ニュージーランド移住記録:日記「さいらん日和」

2004年に香港からニュージーランドに移住した西蘭(さいらん)一家。子育て終了、仕事もリタイア。好きに生きる記録です。

タスマン海峡の疑問

2012-07-11 | 経済・政治・社会
景気回復が遅れている昨今、雇用を求めるキウイのオーストラリアへの出稼ぎや定住に歯止めが掛からず、オーストラリアに居住しているキウイの数はクライストチャーチの人口を超えたんだとか 


オークランドに次ぐ第二の都市が「オーストラリア」って


今年に入ってからも、オージーたちの旺盛なキウイのリクルートが続き、あの手この手。なぜそんなに仕事があるのかというと、鉱山です。一番の需要は探鉱労働者ですが、それに付随して、IT、飲食、経理、ホテル、小売と、まぁ、本当にありとあらゆる鉱山がらみの需要があるようです。


でも、そんなオーストラリアの最大かつ突出した資源輸出先は、
中国


中国はユーロ危機で揺れに揺れるヨーロッパを最大の輸出先とし、景気の減速が鮮明になってきています。このまま中国経済が減速していったら、資源需要も減ってくるわけで、
「最近どっとタスマン海峡を渡ったキウイはどうなるんだろう?」
と思います。


勤め人だったとき、何度も職場のリストラを経験しましたが、いつも真っ先にリストラされていくのは、一番最後に入社した人たちでした。
新しい部を立ち上げたとか、
既存のビジネスを拡張したとか、
景気の悪化が本格化する直前にしたことが、一番裏目に出やすかったように思います。


問題は業績や景気がどこで反転するのか、経営者にもわからないこと。
慎重になりすぎれば、ライバルに遅れをとってシェアを奪われるかもしれません。でも大概の場合、自分もライバルも過剰投資に走った時点でサイクルが一巡し、みんなで痛み分けというのが現実だったように思います。


先日、ボランティア先で見慣れない男性がペンキ塗りをしていました。
「新しいボランティア?業者?」
と思っていたら、スタッフの1人のご主人でした。


彼女は夏頃に、
「ダンナがオーストラリアに働きに行っちゃう~
と、それはそれは落ち込んでいて、お互いティーンエイジャーを持つ比較的年齢が近い同士とあって(ほとんどのボランティアは60~70代です)、慰めの言葉をかけたりしていたのですが・・・・・


あれから半年?
いや、それ未満?


彼女の落ち込みや覚悟のほどからして、数年単位で行ってしまうものだと思っていたら、その本人が目の前でペンキ塗りをしてるって


「短期契約だったんじゃない?」
「契約が途中で切られちゃうこともあるらしいわよ。」
「試用期間だけで、正式な採用にならなかったんじゃない?」
驚く私と裏腹に、他のボランティアは至って冷静。採用されても戻ってきてしまうことは、それほど珍しい事ではないんだそうです。


キウイのオーストラリア行きが「大脱出」などと大きくメディアで取り上げられる一方で、すぐに戻ってくるキウイの現実には気付かなかったので、ちょっと衝撃でした。


雇用の機会が全く見出せない地方の村ならいざ知らず、機会があったり、
「今の仕事より時給がいい(←けっこう多いです、この理由)
と気軽に海を渡るには、今の景気動向は不透明すぎないでしょうか?
(雇用形態や職業にもよるでしょうが・・・・)
隣の芝生は永遠に青いのか?


景気動向とオージーのキウイ採用のギャップがどーも気になるこの頃




お話変わって、
中華スーパーに買い物に行ったら、

サーモン寿司味
という、超~~~ナゾな







ポテトチップス発見





サーモン+ワサビ+寿司=中華系の大好物
というポテチ





うわぁ~、食べたくなーい