二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

片隅の小さな世界 ~昆虫たちの栖

2014年06月24日 | Blog & Photo
昆虫写真からは卒業したわけではない。
野鳥もそうだけれど、またきっかけがあれば、いつでも戻って、その世界にたっぷりと浸ってみたいという思いがある。
昆虫はとくに、だれに遠慮もいらず、そのへんの道端で気ままに撮影できるのがいい。
仕事中、空き時間を使って、ふらりとフィールドへ_(._.)_ そして観察しつつ、パチリ! とやるのだ。
気がつくと、利根川河川敷のけっこうな距離を歩いていたりする。


トップとこちらの一枚は、ヒメカメノコテントウのカップル(^_-)
ナハハ、交尾がうまくいかない。♀がいやがって、動きまわるから、抑えつけることができないのだ。
こういう生き物の世界では、♀がその気にならないと、絶対にコトは成就しないことになっている。カマキリはもちろん、オオムラサキの場合など、♀のほうが、♂より体が大きく、気象も荒い・・・ように見える。
オオスズメバチを追い散らし、餌場を確保するオオムラサキの♀は、肝っ玉母さん!




クモが苦手な方、すいません。
これはカニグモの仲間だと思ってさっき検索してみたが、種の同定ができなかった。
赤と黒のコントラストが鮮やか。その姿がカニにとてもよく似ている。
捕食しているのは、小さなハチ、もしくはハナアブのたぐいだろう。

こういうシーンを残酷だなあと感じるのは、人間だからだろう。
自然界はヒューマニズムが通用しない、ある意味、冷徹な掟が支配している。


さてこれはモンシロチョウの微笑ましい交尾シーン。人間みたいないやらしさがまったくない。
無遠慮に近づいても、逃げないというか、逃げられないのだろう。お尻のあたりから接着剤みたいな粘液が出るらしい。
逃げるときは、どちらか(たぶん♀)が、相方をぶらさげて、よたよた重そうに飛んでいく(笑)。
遺伝子の交換がすみ、時間がくると、接着剤の効果がうすれる・・・仕掛けとなっているのだろう(・・・推定)。


最後は飽きるほど撮影しているナミアゲハの吸蜜シーン。
西日を浴び、テクスチャーが克明に描写された。
止まっているのは、大好きなヤブガラシ。
カメラはオリンパスのOM-D。セットレンズのズームが、マクロ機能をもっているので、重宝している。
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