歴史と経済と医療の未来予測・歴史経済波動学

フラクタルと歴史経済波動学で予測
 未来の世界と経済と医療の行方
貴方はいくつの真実を見つけられるか!

当然のことです。ロシアは1720年前後から戦士戦国時代であり、今は1990年から、知恵者賢帝独裁の時代です。ロシアの近代は資本主義ではないので、理解が難しいのです。生きている体制が異なっているのです。

2021年11月10日 15時24分09秒 | 歴史経済波動学
◆佐々木孝博『情報大国ロシアの全貌。近未来戦の核心サイバー戦』を読み解く
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  • ◆佐々木孝博『情報大国ロシアの全貌。近未来戦の核心サイバー戦』を読み解く



★要旨


・ロシアという国は、
ウィンストン・チャーチル元英国首相が述べたように
「謎の謎のまた謎の国」である。


・また、ロシアの詩人であり外交官でもあったフョードル・チュッチェフは
「ロシアは頭では理解できない。
並の尺度では計れないロシアだけの特別な姿がある」
とも述べている。


・ロシアにとって、
危険や危険の源泉となる不安定要因をなくすことが安全を意味しているのである。


・しかし、その安定している状態というものはいつ壊れるかもわからないものであり、
常に怯える気持ちが根底に流れているのである。


・そのため、
「危険のない状態」を求めて勢力圏の拡大を図り、
西は旧東欧諸国に、南は旧ソ連圏のカフカス(コーカサス)諸国および中央アジア諸国に、
東は太平洋岸にまで進出してきた。


・それが旧ソ連から現在のロシアの根底に流れる安全保障観であると乾氏は分析している。
筆者はこれがロシアの本質を解明する鍵だと理解している。


・本書を手にとる読者の皆様は、多かれ少なかれロシアの安全保障、
とりわけ、サイバー空間での安全保障問題に関心のある方々と推察される。
ロシアの安全保障問題は非常に複雑である。


・それは、ロシアが西側諸国の標準的な捉え方では考えられない独特の安全保障観、脅威認識、
対処方針をもっているためである。それゆえ、
ロシアの為政者がどう考えているかを考察することが非常に重要となってくる。


・本書では、ロシア語で書かれた公文書(一次資料)を読み込むことから研究をはじめ、
その行間に潜む本音ということを重視する。


・そして、ロシアの為政者の考え方というものに軸足を置き、
分析が西側諸国のスタンダード(基準)にならないように留意していく。
本書はそのような特色をもつ研究である。


・読者の皆様がロシアという「謎の謎のまた謎の国」
の安全保障問題を理解する際の一助になれば幸いである。


・ロシアは領土全般にわたり平坦な地形が多く、
天然の障害が少ないことから歴史的に度々外部からの侵略にさらされてきた。
そのため、外部から見ると独特の安全保障観をもっている。


★コメント
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