旅と歴史

全国各地の史跡を取り上げて紹介しています。

宗功寺墓地

2011年05月14日 | 旅 歴史
 鹿児島県薩摩郡さつま町虎居にある宗功寺墓地です。
 宗功寺墓地は宮之城島津家の菩堤寺跡で,二代島津忠長をはじめ累代の墓が33基残っています。宗功寺墓石群として県指定文化財となっています。この墓石群は九州一の規模を誇り、国内でも珍しい墓所です。
 島津忠長は天正15年(1587)薩摩が豊臣秀吉に攻められ降参した時、人質として京に上りました。京都では大徳寺の玉沖和尚の感化を受け宮之城領主になったとき大徳山宗功寺を建てたのです。
 墓石は構造や数、墓の台石の彫刻などに特徴があります。墓の形状は祠堂型をした他に類を見ない壮大な造りです。台座には彫刻が施され、中国や琉球文化を思わせるものがあります。明治2年(1869)の廃仏毀釈により宗功寺は廃寺となりましたが、宮之城家の墓所だけは残され、跡地は墓所を鑑賞するための公園となっています。
 中央にある祖先世功碑は5代藩主島津久胤が建てたもので、当時、幕府の弘文院学士であった林春斎の名文が刻まれています。碑を支えているのは亀です。碑の文を一度で間違わずに読み上げたら、亀が動き出して川内川の水を飲みに行くという伝説があるそうです。

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http://ogino.okoshi-yasu.com/
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