前回記事まで5回連続でマレーシアの温泉を取り上げてまいりましたが、1泊2日というタイトなスケジュールで効率的に行動するため、旅の足としてレンタカーを利用することにしました。異国の地での運転には何かと不安がつきものですが、当地で初めてハンドルを握った私が感じたままのことをつらつらと書き綴ることにより、以てマレーシアでレンタカー利用を検討している方の不安を少しでも解消できたら幸いです。一方で、現地滞在邦人の方やマレーシアフリークの方にとって、今回の記事には当然のことや不十分な記載・勘違いもあるかと思いますが、どうかお目こぼしを。
●レンタカーをピックアップ
今回の旅程ではLCCのエアアジアでクアラルンプール(以下KL)へ向かいました。ご存知の方も多いかと思いますがクアラルンプール国際空港は、レガシーキャリア(LCCではない従来の航空会社)が発着する立派なKLIAと、LCCが発着する安普請のLCCTという2つのターミナルに分かれており、アジア圏のLCCの代表格であるエアアジアは当然ながらLCCTの発着となります。
国際空港としての設備やサービスはKLIAの方が格段に優れており、私が調べた限りでは、ネットで予約できる規模の各レンタカー会社もみんなKLIA側にオフィスを構えているようです。一方、LCCTにはレンタカーオフィスがあるのかどうか…。こんな状況で確実にレンタカーをピックアップするには、LCCTへ到着した後にKLIAへ移動した方が無難なのですが、でも両ターミナルは隣接しているにもかかわらず敷地が広いため、双方を移動するには車で30分もかかってしまいます。結構面倒臭いな…。
今回利用したのは、料金的に国際資本の大手企業よりも安かった地元資本のホークレンタカーという会社です。日本出発前にネットで予約手配し、その際にメールで「LCCTまで車を持ってきてくれないかな?」と問い合わせしたら、追加でデリバリー料金が発生するものの、配車可能とのことでした。そこでこのサービスを利用することにし、空港到着口を出たところで自分の携帯電話からレンタカー会社の空港オフィスへ「いま 到着出口の"Old Town White Coffee"の前にいますよ」と片言の英語で連絡したところ、「K-Iさんですね。了解です。今から20分くらいで向かいます。車のナンバーは●●●●です」と返答がありました。実際には30分以上待ちましたが、無事そのナンバーの車がやってきたので、その車を運転してきたスタッフに手を振ってその場に止まってもらったところ、なんと車内で書類へのサインやパスポート及び免許証のチェックなどの貸借契約が行われ、ものの数分という実にスムーズな手続きの後、スタッフのお兄さんは私と握手して颯爽とその場から去っていきました。
なお今回あてがわれた車は、走行距離10万キロを軽く超えている日産・セントラ(1.6L)のポンコツで、挙動がモッサリしていてステアリングも重く、踏み込んでもちっともスピードが出ずに高速道路ではイライラしましたが、メンテナンスはちゃんとなされており、決して汚くはなく、安全に動いてくれましたので、車としてはまずまずの合格点でした。安い料金ゆえに車も古いのかな。
日本と同じ左側通行ですから、違和感なく運転できました。空港からの道は広くて快適。LCCTを出て早々にラウンドアバウトがありますが、この辺りは交通量が多くないので、初めてラウンドアバウトを体験なさる方でも問題ないかと思います。
●一般道およびカーナビ(GPS)
上画像はKL都心部を運転してるときに撮ったものです。KLタワーが前方に聳えていますね。さすがに都心部は交通量が多く、随所で渋滞が発生していました。また未来都市を思わせるような幾重にクロスしている立体交差も多いのですが、イギリス支配の名残でラウンドアバウトもあちこちにあり、しかも譲り合ってくれないので、自分からガンガン突っ込んでいかないと希望の方向へ進めません。私個人としては、交通量の多くない郊外や田舎でしたらラウンドアバウトは大歓迎なのですが、交通量の多い都市部では渋滞の元凶ですし心臓によくないので、好きではありません。複雑な立体交差とラウンドアバウトのダブルコンボにより、慣れないと道に迷うこと必至です。
