もっともらしいタイトルをつけてしまったけれど、わたしは一介のアマチュアフォトグラフアーなので、じつはよくは知らない。
フィリップ・ロルカ・ディコルシアの世界を知ったときは、どちらかといえば、否定的だった。
演出された写真は、その舞台裏が透けて見えたとき、たしかに興味が半減してしまうのだが、土門さんのように「絶対非演出の絶対スナップ」のみを、写真の王道と、狭く考える必要はないというのが、わたしの立場(=_=)
スタジオアリスで晴れがましい子どもの写真等が毎年大量に撮影されている。カメラのキタムラでも、数年前からスタジオが併設されるようになり、子ども向けのさまざまな衣装が置いてあって、むずかる子どもをあやしたり、笑わせたり、涙ぐましい努力をし、「絵に描いたような」写真を撮っている光景が見えることがある。
これらは皆、演出された写真であり、「可愛くて、健康的で、無邪気で、きれいな」写真を撮ることが、あらかじめ決められ、そのコードに沿った演出写真が撮影される。最近ではすたれてしまった結婚式場での写真、あるいは修学旅行の集合写真など、こういったセットアップ写真の典型。
“街の写真館”は、これとDPEの二本立てで商売を成り立たせてきたようなものだろう。
セットアップ写真は、現在では、グラビアアイドルや女優さん、スターの水着写真、コスプレ写真等々のなかに生きながらえている。
ところが、ここに、一日あたり5,000件をこえるアクセスがあるという写真ブログが登場し、海外でも注目をあつめている・・・というので、ミーハーなところのある三毛ネコさん、このあいだ重い腰をあげてのぞきにいった。
☆よわよわカメラウーマン日記
http://yowayowacamera.com/
「本日の浮遊」というシリーズが、大人気。
これは本人が写したのではなく、カメラウーマン・ナツミさんを“師匠”が撮影しているらしい。つぎのサイトにインタビューがある。
☆しゅうかんRe:S(りす)
http://re-s.jp/h-camera/6562
これはちょっと形容を絶するというか、意表をついたセットアップ写真の登場といえる。「え? これじゃころんでしまうだろう」
はらはらしながら、なんとなく新作を期待して、見にいかずにはいられない(~o~)
わたしのような旧人類すらそう感じてしまうのだから、ニューウェーブに敏感な若い世代の人気をあつめるのは、ナットク! できる(笑)。
さて、どんなものだろう。セットアップ写真の未来!
あきれる人もいるだろうし、マンガや小説でいうナンセンスな味、奇妙な味を写真にもちこんだだけという人もいるだろう。
「・・・ああ、そうだな。写真って、なにをどう撮ってもいいんだねぇ。いまや、プロもアマチュアも、その境はないのでは!?」
わたしはそんな感想をいだいた(^_^)/~
ところでトップにあげたのは、わたしの「フラグメントCX6/Part3」の中の一枚。2:2:2:1という人物のこの組み合わせが、見れば見るほどおもしろい。これはセットアップ写真ではなく、普通のスナップショット!