わたしが暮らしているのは、群馬県高崎市。
ところが、市の中心市街には、無料駐車場がなく、めったに足を向けない。
年に一回、いくかいかないかという程度なので、いくたびにその変貌ぶりに眼を瞠る。
どう変貌しているかというと、東京化している(^^;)
そのさきには、アメリカの大都市というお手本がある。
やたら機能的だけれど、はっきりいって無個性。いくたびにいくからガッカリさせられる。
区画整理というのは、その市街地を幾何学的なマトリックスに変える。その町固有の“におい”のようなものは、ほぼ絶滅する。生命の影はないことはないが、とても人工的で、もしかしたら「レプリカ?」と疑いたくなるような光景である。
再開発され、高層マンション(地方都市としては)がニョキニョキと建っている。
左側に見えるこの白っぽい建物の2Fにタワーレコードがあり、そこへレコード(いまはCDだが)を物色しにいったのだ。
無味無臭の町は、正直いって、あまり居心地がよくない。こういう町には、野良猫は住めないだろうなあ。あいつらは、一人ではエレベーター、エスカレーターに乗れないし。
仮にいたとしても、きっと一日中、部屋にとじこめられているだろう。雑草も生えていない。
秋だというのに、トンボも翔んでいないし。
タワーレコードのスタッフがあまりに突っ慳貪なので、わたしは少々気分を害して、結局一枚も買わず仕舞い。クラシックに無知なので、もしかしたらわたしがなにを訊きたがっているのか、わからなかったのかな?
帰り道に駅東口に回って、ビックカメラ高崎店に立ち寄り、ニコンD600だとか、キヤノンMの実機にさわってきた(^_^)/~
どんな機種であっても、カタログをみただけでは、なんというか、信用がおけない・・・と考える。大きさ、重さ、操作性は、自分の手でふれてみないとわからないからね。
そういう意味では、いくらか古くさい“実感派”。
Netでものを買ったことはないし、カタログショッピングにも縁がない(^^;)
だから実店舗は、わたしにとってはものと出会う、とても大切な場所=トポスたり得るのだろう。
D600をチェックしてきたのは、2年以内に、もしかしたらフルサイズ機を導入しようかなと考えはじめているから。
まあ、ニコンF3を許容できるカメラの限界と考えているので、D600はその点で、かろうじて合格点だな。
あとはお値段(=_=) なかなか値下がりしないだろうけれど。
出かけたついでに、街撮りの試運転。もうずいぶんお休みしているので、調子に乗れず戸惑いがあった。これは・・・つまりこういう感覚は、とても不思議な印象をあとに曳く。
「街撮り」といった場合、自分自身がその“街”のどこに共感しているのかが見えてくる。