二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

最新カメラの限界性能

2011年02月18日 | Blog & Photo
わたしのようなカメラ人類にとって、カメラは身体の一部である。
大工にとっての鑿であり、鋸であり、鉋である。
だから「道具を変える」というのは、そんなに簡単なことではない。
いや、カンタンに変える人もいるから、まあ、わたしの場合は・・・といい直しておこう。
何を撮るのか、撮りたいのかによって、機種やレンズを交換するのは、
ある意味当然。
ベテラン大工の道具箱を見るがいい。
大工にかぎらず、もの作りにたずさわる職人は、皆道具にこだわり、道具を大切にする。
手の延長であり、眼の延長となる。わたしも、そういう職人技を身につけたい・・・とよく思ったりしている(=_=)

というわけで、このあいだから使いはじめたニコン・デジタル一眼レフD7000の使用レポートをちょっとだけ書いておこう。


1.まず、評判の高感度特性について。



A)これはクルマの運転席窓から右側に見えた寺の山門を撮影している。
ISO2000。レンズはDX専用の35mmF1.8で、F2、1/30秒くらいのシャッターを切っている。
肉眼でも見分けがつきにくいほどの暗所。
リサイズしたためややわかりにくいかも知れないが、ノイズがかなりのっている。
露出計が奥に見える照明のいくつかにひっぱられ、暗い部分の露出がアンダーだったため、レタッチで30%ほど明るくした。
わたしの基準では、これだけノイズがあると×(ペケ)というか、通常ではOKを出さない。



B)こちらも同じようにクルマの運転席から。
昼間見ると何でもないつまらないゲームコーナーだけれど、
夜となると、なかなか魅力的な人工の光を放っている。
A)と同じくプログラムAE。このくらいの輝度があると、階調感のある画面となる。
ホワイトバランスはオートのままで、見た目に近い色再現。
LX5との比較では、高感度特性は、ニコンD7000のほうがワンランク上。
ただし、限界性能を心得て使わないと失敗する(^^;) いましばらくテスト撮影して、そのあたりを、しっかり頭と体にたたきこまなければ。



2.つぎはピント精度について。



C)これはAF性能の特性をつかむために撮影したもの。こういったマクロ(ふう)の撮影では、カメラまかせだと、意図したところにピントが合う確率は低い。
D7000には39点の合焦ポイントがあるのにね。
わたし的には手前の小さな葉っぱにピントをあわせたかった。
しかし、合ったのはその左の大きめの葉っぱ。3回シャッターを押してみたが、カメラはわたしがどこにピントを合わせたがっているのか理解しなかった。
昆虫撮影などは、ピント位置は中央1点だけにしている。D80の場合でも、多点測距より、このほうがはるかに歩留まりがよかった。
D7000でも中央1点だけにしようとしたが、設定の仕方がまだわからない(笑)。



D)こういうケースでもピントの「中抜け」という現象がよく起こる。カメラは背景にピントを合わせようとしていた。また4個の木の実のうち、どれにピントを合わせたいのか、カメラにはわたしの意志がつたわらない。
昔のフィルム一眼レフには遠くおよばないとはいえ、D7000ではマニュアルでそこそこピントの「ヤマ」をつかむことができるのはよい。

どんな被写体でも、またどんな状況下でも過不足なくカメラマンの意志をとらえ、画像に反映させてくれる万能カメラは存在しない。D7000を身体の一部として使いこなすには、まだ1、2ヶ月さきのことになりそうだ(/_;)
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