いつも成功談のようなことばかり書いているので、まずは失敗談からいってみよう。
トップの写真はヤシカマット124Gで、わが家の裏の畑に出て撮ったもの。
空に対しては明らかに露出オーバー。
そして、地上の景物には露出アンダー。
しかもゴーストが出ているし、ハレーションを起こして、被写体の輪郭は不鮮明ときている。
これでもレタッチし、可能なかぎり修正を加えている。
ヤシカマットには、あいにくフードがない。しかも、シングルコートなので、オールドレンズにとってはきびしい撮影条件となる。意地悪を承知で、試し撮りしたのである。
普通に考えて失敗作。したがってスキャンはしないし、そのまま「お蔵入り」となる(笑)。
またこちらも、失敗作。
強烈な西日をうけて、建物が輝いていた。単体露出計はもっていないから、オールドな内蔵露出計を参考にしながら、勘で露出を決めた(^^;)
ラチチュードが広いとはいっても、明暗差が±3EV(exposure value)以上あると、ネガフィルムもこうなるということは知っておいたほうがよい。
こういう失敗を経験しながら、知識を蓄積していくのが、フィルム写真の別な意味での醍醐味といえるだろう。
近ごろのデジタルカメラでは、こういう失敗をするのはむずかしいのだから。
その逆に、曇り日などでは、非常に粘り強い描写を見せる。
この2枚などはその例としてあげていいだろう。
3群4枚というシンプルな構成だが、テッサータイプ=ヤシノンレンズのボケは悪くないとおもうが、ご覧になっていかがだろう?
どちらも曇り日の夕刻に撮影。わが家ショットである。
とくに下の一枚は絞り開放F3.5。この場所を通って毎日、庭に置いたクルマへといったりきたりする。うんざりするほど、見慣れた光景なのである。
ところが、しゃがみこんで、二眼レフを地面すれすれに構えて撮影してみると、あきあきしているはずの光景が、ずいぶん違って見えてくる。
「撮ってみなければわからない。だから、写真を撮る」
どんな場合でも、写真にはそんな一面がかくれている。撮るまえからすべてわかっていたら、撮る気にはならないだろうし、撮った写真を、そうそう見返したりはしない。
「へええ、このカメラ、このレンズ、このフィルムだと、こう写るんだね!」
軽い驚きを胸にしまって、わたしは自分がシャッターを押した失敗作、成功作をじっくりと眺めては楽しんでいる。
トップの写真はヤシカマット124Gで、わが家の裏の畑に出て撮ったもの。
空に対しては明らかに露出オーバー。
そして、地上の景物には露出アンダー。
しかもゴーストが出ているし、ハレーションを起こして、被写体の輪郭は不鮮明ときている。
これでもレタッチし、可能なかぎり修正を加えている。
ヤシカマットには、あいにくフードがない。しかも、シングルコートなので、オールドレンズにとってはきびしい撮影条件となる。意地悪を承知で、試し撮りしたのである。
普通に考えて失敗作。したがってスキャンはしないし、そのまま「お蔵入り」となる(笑)。
またこちらも、失敗作。
強烈な西日をうけて、建物が輝いていた。単体露出計はもっていないから、オールドな内蔵露出計を参考にしながら、勘で露出を決めた(^^;)
ラチチュードが広いとはいっても、明暗差が±3EV(exposure value)以上あると、ネガフィルムもこうなるということは知っておいたほうがよい。
こういう失敗を経験しながら、知識を蓄積していくのが、フィルム写真の別な意味での醍醐味といえるだろう。
近ごろのデジタルカメラでは、こういう失敗をするのはむずかしいのだから。
その逆に、曇り日などでは、非常に粘り強い描写を見せる。
この2枚などはその例としてあげていいだろう。
3群4枚というシンプルな構成だが、テッサータイプ=ヤシノンレンズのボケは悪くないとおもうが、ご覧になっていかがだろう?
どちらも曇り日の夕刻に撮影。わが家ショットである。
とくに下の一枚は絞り開放F3.5。この場所を通って毎日、庭に置いたクルマへといったりきたりする。うんざりするほど、見慣れた光景なのである。
ところが、しゃがみこんで、二眼レフを地面すれすれに構えて撮影してみると、あきあきしているはずの光景が、ずいぶん違って見えてくる。
「撮ってみなければわからない。だから、写真を撮る」
どんな場合でも、写真にはそんな一面がかくれている。撮るまえからすべてわかっていたら、撮る気にはならないだろうし、撮った写真を、そうそう見返したりはしない。
「へええ、このカメラ、このレンズ、このフィルムだと、こう写るんだね!」
軽い驚きを胸にしまって、わたしは自分がシャッターを押した失敗作、成功作をじっくりと眺めては楽しんでいる。