旅と歴史

全国各地の史跡を取り上げて紹介しています。

中尊寺金色堂

2013年03月22日 | 旅 歴史
 岩手県西磐井郡平泉町平泉字衣関にある中尊寺金色堂です。
 中尊寺の金色堂は藤原清衡が天仁2年(1109)ごろから着手して15年の歳月をかけ天治元年(1124)に完成させました。単層、宝形造りの阿弥陀堂で、堂の内外に漆を塗り、金箔を重ねた金色の建物です。
 内部の装飾も華麗です。柱や須弥壇、長押し(なげし)、桁(けた)などには白く光る夜光貝の〈らでん〉をちりばめ、要所には透かし彫りの金具・漆の蒔絵と、お堂というより工芸美術品のようです。
 建武4年(1337)の大火の時もこの金色堂だけが被害に遭わず中尊寺創建当初の唯一の遺構になっています。壇上には本尊阿弥陀如来を中心に、黄金に輝く11体の仏像が安置されています。
 金色堂の中央の須弥壇には、初代清衡の遺骸、向かって左の壇に2代基衡、右の壇に3代秀衡の遺骸が安置されていて、秀衡の遺骸の傍らに、子泰衡の首級が納められています。
 高蔵寺阿弥陀堂(宮城県角田市)と白水阿弥陀堂(福島県いわき市)と共に東北3大阿弥陀堂の一つに数え上げられていて、当時の地方へ波及した阿弥陀堂建築を代表する存在です。中尊寺金色堂は平成9年(1997)国宝に指定されています。


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