ニュージーランド移住記録:日記「さいらん日和」

2004年に香港からニュージーランドに移住した西蘭(さいらん)一家。子育て終了、仕事もリタイア。好きに生きる記録です。

愛犬物語 2

2025-02-17 | ペット・動植物
「絶対にリードを外さないで」
と念を押してお隣さんは愛犬
を預けたのに、預かった妹が
リードを外した途端犬は走り
出し行方不明になりました。


5日後の未明に変わり果てた
姿で帰ってきましたが、かろ
うじて尻尾を揺らせるぐらい
で声も出ず、身体はドロドロ


その後獣医でケガをしている
ことも判明し「交通事故に遭
ったのではなか」と言われ、
生きていてくれた喜びと、ど
れだけ苦労して帰ってきたか
を思うと、苦しさで胸が張り
裂けそうだったと言います。


ミッションベイから私たちの
家までは直線距離なら3kmほ
どですが、途中に川や湖があ
リ直線では来られず、道なり
ならば6~7kmの距離です。


「多分湖の淵を歩いて来たん
だと思う。泥がこびりついて
いたわ。ケガは頭だったの」


見ず知らずの場所から家まで
5日間も飲まず食わず、ケガ
まで負って歩き通した、無垢
でいたいけない姿を思うと、
涙がにじみました。家に帰り
たい一心だったのでしょう。


2歳だった愛犬はその後健康
を取り戻しましたが、後に脳
腫瘍が見つかって5歳で夭逝


獣医は交通事故でのケガと腫
瘍の関係を疑っていたそうで
愛犬をこんな形で亡くしたお
隣さんの苦しみは深く、いま
だに別の犬を飼えないそう。


「私たちはソウルメイトだっ
たの。本当に言葉でなく以心
伝心ができたの。私の体調が
悪いとスッと傍に来て、一緒
にいてくれたりしたものよ」


お隣さんの愛犬の話といい、
友人が経験したかつてのお隣
さんの猫
が20数キロを歩いて
訪ねて来た話といい、人知の
及ばない動物たちの神がかっ
た知能には驚くばかりですが
その驚異的な行動の根底が、
好きな人に会いたいという愛
だと思うと、胸が震えます。


飼い主として同じくらい愛せ
ているのかと思うほどです。

(※12年前のクロコロ)


ずっと元気で長生きしてね



人と人とのご縁があるように

動物たちとも会うべくして出
会っているのだと感じます。


せっかく出会ったんだから、

いっぱい一緒に遊ぼうね



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