京都府京都市左京区吉田神楽岡町に吉田神社があります。
吉田山の南方に吉田神社の末社である斎場所大元宮(さいじょうしょだいげんぐう)が建てられています。「天神地祇八百萬神(あまつかみくにつかみやおよろづのかみ)」という、全国の延喜式内社3132座の全てを祀るという吉田神道の根本殿堂です。吉田兼倶が、文明16年(1484)に吉田家の邸内にあったものを移築したのが始まりです。
現在の社殿は慶長6年(1601)に再建された建物で、明治35年(1902)に国の重要文化財に指定されています。単層、入母屋造り、茅葺きの八角殿で、背後に六角形の祈祷所が付いています。棟には千木をあげ、中央に露盤宝珠を置き、前後に勝男木をおく特殊な構造です。神仏習合、陰陽、五行などの諸説を総合しようとした吉田神道の理想をこの形で表現しているそうです。
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