温泉逍遥

思いつきで巡った各地の温泉(主に日帰り温泉)を写真と共に紹介します。取り上げるのは原則的に源泉掛け流しの温泉です。

マレーシア イポー郊外 スンガイクラー温泉 Sungai Klah Hot Springs Park

2014年07月21日 | マレーシア
 
マレーシアの温泉をインターネットで検索すると、検索結果の数が多くて日本語による旅行記やレポートもそれなりの数が上がっているのが、イポー郊外にあるスンガイクラー温泉(Sungai Klah Hot Springs Park)です。しかも行かれた方の多くがそのお湯に満足なさっているようですし、今回の私の1泊2日という強行日程でも無理なくアクセスできる範囲内に位置していたので、クアラルンプールからレンタカーで高速道路を飛ばして現地へ向かうことにしました。
高速道路を下りてから看板に従って一般道を東進すると、沿道にはパームヤシの畑が広がり、その先にはキャメロンハイランドに連なる高地の稜線が左右に続いていました。クアラルンプールからここまでは約1時間強といったところでしょうか。


 
高速のインターからスンガイクラー温泉まではほぼ一本道なので、途中の看板に従いながらどんどん東進すれば辿り着けるのですが、温泉の一帯は「フェルダ レジデンス ホット スプリングス」という広大なリゾート施設となっていて、温泉はそのリゾートに内包されており、しかも沿道にはいくつものエントランスゲートがあるため、私はどのゲートに入るべきか迷ってしまいました。で、取り敢えず入ってみたゲート(上画像)はリゾートホテル専用のもので、私のような日帰り利用の者はここではなく、更に一般道を進んだ奥にある専用ゲートで車をとめ、受付で料金を支払うことになります。


 
だだっ広い構内には随所に構内図が立っているものの、リゾート内がやたらに広い上、道が微妙にカーブしているし、各施設が木々に隠れているため、図で確認してもなぜか目的の場所に行き着くことができません。地図を目の前にしてマゴマゴしていたって仕方ないので、とにかく奥の方へ歩いてみることに。


●温泉を利用した設備諸々
 
画像左(上)はプライベートジャグジー、つまり入場料金とは別途支払うことにより利用できる個室風呂なのでしょう。その傍らには画像右(下)に写っている温泉がチョロチョロ流れるモニュメントも。


 
木立の中に潜むかのように設けられているのが、ミニプールおよび足湯ゾーンです。木々の間を縫うように流れるせせらぎには温泉が流れており、その川に足を入れるだけで足湯になるんですね。


 
足湯の他にも温度別に分かれた小さな温泉プールがいくつかあり、たとえばこちらは「30~35℃」と表示されています。でも実際にはほとんど水の状態でした。


 
一方、こちらは「40~45℃」と表示されていますが、実際には30℃中盤といった感じで、お湯もかなり淀んでいました。日陰で小さいから、利用者が少なくて管理もおろそかになっているのかな。


 
先程から私はこの温泉に対して本物かどうか少なからぬ疑念を抱いていたのですが、そんな私の疑いを払拭し、当地がれっきとした温泉であることを証明してくれたのがこの温泉卵ゾーンであります。熱い温泉でタマゴを茹でることは、東南アジアの温泉ではおなじみの利用方法であり、拙ブログでも先日タイ北部の温泉を連続して取り上げた際にも、各温泉に温泉タマゴをつくるための専用槽が設けられていたことを紹介しました。そのタイと同様にこちらにも茹で時間に関する案内表示があり、半熟なら3分、カチカチに固茹でするなら6~7分と記されていました。タイ・チェンマイ近郊のサンカムペーン温泉の場合は半熟で5~6分、固茹でなら10~15分でしたから、スンガイクラー温泉だとその半分で茹だっちゃうようですが・・・


 
それもそのはず、フツフツと音を立てながらお湯が自噴する箇所に温度計を突っ込んでみたら、何と93.4℃というほぼ沸騰状態であることが判明しました。それだけ熱けりゃ茹でる時間も短いはずだ。なお傍の売店ではタマゴも売っています。もしこちらへ行かれた場合は、くれぐれもこのお湯に直に触れないようお気をつけを!