そこで役立つのがGPS、つまりカーナビですね。今回貸し出されたのは、海外ではおなじみのガーミン社製で、拙ブログでもアイスランドや台湾でのレンタカー記事において紹介しており、同社のGPSの基本的なユーザーインターフェースはどの機種も大体同じなので、操作性に戸惑うことなく使えました。また上述のようにKL市街地では立体交差や分岐が非常に複雑ですが、今回の機種は現地の様子がイラストで描かれた画面も表示されるので、多方面へ分岐するジャンクションでも進路を誤る無く進めたので助かりました。
●高速道路
都市部ではバカでかい広告看板が林立し、都市部から離れると熱帯雨林やパームヤシの畑が見渡すかぎりに広がるマレー半島の高速道路。
道路はよく整備されており、標識も充実しているので、私個人としてはかなり運転しやすく、訪問地を移動する際には大いに活用させてもらいました。高速道路は基本的に有料であり、日本と同様、走行した距離に比例して増えてゆく料金を支払う仕組みになっています。エリアによって有料区間と無料区間が複雑に入り混じっているようでして、当地事情に詳しい方でしたら有料区間をうまく回避しちゃうのでしょうけど、私は全く見当がつかなかったので、目の前に料金所が現れたら素直に支払うことにしました。
料金の支払方法としては、(1)現金、(2)日本のSuicaのような接触式ICカードの"Touch'n Go"、(3)無線通信式ETCである"Smart TAG"の3種類があります("Touch'n Go"カードを車載器に挿入することによって"Smart TAG"となります)。マレーシアをしばしば訪れる方でしたら、高速道路の料金支払いのみならず公共交通機関でも利用できる"Touch'n Go"を買っちゃった方が便利でしょうけど、私は数年に1回しか訪れませんので現金払いにしました。
支払い方法によって料金所のレーンが異なります。私が通過した料金所では多くの場合、右側車線が"Smart TAG"、中程が"Touch'n Go"、そして左端が現金レーンとなっていました。レーン区分はちゃんと標識で表示されていますので、それを確認すれば問題なし。現金利用の場合は、入場ゲートで通行券を受け取り、出場ゲートで通行券と共に料金を支払います。具体的には次のような流れとなります。
料金所が近づくと、数百メートル手前に料金所の存在を示す"PLAZA TOL"と書かれた標識が立っています。
現金支払の車は"TIKET(チケット)"レーンへ向かい、係員がいるボックスの前で一旦停止。
係員は無言でこのようなカードを手渡してくれるので、これを手にしたら速やかに本線へ走り出しましょう。このカードには入場した料金所や車種などのデータが記録されていますので、紛失は禁物です。
参考までに 画像に写っている左側の青いレーンは"Touch'n Go"、黄色いレーンは"Smart TAG"です。"Touch'n Go"は日本のSuicaの高速道路版みたいなものでして、入場や出場の際にゲートの読み取り機にカードをタッチすれば、チャージしておいた金額から料金を自動的に差し引いてくれるんだそうです。
出場の際は、"TUNAI(現金)"レーンへ入り、入場時に受け取ったカードを係員に差し出します。料金所の係員が話す金額がわからなくとも、日本の高速道路の料金所と同じく、ゲートの前方には料金が表示されますので、その料金を支払えばOKです。
ちなみにこれは、KLIA最寄りの料金所から高速に入って、イポー手前までぶっ通して走行した時に、出口の料金所で発行されたレシートです。約270kmという距離にもかかわらず、高速料金はRM31.30(日本円で約1000円)という驚きの安さ!
