長野県諏訪市湖岸通りに片倉館(かたくらかん)があります。
片倉館は昭和3年(1928)、シルクエンペラーと呼ばれた片倉財閥の2代目社長が 地域住民に厚生と社交の場を提供するため造られた施設です。 片倉家は諏訪湖のほとりで明治の初めに製糸業を起こし、シルク・エンペラーとして、世界に知られる一大コンツェルンを築きました。創業50周年の記念事業としてこの片倉館を建設しました。
片倉家2代目の当主片倉兼太郎は欧米視察で地域に対する企業の社会貢献を学びました。特に健康福祉施設の充実に関心があり諏訪にもそのような施設をと、大浴場や休憩室、大広間などを造りました。
庭園には一面に白砂を敷き、池の傍らには小動物も飼われました。建築デザインも当時の日本の最先端をいくものだったのです。
片倉館で有名なものといえば男女別に作られた「千人風呂」の温泉です。とても大きくとても深い風呂で、下には、黒い丸い石がたくさん敷き詰められているのです。
浴室内も洋風にできていて、総タイル張りで窓の上部にはステンドグラスがあり、四隅には彫刻の人物像が飾られています。平成23年(2011)、浴場、会館、渡廊下の3棟が国の重要文化財に指定されました。
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