 
こちらは「マウンテン・スプリングス・プール」と称する大きなファミリー向けプールでして、その名の通り人工的な岩山にウォータースライダーが取り付けられており、手前側は浅くなっています。また底が砂利敷のようになっていますので滑りにくく、小さな子供から大人まで楽しめるような造りになっていました。なおこちらのプールには冷たい水が張られており、温泉ではないようです。



プールの近くにはこのようなレストランもありますので、ひがな一日このリゾート内でのんびり過ごすことができますね。尤も、こちらの食事はあまり美味しくないという噂がありますが…。


●温泉プール

広大な敷地内をグルっと一周してやっと温泉プールに到着です。後ほど構内図で確認したら、日帰り利用客用のゲートから程近い場所にあったようですが、それに気付かず構内を思っきり遠回りしてしまいました…。


 
入口には体に水をかけるための瓶があり、中に入っている手桶で水を汲んでシャワー代わりにします(ここにはシャワーが無いようでした)。キノコの形をしたパラソルがユニークですね。


 
あたかも湖水浴をしているかのような、広大な温泉プール。全て温泉なんですから恐れ入ります。手前側は小さな子供でも遊べる浅さですが、奥の方は大人のヘソ上から胸下まで浸かる程の深さがあります。


 
広い温泉プールだからどうせぬるいんだろ、なんて早合点してはいけません。最も手前側の浅い箇所ですら40.7℃もありました。このバカでかい温泉プールは全体的に結構熱いのです。ちなみに水素イオン濃度はpH9.0でしたから、れっきとしたアルカリ性泉であることがわかります。


 
温泉はプールの最奥部で流れこんでいるこの小川より供給されているのですが、この小川が篦棒に熱く、小川がプールにが落ちるところでは59.1℃という火傷必至な高温が計測されました。もちろんこの流入部付近のプールも熱くなっており、私は熱さに堪えながらこの温度を計測したのでした。過保護な日本と違ってこれだけ熱くても手すりや保護ロープなどはありませんから、自分の体で熱さを感じ、危ないと思ったらそれ以上近づいちゃダメですよ。



熱湯の小川の流入部から離れれば離れるほど温度は下がっていき、上述のように一番手前の浅い部分で40℃ほどとなっていました。これだけ広大な温泉プールは貴重な存在ですが、大きいにもかかわらず40℃以上の高温をキープ出来ているというのもかなり珍しいのではないでしょうか。言い方を変えれば、プールのどこに入っても日本人向けの湯加減となっているわけで、海外でぬるいスパばかりに入っている在外邦人の方には故郷を思い出す良い刺激となるかもしれません。
私も自分の好みの温度になっている箇所でゆっくり入浴してみました。鳥の囀りしか聞こえない自然豊かで静かな環境の下、開放的なこの露天温泉プールに浸かっていると、時間の経過も忘れそうになります。時折吹き抜けるそよ風が実に爽快!

お湯は無色透明でほぼ無味無臭ですが、石灰岩に恵まれた当地の地質に影響されているのか、若干石灰のような重く硬いテイストが感じられます。上述のようにpH9.0とかなりアルカリ性に傾いていますが、アルカリ性泉にありがちなツルスベ感は弱く、むしろ若干引っかかる浴感が得られました。また、お湯は掛け流しかそれに近い状態かと思われ、鮮度感もまずまずであり、特に温泉の小川が流入する奥の方に行けば行くほど鮮度感がアップしているように感じられました。
もちろん利用の際には水着などの着用が求められますが、開放的な環境といいお湯のクオリティといい、温泉にうるさい日本人でも満足できる、なかなかのレベルを有する温泉リゾートではないかと思います。




Sungai, Ipoh City, Ipoh,
605-438-8801

営業時間不明(私の訪問時は、19時にはゲートを閉めていました)
10RM(大人)
コインロッカーあり

私の好み:★★
コメント
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