●サービスエリア
小腹が空いたのでサービスエリアを利用してみることに。標識には"Kawasan Rehat"と記されていました。駐車場案内の標識にはSA内の施設がピクトグラムで案内されていますから、自分が利用したい施設の傍へ車を止めることができますね。
今回利用したのは"Dengkil"という場所のサービスエリア。敷地は広く、食堂・売店・トイレの他、ガソリンスタンドなどもあり、イスラム国家らしく礼拝所も備え付けられています。場内の案内看板はほとんどがマレー語で、私にはチンプンカンプンなのですが、大抵は英語やピクトグラムが付記されていますので、意外にも戸惑うことはありませんでした。
食堂ゾーンの隅っこには、なぜかマッサージチェアも。
フードコートでは照り焼きチキンのようなランチコンボを注文。どのお店もハラルを提供していましたが、このチキンは正直なところ、ひと味足りないような気が…。
●ガソリンスタンド
車の運転には欠かせない給油。レンタカーは満タン返しですので、ガソリンスタンドの利用は避けられません。以下は、空港のレンタカー事務所へ返却する前にガソリンを満タンにすべく、空港の手前にある国営ガソリンスタンド「ペトロナス」で給油した際に撮った画像です。
基本的にはセルフ方式であり、大体の流れは日本のセルフ式GSと同じです。支払いはクレジットカードと現金のいずれかを選択でき、クレジットカードの場合は…
(1)各ポンプの操作パネルにクレジットカードを通す。
(2)言語を選択(選択できるのはマレー語・英語・中国語・タミル語のいずれか)。
(3)クレジットカードの暗証番号(PIN)を入力
(4)給油開始→満タンもしくは指定数量(金額)で給油ストップ
(5)発行されるレシートを受け取る。終了。
といった感じです。
ガソリンは欧州と同じくオクタン価で表示されます。「95」と「97」の2種類があり、日本で言えば「95」はレギュラー、「97」はハイオクといったところ。一般的なガソリン車のレンタカーならば「95」でOK。
今旅程ではKL郊外にある高速道路のサービスエリア、そして上画像で紹介している空港手前の計2箇所のGSで給油しました。前者ではクレジットカードで決済できたのですが、なぜか空港直前のGSでは私のカードを受け付けてくれず、私がレジで事情を説明して現金払いにチェンジしてもらっている間に、スタッフのお兄ちゃんが給油をやってくれました。現金払いの場合は…
(1)レジで利用するポンプの番号、油の種類(95か97か)、支払い希望金額を伝えて、まずお金を先払いします。するとレジの人がポンプのロックを解除して給油できるようになります。私は「No.9、95、50リンギ」と英語で伝えてRM50を先払いしたところ、問題なく通じました。
(2)ポンプに戻って給油開始。
(3)給油が終ったら改めてレジへ行って精算します(ポンプ番号を伝えるだけでOK)。この際、先払いした額よりも給油量が少なければ、お釣りが戻ってきます。
これはガソリンスタンドで発行されたレシートです。2014年3月の時点で、レギュラーガソリン(オクタン価95)の場合、リッター当たり2.10リンギット(日本円換算で65円前後)、ハイオク(オクタン価97)は2.78リンギット(約90円)でした。日本の半分程度ですね。なんて安いんでしょう! 羨ましい!
●空港へ返却
ピックアップはLCCTでしたが、返却はKLIAの事務所にしました。空港に近づくと"CAR RENTAL"の標識が現れますので、これに従って進んでゆきます。
空港駐車場内のレンタカー専用フロアです。会社別に区分されていますので、自分の利用した会社のロゴ下に駐車します。
駐車スペースの片隅には各社の窓口が一箇所にまとまっていますので、自分の利用した会社の窓口に出向いて返却手続きを行います。私はスタッフがいる時に返却したので、スタッフによる外装および燃料チェックを受けましたが、営業時間外は窓口のポストに鍵を入れるキードロップでOKのようです。
私はLCCTから出発するタイガーエアウェイズに乗りたかったので、KLIAからLCCTへ移動しなくてはなりません。レンタカー専用フロアからエレベータで移動し、エスカレータを下りて駐車場ビルから内のバス乗り場へ。
KLIAとLCCTを結ぶシャトルバスに時刻表は無いみたいですが、15分ほど待ったらやってきました。
これがKLIAとLCCTを結ぶ連絡バス。所要30分で料金はRM2.50。
大混雑のLCCTからタイガーエアウェイズでシンガポールへ寄り、街中で買い物を済ませてから、シンガポール航空(SQ)のA380で日本へ帰国。SQの日本人CAさんがあまりに美人で見惚れてしまったことは、ここだけの秘密です…。
●レンタカーをピックアップ
