郡山郊外の、温泉マニアにはつとに有名な温泉銭湯。目の前にはいかにも昭和の大規模健康ランドという佇まいの「月光温泉クアハイム」があって、一般客にはそちらの方がはるかに利用しやすく、実際に私もクアハイムを利用したことがあるのですが、いまいちお湯の質感が伝わって来ず、どうしたものかと調べているうちに、道路向かい側の「月光温泉大浴場」の方がお湯が良いという温泉ファンのレポートが続々出てきたので、郡山に所用があった某日、行ってみることにしました。
大きな建物の「クアハイム」とは対照的に、あたかも場末のソー○ランドのような、ちょっと近寄りがたい怪しげな外観。多くの温泉ファンが既に足を踏み入れているとはいえ、実物を目の前にすると、どうしても及び腰になってしまいました。でも入ってみなきゃお湯を体験できない…。意を決して中に入ると、受付カウンターにはアンニュイな雰囲気のおばちゃんが座っており、上述の先入観もあって、私はこのおばちゃんが遣り手婆に見えて仕方ありませんでしたが、料金をカウンターに置くと「はい、ごゆっくり」と温泉施設らしい言葉で対応してくれたので、ここでようやく安心することができました。「御指名は?」なんて言われずに済みましたよ(なんてね…)
狭い脱衣所には、粗大ごみ置き場から拾ってきたようなボロボロのロッカーが置かれており、外観のみならず、内部も相当マニア受けする雰囲気でした。
男女別の浴室には内湯がひとつずつ。私の先入観の問題ですが、この浴室で使われているタイルの色使いも、なんだか吉原とか川崎堀之内の安い店っぽくないですか? 私の目が穢れているだけでしょうか。
洗い場にはカランが5組用意されており、お湯は源泉が出てきます。シャワーは壁に直付けしているタイプで、シャワーヘッドがやや大きめ。5組とはいえ、その間隔がとっても狭いため、一度に5人は利用できず、せいぜい3人が限界かと思われます。
いままで散々ひどいことを書いてきましたが、一転して絶賛したくなるのが湯船の様子。湯口は噴き出る大量のお湯が迸っており、まるで洪水のようにザブザブとオーバーフローしていきます。惚れ惚れする溢れ出しは圧巻です。怪しい外観や狭くて使いづらい脱衣所のことは全て水に流したくなります。
無色透明で、薄い塩味を帯び、弱い臭素臭に油のような匂いを混ぜたような臭覚があります。湯温が熱いのであまり長湯できませんが、ツルスベ浴感が強くて非常に肌触りがよく、細かな気泡も肌にびっしり付着するので、のぼせてしまうのを承知で、何度もお湯に入りたくなりました。かなり後を引く、素晴らしいお湯で、温泉ファンが絶賛するのも頷けます。
完全に茹でダコ状態になった私は身の危険を感じてお湯からあがり、狭い脱衣所で身を翻して他のお客さんをかわしながら着替えたのですが、その時に常連さんが明らかな他所者である私に「どちらからいらしたんですか?」と声を掛けてきたので、そこからいろいろとお喋りへと発展。そのおじさん曰く「普通の人ならあっち(クアハイム)の方が良いに決まってるけど、一度こっちのお湯に入っちゃったら、もうあっちには行けないよ」とのこと。全くその通りだと思います。同じ源泉のはずながら、湯使いで質感は全然違ってしまうものなんですね。とんねるずの「きたなトラン」の温泉版と言っても過言ではないこの浴場。いろんな意味で、温泉ファンなら必ず入っておくべき一湯だと思います。
月光温泉あさか野泉
ナトリウム-硫酸塩・塩化物泉 48.0℃ pH9.0 蒸発残留物1320mg/kg 成分総計1381mg/kg
JR郡山駅から福島交通バス・向陽台中央行で「笹川変電所」下車、徒歩1分
福島県郡山市安積町笹川字四角坦62-1 地図
024-945-9882
5:00~24:00
350円
石鹸以外備品類なし
私の好み:★★★
大きな建物の「クアハイム」とは対照的に、あたかも場末のソー○ランドのような、ちょっと近寄りがたい怪しげな外観。多くの温泉ファンが既に足を踏み入れているとはいえ、実物を目の前にすると、どうしても及び腰になってしまいました。でも入ってみなきゃお湯を体験できない…。意を決して中に入ると、受付カウンターにはアンニュイな雰囲気のおばちゃんが座っており、上述の先入観もあって、私はこのおばちゃんが遣り手婆に見えて仕方ありませんでしたが、料金をカウンターに置くと「はい、ごゆっくり」と温泉施設らしい言葉で対応してくれたので、ここでようやく安心することができました。「御指名は?」なんて言われずに済みましたよ(なんてね…)
狭い脱衣所には、粗大ごみ置き場から拾ってきたようなボロボロのロッカーが置かれており、外観のみならず、内部も相当マニア受けする雰囲気でした。
男女別の浴室には内湯がひとつずつ。私の先入観の問題ですが、この浴室で使われているタイルの色使いも、なんだか吉原とか川崎堀之内の安い店っぽくないですか? 私の目が穢れているだけでしょうか。
洗い場にはカランが5組用意されており、お湯は源泉が出てきます。シャワーは壁に直付けしているタイプで、シャワーヘッドがやや大きめ。5組とはいえ、その間隔がとっても狭いため、一度に5人は利用できず、せいぜい3人が限界かと思われます。
いままで散々ひどいことを書いてきましたが、一転して絶賛したくなるのが湯船の様子。湯口は噴き出る大量のお湯が迸っており、まるで洪水のようにザブザブとオーバーフローしていきます。惚れ惚れする溢れ出しは圧巻です。怪しい外観や狭くて使いづらい脱衣所のことは全て水に流したくなります。
無色透明で、薄い塩味を帯び、弱い臭素臭に油のような匂いを混ぜたような臭覚があります。湯温が熱いのであまり長湯できませんが、ツルスベ浴感が強くて非常に肌触りがよく、細かな気泡も肌にびっしり付着するので、のぼせてしまうのを承知で、何度もお湯に入りたくなりました。かなり後を引く、素晴らしいお湯で、温泉ファンが絶賛するのも頷けます。
完全に茹でダコ状態になった私は身の危険を感じてお湯からあがり、狭い脱衣所で身を翻して他のお客さんをかわしながら着替えたのですが、その時に常連さんが明らかな他所者である私に「どちらからいらしたんですか?」と声を掛けてきたので、そこからいろいろとお喋りへと発展。そのおじさん曰く「普通の人ならあっち(クアハイム)の方が良いに決まってるけど、一度こっちのお湯に入っちゃったら、もうあっちには行けないよ」とのこと。全くその通りだと思います。同じ源泉のはずながら、湯使いで質感は全然違ってしまうものなんですね。とんねるずの「きたなトラン」の温泉版と言っても過言ではないこの浴場。いろんな意味で、温泉ファンなら必ず入っておくべき一湯だと思います。
月光温泉あさか野泉
ナトリウム-硫酸塩・塩化物泉 48.0℃ pH9.0 蒸発残留物1320mg/kg 成分総計1381mg/kg
JR郡山駅から福島交通バス・向陽台中央行で「笹川変電所」下車、徒歩1分
福島県郡山市安積町笹川字四角坦62-1 地図
024-945-9882
5:00~24:00
350円
石鹸以外備品類なし
私の好み:★★★