オクテック ガレージ ブログ OKU-TEC garage

大した人生ではないけれど,それでも読み返せば思い出されるあのときのこと.消えないように,そして生きた証になるように

溶接修理のご相談

2009-02-07 04:15:22 | 日記
以前HPにも書いたGPz1100のスイングアームの修理.を依頼されたバイク屋さんから,お知り合いの
バイク屋さんがアルミの溶接が出来るところをさがしておられるということで相談がありました.

依頼されるバイク屋さんも我が家から近いところにあり,現物を持って昨夜ご一緒に来店
されました.

修理品はホンダのスクーターのプーリーカバー(と呼ぶのが正解かは不明?)でキックの軸受け部が
破損していました.

どうやら破損したギアの破片がキックのギアに咬みこみ,キックを蹴り降ろした力に逃げ場がなくなり
堪りかねて軸受け部が割れてしまったようです.



キックゆえに勢い付けて蹴られるので意外と強大な力がかかるとおもいます.

お話を聞いたところ今まで軸穴が磨耗して拡大することはあっても破損することはないそうで,不運な
カバーといえるかもしれません.


現物を見ながら修理の方法をイメージしていましたが,狭小な部分で軸受け部なので上手くいくのか
心配な点も多く,色々考えながら修理方法についてお話させていただきました.

現物を実際に見ると作業中に起こりそうないろんな不具合が見えてきたりします.
私自身,自分の中には自信なんてのはなくて,いかにそれをクリアできるかだけを考えて作業します.

「任しておいてください」とかっこよく言いたいですが,出来なければ失敗は失敗.
後でなんと言おうとそれは言い訳にしかすぎず,大口叩たく暇なんてありません.


修理方法は相談の結果,軸受け部側(内側)はそのままで開先をとって外側からのみ溶接する
ことになりました.





右側の方が依頼された「オートショップ・イング」の店長の兼重さん.
すごく気を遣ってお話しされる方でした.

左側の方が以前GPz1100のスイングアームの修理を依頼された「Moto Shop Zoom(ズーム)」
伊藤さん.
伊藤さんはこれまで何度かお話をしたことがあるのですが,かなりのDIYマニアで工作機械の
話で盛り上がったりします.先日ついに念願のTIG溶接機を購入され,よりディープな世界に
足を踏み入れられました.

次はプラズマ切断機か卓上旋盤を狙っているそうで,話していてつい時間が経つのを忘れるほどです.


高飛車なバイク屋さんもおられますが,お二人とも穏やかな親切な方ですので何かあれば相談して
みていただければと思います.


さて上手くいくか分りませんが,がんばります.

(個人の名称などはご了解を得て記載させていただきました)