
これまで何度も日記=blogに書いているように、三毛ネコの「三毛」は、つぎのカテゴリー3つに分かれる。
1)文学・歴史、そしてポエム。その他の雑多な読書。
2)写真とカメラ。
3)音楽、おもにクラシックCD鑑賞。
この3つのカテゴリーを、不定期にではあるが、順ぐりに回っている。
根っ子は無意識の世界に深く食い込んでいるので、いつなにをどうするというのは、必ずしもわたし自身といえども、「意のままになる」わけではない。
しかも、偶然性に対する依存率も高い。
写真散歩に出かけたさきで、BOOK OFFにあったディスクにはまって、散歩をはやめに切り上げ、CDにのめり込み、しばらく抜け出せない・・・なんてことは始終あるのだ(笑)。
写真とカメラについては、現在「2012年ベスト」が進行中なので、ここではふれない。
(1)と(3)について、少しだけ、振り返ってみよう。
■文学・歴史、そしてポエム。その他の雑多な読書。
以前は本を読みおえてレビューを書き、それをmixiやgooにけっこう熱心にアップしていたが、これはコメントがつかないし、結局のところわたし的には「備忘録」という位置づけとなってしまっていた。むろん、それでかまわないのだけれど、もうちょっとクリエイティヴなものはほかにないだろうかと考えはじめ、昨年からポエム(詩)に復帰。
・・・そう、これも復帰なのである。
17~8才から27才くらいまで、およそ10年間、「現代詩」に深入りし、「現代詩手帖」「ユリイカ」の投稿欄の常連だった。その後瀬尾育生さんや清水鱗造(哲夫)さんらの同人誌「夜行列車」に参加。しかし、Uターンで群馬に帰り、就職して詩を捨てたのであった。
帰省後も、ほんのときおり、断続的に詩が生まれてきたりしたが、意欲をもって取組んだ記憶はない。「詩はわたしの中では終ってしまった」と考えていた。
それが、数十年ぶりに息を吹き返したのだから、本人もびっくり(笑)。
いったん熱はさめたけれど、過去ログを振り返ってみると、今年は4月4日に、「黄色信号が点滅している」(NO.67)という短い作品で復帰。
ただいまNO.99だから、2012年には、これまでのところ、33編が生まれてきたことになる。
詩作は今後も継続し、200編くらいはまとめてみたいけれど、インスピレーションが枯渇するかもしれないので、書いてみないとどうなるかわからない。
詩はコミュニケーションのための言語ではなく、吉本さんの語彙を拝借すれば「個人幻想」の最たるものだろう。しかし・・・わたしはだれかに向かって書いている。その“だれか”とは何者なのか?
「おれはいったい、こんなものを、だれに向かって書いているのか」
単純な質問のようでいながら、ここにはたいへん厄介なアポリアがひそんでいる(^^;)
自己意識や生活に対し、肯定と否定のあいだをいったりきたり。ことばはどこからやってくるのだろう、わたしの指さきに?

■音楽、おもにクラシックCD鑑賞
なぜクラシックなのか?
これはわたしの小学校時代の体験が、大きな影を落としている。
群馬県のような貧乏な県に群馬交響楽団がある。
この交響楽団は演奏会だけではとても経営がなりたたないため、県や市から資金援助を受けている。そのため、群響のメンバーがアンサンブルを組んで、県内の小中学校へ巡回公演にやってくる。
小学生だったわたしは、その生演奏にたびたび接し、高学年になったころは、いつも体育館の最前列のようなところに陣取って、オーケストラの響きを全身で浴びることに、いわくいいがたい快感を覚えるようになっていた。
だから、中学生になって、音楽の先生が、「クラシック鑑賞」の時間に、ごく初歩的な大人向けの音楽を聞かせてくれたとき、「お、おー。これはすごい音楽がある」と衝撃をうけた。
カラヤン&ベルリン・フィルが全盛期にさしかかる60年代半ばころのはなし。そこで聴いたのは「運命」「未完成」「新世界より」「悲愴」といった、あだ名つき初心者向けの定番ばかりだったが、それらが当時、いなかの貧乏中学生にとっては、未体験の興奮をもたらしてくれたのだ(~o~)
このあいだ友人と話しているとき、「なんでまたクラシックなわけ?」と尋ねられた。ビートルズやロックミュージシャンではなく、よりによって、古臭い、教養主義のかたまりのようなクラシックにはまっていることが解せなかったのだろう。
「群響なんだよね。あのオーケストラがなかったら、クラシックファンにはなってなかった。それは確実」
そう答えて、わたしは自身でナットクした(笑)。
高崎市には「群馬音楽センター」というホールがあって、ここへはかつてずいぶん足を運んだ。
http://www.takasaki-bs.jp/center/
いま調べたら、2013年1月30日に、ベルリン・フィル、第一コンサートマスターの樫本大進がやってくる。うーん、5,000円か、どうしよう(~o~)
上に掲げた写真は、本日のBGM&最近持ち歩いているクラシック音楽関連本。
ディスクではたまたま手に入れた五嶋みどりのパガニーニがすばらしい!!
J・S・バッハ「ヴァイオリン協奏曲第2番 ホ長調」
パガニーニ「ヴァイオリン協奏曲第1番 ニ長調」
チャイコフスキー「憂うつなセレナード 作品26」
チャイコフスキー「ワルツ=スケルツォ 作品34」
この5曲(PHILIPS)が収録されている。三毛ネコさんは、五嶋みどりによって、遅ればせながら、ようやくパガニーニに目覚めた(笑)。
数えたわけではないけれど、おそらく今年7、80枚のCDが、あらたにわが家へやってきただろう。その中でも、わたし的にインパクトが強かった一枚。