※残念ながら2020年11月末で閉館しました。
「鬼県令」三島通庸でおなじみの国道13号「万世大路」を福島から米沢へ向けて走っている際、東栗子トンネルを抜けて左折し、県道を板谷駅方面へ向かう途中の丁字路で右折すると姥湯温泉・滑川温泉・峠駅方面へつながりますが、左折すれば同じく米沢十湯のひとつである五色温泉にたどり着きます。山道には違いありませんが、姥湯や滑川への道に比べるとはるかに広くて走りやすいので、スリルのあるワインディングが好きな方にはちょっと物足りないかもしてません。どうしても秘湯感溢れる硫黄泉の姥湯と滑川に人気を奪われがちな五色温泉。かくいう私もひたすらパスし続けてきたのですが、某日たまたま国道13号を走っていたので、いつまでも無視し続けるのは良くないと思い、立ち寄ってみることにしました。
五色温泉は「宗川旅館」の一軒宿のみ。江戸時代から湯治宿として歴史を重ねてきたんだそうです。こちらのお宿では日帰り入浴は露天風呂にしか入れませんが、訪問時は生憎の天気だったため、宿の方のご好意により特別に内湯に入らせていただきました。広く立派な玄関にはお馴染みの「秘湯を守る会」提灯がぶら下がっています。
古びたドームが印象的なこの内湯。洞窟風呂みたいですね。浴槽は湯口がある奥側と手前側に分かれており、お湯は奥から手前と流れてくるので、手前側浴槽は若干ぬるめ。静かながらしっかりと掛け流されています。
お湯は無色透明ですが、湯口や湯面の際は赤茶色く着色しており、奥側浴槽の底のタイルも赤く染まっています。そんな色のイメージ通りにうっすら金気臭が漂っており、口に含むとやはりうっすらと赤錆のような味、硬水のような味、そしてある種の金属を舐めた時に感じるような微かな酸味が口腔に広がります。金気やカルシウムの影響か、結構引っかかる浴感。湯口付近やオーバーフローの流路に白く析出しているのはカルシウムでしょうね。
ちなみにこの温泉はかつて子宝の湯と云われたそうですが、鉄分を多く含む温泉はえてしてそのような形で珍重されることが多いようですね(日本のみならず台湾の瑞穂温泉でも同様でした)
せっかくなので露天も覗いてみることに。
宿泊棟の下を通る舗装道路を100mほど歩いてゆくと、道の真中に車の行く手を阻むバリケードが置かれており、その手前に露天風呂と書かれた看板が立っていました。
その看板のところから斜面を下ると、木々に囲まれるようにしてひっそりとお風呂が佇んでいました。一応入口とお風呂との間には衝立が立てられ、男湯女湯の区別がなされていますが、それはあくまで脱衣スペースに限ったことであり、浴槽はひとつしかないので必然的に混浴。虫避けのためか周囲をネットで囲まれ、さらには木々の枝が茂っているため、あまり開放感は得られず、どちらかというと野趣を居楽しむためのお風呂なのかもしれません。この時は雨脚が強かったのでこの露天風呂には入浴せず。
さて当地を去った後に宗川旅館について調べてみると、露天風呂はあの野趣あふれる浴槽だけではなく、宿泊棟からちょっと上がったもうひとつの別棟に半露天風呂があり、そここそが本来日帰り入浴客が入れるお風呂だったことを知ったのです。事前に何も調べず思いつきで立ち寄ったので、そんなことには全く気づきませんでした。とっても間抜けです。従いまして、その露天風呂について知りたい方はお手数ですが他の温泉ファン諸氏がわかりやすく紹介しているサイトをご参照ください。どうやらかなり良い雰囲気らしいので、また近くを通ったら再訪しなくては…。
5号源泉
ナトリウム・カルシウム-炭酸水素塩・塩化物泉 45.9℃ pH6.4 蒸発残留物837.8mg/kg 溶存物質1064mg/kg
山形県米沢市板谷498 地図
0238-34-2511
※残念ながら2020年11月末で閉館しました。
日帰り入浴時間10:30~15:30(露天風呂のみ)
500円
内湯のみシャンプー類あり、他はなし
私の好み:★★
