温泉逍遥

思いつきで巡った各地の温泉(主に日帰り温泉)を写真と共に紹介します。取り上げるのは原則的に源泉掛け流しの温泉です。

由布院温泉 石武温泉

2013年02月01日 | 大分県

前回取り上げた「荒木共同温泉」を出発した後、再び自転車を漕いで由布院盆地の長閑な田園風景を快走し、石武地区の農民研修センター付近へとやってまいりました。



当地区には地名をそのまま冠した「石武温泉」という共同浴場が存在しており、部外者の利用が困難なジモ専(地元民専用浴場)が多い由布院の共同浴場の中にあって、こちらは外部者も利用できる貴重な存在であります。ただし部外者の利用可能時間は16:30から20:30までの4時間しかありませんので、訪問のタイミングには注意を要します。今回の私の由布院における湯巡りでは、まずこの「石武温泉」をどの時間に訪れるかを決めてから、他の浴場の訪問順をプランニングしました。
外観はかなり鄙びており、くすんだ外壁や苔の生えた入口周りを見た瞬間は「ありゃ?閉鎖しちゃったかな?」と不安に駆られましたが、入口の戸はちゃんと開き、屋内ではお湯が落ちる音が響いていました。


 
無人の施設ですから自分できちんと料金箱に100円を投入致しましょう。なお入浴可能時間に関してネット上では情報がちょっと錯綜しているようですから、施設内に掲示されていた2012年12月中旬時点の案内を撮影してここで公開させていただきます(PM4:30~PM8:30と明記されていますね)。
画像の案内には「組合員専用の温泉です」と記されていますが、料金箱傍の張り紙には「組合員以外の方 料金がいります」と書かれており、所定の時間内に料金を支払えば外部者でも利用ができるわけです。


 
昔から利用されている九州の共同浴場によく見られる脱衣所と浴室が一体化した室内レイアウトですが、共同浴場にしてはかなり広く、大衆浴場(銭湯)としても営業できそうな規模ですね。訪問時は2つある浴槽のうち片方だけにお湯が張られていましたが、いつもこんな状態なのでしょうか。


 
共同浴場にしては立派な石板貼りの浴槽には、バルブへ接続されたホースから無色澄明無味無臭のお湯が注がれており、縁の切り欠けから絶え間なく排湯されています。当地では当たり前ですが加温加水循環消毒とは全く無縁の完全掛け流し。癖のないマイルドなお湯で、全く加水しなくても絶妙な湯加減が維持されていました。由布院のお湯って大抵の場合は熱くて加水しないと入れないことが多々ありますが、こちらのお風呂では薄めずにそのまま適温のコンディションで入れるのですから、そうした意味でも貴重な存在と言えるでしょう。今後共部外者が利用できるよう、みなさんでマナーに気をつけて利用していきたいものです。


大分県由布市某所
(地図による場所の特定を控えさせていただきます)

16:30~20:30
100円
備品類なし

私の好み:★★★
コメント
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