
ことばの苗木が植えられる。
するとそれはどんどん育っていく。
仮にきみやぼくが忘れていたとしても。
いつのまにか大木になっていた
なーんてことは滅多にないが
手に負えない草むらになっていた
・・・ということはよくある。
声や音はしない。
けれど 濃密な気配が満ちている。
大勢の神々が身じろぎしているみたいに。
苗木を植えたのはだれだろう。
水をやって育てたのは
育てたのはきみでもぼくでもない。
一冊の あるいはたくさんの本の中からやってきたことば。
散歩の途中で拾ったことば。
贈答品のように知りあいからいただいたことば。
いつのまにか
軒下に置かれたプランタの縁からあふれ
記憶の路地をうめて 育っていく
隣人を押しのけるように。
ベッドを
そこに寝ている人を乗せたままさらっていく。
これまで足を踏み入れたことのない荒野
・・・のようなところにきみとぼくは立っている。
ここはどこだろう。
そしてほんとうはきみはだれ?
際限のない そしてたいした意味のない質問。
究極の。
するとそれはどんどん育っていく。
仮にきみやぼくが忘れていたとしても。
いつのまにか大木になっていた
なーんてことは滅多にないが
手に負えない草むらになっていた
・・・ということはよくある。
声や音はしない。
けれど 濃密な気配が満ちている。
大勢の神々が身じろぎしているみたいに。
苗木を植えたのはだれだろう。
水をやって育てたのは
育てたのはきみでもぼくでもない。
一冊の あるいはたくさんの本の中からやってきたことば。
散歩の途中で拾ったことば。
贈答品のように知りあいからいただいたことば。
いつのまにか
軒下に置かれたプランタの縁からあふれ
記憶の路地をうめて 育っていく
隣人を押しのけるように。
ベッドを
そこに寝ている人を乗せたままさらっていく。
これまで足を踏み入れたことのない荒野
・・・のようなところにきみとぼくは立っている。
ここはどこだろう。
そしてほんとうはきみはだれ?
際限のない そしてたいした意味のない質問。
究極の。