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「鬼県令」三島通庸でおなじみの国道13号「万世大路」を福島から米沢へ向けて走っている際、東栗子トンネルを抜けて左折し、県道を板谷駅方面へ向かう途中の丁字路で右折すると姥湯温泉・滑川温泉・峠駅方面へつながりますが、左折すれば同じく米沢十湯のひとつである五色温泉にたどり着きます。山道には違いありませんが、姥湯や滑川への道に比べるとはるかに広くて走りやすいので、スリルのあるワインディングが好きな方にはちょっと物足りないかもしてません。どうしても秘湯感溢れる硫黄泉の姥湯と滑川に人気を奪われがちな五色温泉。かくいう私もひたすらパスし続けてきたのですが、某日たまたま国道13号を走っていたので、いつまでも無視し続けるのは良くないと思い、立ち寄ってみることにしました。
五色温泉は「宗川旅館」の一軒宿のみ。江戸時代から湯治宿として歴史を重ねてきたんだそうです。こちらのお宿では日帰り入浴は露天風呂にしか入れませんが、訪問時は生憎の天気だったため、宿の方のご好意により特別に内湯に入らせていただきました。広く立派な玄関にはお馴染みの「秘湯を守る会」提灯がぶら下がっています。
古びたドームが印象的なこの内湯。洞窟風呂みたいですね。浴槽は湯口がある奥側と手前側に分かれており、お湯は奥から手前と流れてくるので、手前側浴槽は若干ぬるめ。静かながらしっかりと掛け流されています。
お湯は無色透明ですが、湯口や湯面の際は赤茶色く着色しており、奥側浴槽の底のタイルも赤く染まっています。そんな色のイメージ通りにうっすら金気臭が漂っており、口に含むとやはりうっすらと赤錆のような味、硬水のような味、そしてある種の金属を舐めた時に感じるような微かな酸味が口腔に広がります。金気やカルシウムの影響か、結構引っかかる浴感。湯口付近やオーバーフローの流路に白く析出しているのはカルシウムでしょうね。
ちなみにこの温泉はかつて子宝の湯と云われたそうですが、鉄分を多く含む温泉はえてしてそのような形で珍重されることが多いようですね(日本のみならず台湾の瑞穂温泉でも同様でした)
せっかくなので露天も覗いてみることに。
宿泊棟の下を通る舗装道路を100mほど歩いてゆくと、道の真中に車の行く手を阻むバリケードが置かれており、その手前に露天風呂と書かれた看板が立っていました。
その看板のところから斜面を下ると、木々に囲まれるようにしてひっそりとお風呂が佇んでいました。一応入口とお風呂との間には衝立が立てられ、男湯女湯の区別がなされていますが、それはあくまで脱衣スペースに限ったことであり、浴槽はひとつしかないので必然的に混浴。虫避けのためか周囲をネットで囲まれ、さらには木々の枝が茂っているため、あまり開放感は得られず、どちらかというと野趣を居楽しむためのお風呂なのかもしれません。この時は雨脚が強かったのでこの露天風呂には入浴せず。
さて当地を去った後に宗川旅館について調べてみると、露天風呂はあの野趣あふれる浴槽だけではなく、宿泊棟からちょっと上がったもうひとつの別棟に半露天風呂があり、そここそが本来日帰り入浴客が入れるお風呂だったことを知ったのです。事前に何も調べず思いつきで立ち寄ったので、そんなことには全く気づきませんでした。とっても間抜けです。従いまして、その露天風呂について知りたい方はお手数ですが他の温泉ファン諸氏がわかりやすく紹介しているサイトをご参照ください。どうやらかなり良い雰囲気らしいので、また近くを通ったら再訪しなくては…。
5号源泉
ナトリウム・カルシウム-炭酸水素塩・塩化物泉 45.9℃ pH6.4 蒸発残留物837.8mg/kg 溶存物質1064mg/kg
山形県米沢市板谷498 地図
0238-34-2511
※残念ながら2020年11月末で閉館しました。
日帰り入浴時間10:30~15:30(露天風呂のみ)
500円
内湯のみシャンプー類あり、他はなし
私の好み:★★
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