9時、起床。とりあえず体温を測る。36度8分。少年なら平熱の範囲内であろうが、私にとっては微熱あり。なかなか平熱レベルに下がってくれない。チャーハンとオニオンスープの朝食。
11時に家を出て、大学へ。昼休みの時間に演習「現代社会とセラピー文化」の発表の件で学生たちが研究室に相談に来ることになっているのだ。ところが、待っていてもなかなかやってこない。30分ほどが経過して、ドタキャンかよと思いつつ教務室に引き上げようかと思った時にようやくドアをノックうする音がして学生がやってくる。しかし4人全員で来ると聞いていたのに来たのは班長1名である。話が違うではないか。しかし来た学生に文句を言ってもしかたがないし、時間もないことなので、さっそく相談に入る。
グループ報告というのは、メンバーが顔を合わせて相談しないと(メール等での相談だけでは)絶対にうまくいかない。グループ報告の準備は、(1)各自が担当する章をじっくりと読む、(2)グループのメンバーが集まって読んで考えたことを話し合う、(3)論点を整理してグループ発表の台本を準備する、(4)台本が出来上がったところで発表の予行練習を行う、という手順である。なので最短でも2週間は必要である。(1)は各自がやればいいわけだから、そんなに時間はかからない。(2)は遅くとも発表の1週間前には行う必要がある。みんなが集まれる日時を調整して、それまでに各自でしっかりテキストを読み込んで、面白かった点や難しかった点をメモして集まりに臨むこと。ただし、一回集まっただけで発表の台本の完成までは普通はいかない。一回目の集まりはああでもないこうでもないというおしゃべりで終わることが多いし、実際、それでいいと思うが、二回目にはまとめる方向で、何を論点(目玉)にして発表を構成するかを考えないとならない。ここが一番のポイントである。自分たちにとって面白い論点、そして聞き手にとってもきっと面白いにちがいない論点、そういうものを設定できれば、発表の成功は約束されたも同然である。あとはそれをどうお皿に(レジュメに)盛り付けるかである。見せ方の問題である。それはいくらでも教えられる。でも、論点そのものは、君たちがテキストをじっくり読み、考えて、これでもかというくらい考えて、自分で見つけ出さないとならない。私が「はい、これが論点だよ」と差し出すことはできない。いや、できないことはないが、それでは君たちの発表ではなくなってしまう。そういうことだ。あまり期待はしていなので、気楽に、のびのびとやってください。
3限は必修基礎演習。4限は演習「現代社会とセラピー文化」。病み上がりではあるが、なんとか2コマをこなす。今日は夜の当番の日。しんどかったから帰るつもりでいたが、そうでもないので、10時頃まで教務室で仕事。途中、夕食は「シャノアール」でハムトーストと珈琲ですます。あまり空腹を感じない。おまけに薬のせいか、熱が続いたせいか、味覚が多少おかしい。いつも飲んでいるのと同じ珈琲なのにいつもより苦く感じる。たぶんいまチョコレートを食べると、全部ビターかセミビターに感じるのではないかと思う。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5b/31/569890cd603bee3c68119186974ea627.jpg)
11時、帰宅。体温を測ったら36度9分だった。このままずっと微熱が続けば、そのうち空が飛べるようになるかもしれない。
http://www.youtube.com/watch?v=h-kQw4JqCHE
スピッツの「空も飛べるはず」がリリースされた1994年4月は、私が早稲田大学で教え始めたときである。以来、たくさんの学生との出会いがあった。卒業した後も連絡を取り合っているのはそのうちの一部に過ぎないが、それでも16年という歳月はその総和をそれなりの大きさのものにする。今日、そのうちの一人からメールが届き、仲間の一人が今度タイに赴任することになったので、6月の下旬か7月の上旬に壮行会を企画しているのだが、ついては先生にも出席しただけますかと言ってきた。ああ、都合さえつけば喜んで、とメールを返した。