旅と歴史

全国各地の史跡を取り上げて紹介しています。

京都市中京区の壬生寺(みぶでら)です。

2007年01月09日 | 旅 歴史
 新選組は文久3年(1863) 3月に、ここ壬生の地において結成されました。慶応2年(1866)頃、新選組は毎月四と九のつく日をここ壬生寺境内での兵法訓練の日にしていたそうです。 
 壬生寺は、正暦2年(991)、三井寺の快賢僧都が仏師の定朝に地蔵菩薩像を造らせて本尊としたのがはじまりといわれています。その後、白河天皇が訪れて地蔵院の号を与えました。
 建保元年(1213)に平宗平(むねひら)が現在地に移して伽藍を建立しましたが、正嘉元年(1257)に焼失してしまいました。
 宗平の子の政平(まさひら)はこれを再興して地蔵院から宝幢三昧寺に改めました。律宗別格本山である壬生寺はこのため地蔵院とも宝幢三昧寺とも称されているのです。
 正安年間(1299-1302)に円覚十方(えんかくじゅっぽう)上人道御(どうぎょ)が融通大念仏を修し、浄財を募って堂宇を修復しました。この時に境内で猿楽を演じたのが壬生狂言の始まりといわれています。
本堂には、重要文化財に指定されている本尊の地蔵菩薩立像が安置されています。唐招提寺から移座されたものだそうです。また、境内には新撰組隊士の墓も残っています。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする