの70~300mmF4~F5.6の望遠ズームで、新品価格17,000円だった(^^;) 値段相応、作りはいたってチープ。

ところが、このレンズ、クラッチを切り替えると、200~300mm側で0.95mまで接近できる。このときの撮影倍率は、APS-Cサイズカメラで、2:1となる。チョウのクローズアップでは、この距離と、撮影倍率がまことに便利。なにしろ、約1m離れたところから、小さなチョウを引き寄せることができるのだから。近接能力が高いと、背景のボケが大きくなり、単純化できるので、望遠好きにはおすすめの一本といえるのではないか?
初代は真夏に昆虫写真で酷使したため、ギアが壊れて、ピントリングが回らなくなった。
そこで、迷わず二代目を購入。
「ぞっこんコスモス2011」と「ぞっこんコスモス Ⅱ」は、90%このレンズで背景をコントロールした(^_^)/~



光と影のコラボレーション。
これは池に散った桜の花びらだけれど、わたしのお気に入りの一枚である。撮影地は会社から5分の前橋市敷島公園。



斜光線が美しく、町をステージに変えるシーズンとなってきた。
これは、被写体と影が微妙に交錯した光景を「発見」したときの一枚。
足利市散策のとき撮ったが、「やった! これはいいなあ。好きな写真だぞ」と、内心ほくほくしたのを、いまでも覚えている(笑)。

光と影をコントロールする写真術とはいうけれど、じっさいには、そうそうコントロールできないから、そういった条件を「発見」するのがいいのだろう。ことばをかえると、コントロールではなく、空間のありようや、光の当たりかたを見極めること。
順光、逆光、半逆光、透過光のうち、どれをどんなふうに選択したらいいのか?
最後は経験とセンスの問題になっていくのだけれど、このセンスだけはなかなか研きようがなく、light blueさんやdenimさんや太郎さんやあっきいさんや、そのほか大勢のマイミクさんから、すてきな刺激をいただいている!(^^)!



mixiアルバム「ぞっこんコスモス2011」
http://photo.mixi.jp/view_album.pl?album_id=500000038520482&owner_id=4279073

mixiアルバム「ぞっこんコスモス Ⅱ」
http://photo.mixi.jp/view_album.pl?album_id=500000039189915&owner_id=4279073
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