二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

アスペクト比

2011年03月10日 | Blog & Photo
現在使用頻度のもっとも高いLUMIX LX5には、
レンズ鏡胴にアスペクト比切換えレバーがついていることは以前書いた。
それではっきり意識させられたことがある。
それはわたしがアスペクト比3:2が好きだ・・・ということ。
LX5では、ワンタッチで、4:3、3:2、6:6、16:9の4種をえらぶことができる。
その場で液晶モニターにマスキングがかかるから、モニターしたあとで撮影することができる。

これによって、わたしは3:2がもっとも緊張感があって、しなやかで、
ダイナミックなアスペクト比であることを発見した。
これがなかったら、こんなふうにアスペクト比を意識することはなかったろう。
わたしが以前おもに仕事などで便利に使っていたコンデジ、キヤノンIXY900isは、4:3。
作品撮りにも使うが、なんか物足りなくて、3:2にトリミングしたりしていた。

考えてみれば、35mmフィルムカメラ育ちのわたしは、長らくこのアスペクト比で世界を見つめてきた。ほとんどのケースで、横を三分割、縦を二分割しながら構図やアングルを決定してきた。なかば無意識に。

中判の67、66、645も使いはしたが、これが自分の写真のメインとなったことは一度もないし、いまはすべて手放している。
気持ちが揺れたり、撮影に飽きてしまったりはむろんおこることがある。その場合には、アスペクト比を換えるのは、ひとつの方法だろう。

APS-C機種では、3:2が基本。
縦位置で撮るか、横位置で撮るかで、印象ががらりと変わる。
縦か横かは、現場では一瞬の判断をもとめられる。ただちに反応し、答えをださなければならない。
「本来は横位置なのだが、ちょっと縦位置で撮ってみよう・・・」
固定観念に支配されやすいフレーミング感覚にゆさぶりをかけたくなると、そんなふうに意識してやってみる。4:3がいけない・・・とは思っていないけれど、まあ、要するにわたしのケースでは、3:2が「黄金比」ということなのである。

それともう一つは、16:9のいわゆるハイビジョンの有効性。最近ではスイングパノラマといって、カメラを一振りすると、180度(カメラによって角度は違う)のパノラマ画面が合成できる機能を搭載した機種などが現われている。まだ使ったことはないけれど、スチール写真の可能性を広げる新機構として素直に歓迎したい・・・といったところだ。
――はて、写真好きの皆さんはいかがなものだろう?





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