二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

散り交(か)ひ曇れ

2013年04月12日 | Blog & Photo

この世には不幸な人がいる。
必ずしも不幸とはいえないけれど、あまり幸せとはいえない人がいる。

だけど、幸せな人も・・・やっぱりいるんですね。
いいなあ、こんな桜の下で、大勢のカメラマンにかこまれて、ある結婚式場の屋外撮影。
すごい機材でした!
ニコンD800にキヤノンEOS-1Dに、ソニーNEX-7に、え~と、ふにゃららら(^_-)
実際には二週間後が式の本番だそうですが、こうして事前に「思い出」を写真に残すのだそうです。撮影のため、前橋市からここ沼田城址までクルーを組んでやってきたのです。

わたしは休むつもりだったけれど、仕事の緊急呼び出し。
ありゃあ~、11過ぎまで拘束されてしまって、●×△(~o~)と思いながら、気をつかいつかい用件をすまし、予定よりはるかに遅れて高速道路に乗った。



子どもとお年寄りはいつだってすてきな素材となってくれる。

風が冷たい。
すぐ近くの山には雪が降っている。谷川も武尊も、峰々がまだ白い。
城址の北は切り立った崖になっていて、そこから上越国境の山が遠望できる。
わたしはいくらか鼻水をすすりながら、PENデジとローライフレックスをもって、公園をぐるぐる回ったが、平日とあって、人出は少ない。



こういう場所では、ネコではなく、むしろワン公が主役となる。

ついでに町歩きもしようと考えたけれど、どうしたわけか、それだけの余力が出てこなかった(^^;)
これで、今年の桜とも、お別れとなる。

世の中に 絶えて桜の なかりせば 春の心は のどけからまし

春風の 花を散らすと見る夢は 覚めても胸の さわぐなりけり

桜花 散り交(か)ひ曇れ 老いらくの 来(こ)むといふなる 道まがふがに

「桜/和歌」で検索してみたら、こんな歌が表示された。
「ああ、そうか。古人も、桜を見ながら、似たような感慨にふけっていたのだ」

こうして今日という日が暮れていった。
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