旅と歴史

全国各地の史跡を取り上げて紹介しています。

伽耶院

2015年05月12日 | 旅 歴史
 兵庫県三木市志染町大谷に伽耶院があります。
 大谷山(おおたにさん)伽耶院(がやいん)は本山修験宗の古刹で、毘沙門天を祀り、山伏の寺として知られています。寺伝では孝徳天皇の勅願寺として、大化元年(645)に法道仙人が開基したと記されています。
 大谷山大谿寺(だいけいじ)東一坊と称していましたが、天和元年(1681)に後西上皇の勅により仏陀伽耶に因む寺号、伽耶院と改称しています。平安中期には堂宇数十、坊塔130余と記され、花山法皇の行幸を得るなど隆盛を極めました。
 天正8年(1580)当寺の僧が別所長冶に組して三木籠城に加わったため、三木城落城後、秀吉によって諸堂宇のすべてを焼き払われてしまいました。翌年より多聞坊隆恩が復興に努め、中興開山となりました。しかし、慶長14年(1609)の大火により伽藍は灰燼に帰しました。
 慶長15年(1610)本堂が再建され、寛永6年(1629)明石城主であった小笠原忠政が諸堂を再興しました。忠政は小倉に移封後も深く崇敬し、京都にあった小倉領100石を寺領として寄進しています。
 伽耶院は徳川3代将軍から7代将軍までの祈願所となり、明石、小倉、豊岡、土佐、姫路藩主の祈願所にもなり、寺運は隆盛しました。境内地は約1万2000平方mもあり、モミや老松がうっそうと茂っています。
 中世以降は聖護院末の修験寺院として活動を続け、江戸時代には天台系山伏を統率する四院家の一つに数えられました。その伝統は今も10月の体育の日の採燈大護摩として伝えられています。山伏姿の修験者が近畿一円から集まり、全山にホラの音がこだまします。
 本堂、多宝塔、三坂明神社本殿、木造毘沙門天立像は、国の重要文化財となっており、開山堂は県指定重要文化財です。二天堂、行者堂は市指定重要文化財です。他にも庫裏、仁王門、黄金水、臼稲荷などがあります。ヒカリモが生息し、ホタルが乱舞し、秋の紅葉は壮観です。

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