(再現された萩原朔太郎の書斎)
今日の仕事はこれで終わり
では
おやすみ。
・・・と 日本で五本の指に入る偉大な詩人・田村隆一は
「1999」という詩で 蟻について書いている。
蟻にびっくりしているのだ。
一日22時間寝ていて 起きて働くのはたったの2時間。
そのことに心底驚いて
「おれも蟻のように眠っていたい」と感嘆している。
そうか せっせと働いたからな ミステリの翻訳や雑誌の編集で疲れきって
ウィスキーをしこたま飲んでは また疲れて
おれ 蟻になりたい と。
大詩人 あんたの気持ちはよくわかる。
2時間だけ目を覚まして 22時間眠りこけているとはね。
目がかすみ
耳が遠くなって そこいらだけは
おれもあんたに近づいたようだ。
では おやすみ。
(写真と詩のあいだには直接関係はありません)
※続続・田村隆一詩集(思潮社 現代詩文庫111 1993年刊)
詩集<スコットランドの水車小屋>より
作品「1999」から一部引用
今日の仕事はこれで終わり
では
おやすみ。
・・・と 日本で五本の指に入る偉大な詩人・田村隆一は
「1999」という詩で 蟻について書いている。
蟻にびっくりしているのだ。
一日22時間寝ていて 起きて働くのはたったの2時間。
そのことに心底驚いて
「おれも蟻のように眠っていたい」と感嘆している。
そうか せっせと働いたからな ミステリの翻訳や雑誌の編集で疲れきって
ウィスキーをしこたま飲んでは また疲れて
おれ 蟻になりたい と。
大詩人 あんたの気持ちはよくわかる。
2時間だけ目を覚まして 22時間眠りこけているとはね。
目がかすみ
耳が遠くなって そこいらだけは
おれもあんたに近づいたようだ。
では おやすみ。
(写真と詩のあいだには直接関係はありません)
※続続・田村隆一詩集(思潮社 現代詩文庫111 1993年刊)
詩集<スコットランドの水車小屋>より
作品「1999」から一部引用