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武田信玄や柳沢吉保の菩提寺である恵林寺から程近いところにある「はやぶさ温泉」へ再訪して参りました。ここは何度も通っておりまして、拙ブログでも一度記事にしております(過去の記事はこちら)。余計な話ですが、山梨県内には信玄の隠し湯と称する温泉がいくつもありますが、恵林寺に近いからといっても、ここは信玄の隠し湯ではありませんのであしからず。
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玄関前の飲泉所でまず一杯いただきます。
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いつの間にやら、はやぶさ温泉には専属のキャラクター「隼ゆら」が誕生していたんですね。この手のものって萌えキャラというんですか? お風呂の掃除する気マンマンなのか、デッキブラシを手にしていました。
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山梨県の温泉ではすっかりお馴染みのO短大T教授による紋切り型の解説文が、狭い廊下に掲示されています。
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勢い良くお湯が落とされる音が室内に木霊する浴室。浴槽からは惜しげも無くお湯が溢れ出ています。洗い場に設けられているシャワーは計7基。豊富な湯量を活かして、シャワーから出てくるお湯も源泉使用です。浴槽の窓際ではジェットバスが2~3本稼働しています。
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浴室内には一応飲泉所もあるのですが、出てくるお湯はチョロチョロ程度の量ですし、妙にぬるいので、どうせ飲むなら、湯船でドバドバお湯を吐き出している鯉の湯口からお湯を汲んじゃった方が良いかと思います。
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滝登りをイメージしている鯉の口からは、この日も勢い良くお湯が吹き上がっていました。その勢いを見ているだけでも惚れ惚れしますね。入浴客の中にはお湯を持ち帰る人もかなりいて、大きなPETボトルをいくつも抱えながら入室していました。
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放物線を描きながら大量に注がれるお湯もさることながら、縁からふんだんに溢れ出てゆくオーバーフローもまた魅力的。完全かけながしであります。湯船のお湯は鮮度感抜群。
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日本庭園の中に据えられた露天の岩風呂。湯船の大半は屋根掛けされています。以前の露天風呂はかなりぬるかったのですが、少しずつ湧出温度が上がっているのか、最近ではあまりぬるく感じることもなく、今回訪問した夏の某日では体感で42℃がキープされていました。
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露天では竹筒からお湯が落とされており、この直下を陣取って打たせ湯として楽しむ客の姿もチラホラ。露天風呂も掛け流しでして、手前側の排水口より排湯されています。
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露天風呂の周りに屹立する岩には、石のカエルがあちこちに置かれていました。
さてお湯に関するインプレッションですが、見た目は無色澄明で、明瞭なタマゴ味&匂いが前面に立ちつつも、芒硝の知覚がしっかりと存在感を主張しています。また、アルカリ性単純泉ながら芒硝泉的なトロミや湯面における虹色の輝きも見られ、心地よいツルスベ浴感の影で硫酸塩泉的な引っ掛かりも健闘しています。上述のように近年は湧出温度が上がっているのか、かつては長湯できた内湯も今回では42~3℃ほどあり、それに加えて入浴中は硫酸塩のパワーが地味に効いてくるので、今回はあまり長湯できず、内湯ほど熱くなかった露天風呂でもしばらく全身浴していたら体への負担に耐えきれなくなって、数分で半身浴に切り替えざるを得ませんでした。成分の薄いお湯なのに、長湯を許さないパワーを擁しているのが実に不思議です。もしかしたら5年前の分析表と現在のお湯では、成分の内容にかなりの差異があるように思えてなりません。弱そうに見えて実は強いという、猫を被ったお湯であります。
良泉の誉れは今や方々へ知れ渡るようになり、週末ともなると遠方からやってくるお客さんで大混雑しますが、混雑する時間帯を外せば週末でもじっくり寛いで湯浴みできるはず。ドバドバ注がれる新鮮なお湯に身を沈める一時はまさに至福の時間。何度でも通いたくなる、山梨県を代表する名湯だと思います。
アルカリ性単純温泉 41.3℃ pH9.8 500L/min(動力揚湯) 溶存物質0.215g/kg 成分総計0.215g/kg
Na+:64.8mg(93.69mval%),
Cl-:32.5mg(29.39mval%), SO4--:45.8mg(30.35mval%), CO3--:13.2mg(14.06mval%), HSiO3-:48.6mg(20.13mval%),
(平成20年7月30日)
中央本線・塩山駅より甲州市市民バスの窪平・西沢渓谷線で放光寺入口下車徒歩5分、または山梨市駅より山梨市営バスの西沢渓谷線で隼上バス停下車すぐ
山梨県山梨市牧丘町隼818-1
0553-35-2611
ホームページ
10:00~21:00 火曜定休
500円(2時間)
貴重品用ロッカーがフロント前にあり、シャンプー類あり、ドライヤーはフロント貸出
私の好み:★★★