今回の旅程ではLCCのエアアジアでクアラルンプール(以下KL)へ向かいました。ご存知の方も多いかと思いますがクアラルンプール国際空港は、レガシーキャリア(LCCではない従来の航空会社)が発着する立派なKLIAと、LCCが発着する安普請のLCCTという2つのターミナルに分かれており、アジア圏のLCCの代表格であるエアアジアは当然ながらLCCTの発着となります。
国際空港としての設備やサービスはKLIAの方が格段に優れており、私が調べた限りでは、ネットで予約できる規模の各レンタカー会社もみんなKLIA側にオフィスを構えているようです。一方、LCCTにはレンタカーオフィスがあるのかどうか…。こんな状況で確実にレンタカーをピックアップするには、LCCTへ到着した後にKLIAへ移動した方が無難なのですが、でも両ターミナルは隣接しているにもかかわらず敷地が広いため、双方を移動するには車で30分もかかってしまいます。結構面倒臭いな…。
今回利用したのは、料金的に国際資本の大手企業よりも安かった地元資本のホークレンタカーという会社です。日本出発前にネットで予約手配し、その際にメールで「LCCTまで車を持ってきてくれないかな?」と問い合わせしたら、追加でデリバリー料金が発生するものの、配車可能とのことでした。そこでこのサービスを利用することにし、空港到着口を出たところで自分の携帯電話からレンタカー会社の空港オフィスへ「いま 到着出口の"Old Town White Coffee"の前にいますよ」と片言の英語で連絡したところ、「K-Iさんですね。了解です。今から20分くらいで向かいます。車のナンバーは●●●●です」と返答がありました。実際には30分以上待ちましたが、無事そのナンバーの車がやってきたので、その車を運転してきたスタッフに手を振ってその場に止まってもらったところ、なんと車内で書類へのサインやパスポート及び免許証のチェックなどの貸借契約が行われ、ものの数分という実にスムーズな手続きの後、スタッフのお兄さんは私と握手して颯爽とその場から去っていきました。
なお今回あてがわれた車は、走行距離10万キロを軽く超えている日産・セントラ(1.6L)のポンコツで、挙動がモッサリしていてステアリングも重く、踏み込んでもちっともスピードが出ずに高速道路ではイライラしましたが、メンテナンスはちゃんとなされており、決して汚くはなく、安全に動いてくれましたので、車としてはまずまずの合格点でした。安い料金ゆえに車も古いのかな。
日本と同じ左側通行ですから、違和感なく運転できました。空港からの道は広くて快適。LCCTを出て早々にラウンドアバウトがありますが、この辺りは交通量が多くないので、初めてラウンドアバウトを体験なさる方でも問題ないかと思います。
●一般道およびカーナビ(GPS)
上画像はKL都心部を運転してるときに撮ったものです。KLタワーが前方に聳えていますね。さすがに都心部は交通量が多く、随所で渋滞が発生していました。また未来都市を思わせるような幾重にクロスしている立体交差も多いのですが、イギリス支配の名残でラウンドアバウトもあちこちにあり、しかも譲り合ってくれないので、自分からガンガン突っ込んでいかないと希望の方向へ進めません。私個人としては、交通量の多くない郊外や田舎でしたらラウンドアバウトは大歓迎なのですが、交通量の多い都市部では渋滞の元凶ですし心臓によくないので、好きではありません。複雑な立体交差とラウンドアバウトのダブルコンボにより、慣れないと道に迷うこと必至です。
そこで役立つのがGPS、つまりカーナビですね。今回貸し出されたのは、海外ではおなじみのガーミン社製で、拙ブログでもアイスランドや台湾でのレンタカー記事において紹介しており、同社のGPSの基本的なユーザーインターフェースはどの機種も大体同じなので、操作性に戸惑うことなく使えました。また上述のようにKL市街地では立体交差や分岐が非常に複雑ですが、今回の機種は現地の様子がイラストで描かれた画面も表示されるので、多方面へ分岐するジャンクションでも進路を誤る無く進めたので助かりました。
●高速道路
都市部ではバカでかい広告看板が林立し、都市部から離れると熱帯雨林やパームヤシの畑が見渡すかぎりに広がるマレー半島の高速道路。
道路はよく整備されており、標識も充実しているので、私個人としてはかなり運転しやすく、訪問地を移動する際には大いに活用させてもらいました。高速道路は基本的に有料であり、日本と同様、走行した距離に比例して増えてゆく料金を支払う仕組みになっています。エリアによって有料区間と無料区間が複雑に入り混じっているようでして、当地事情に詳しい方でしたら有料区間をうまく回避しちゃうのでしょうけど、私は全く見当がつかなかったので、目の前に料金所が現れたら素直に支払うことにしました。
料金の支払方法としては、(1)現金、(2)日本のSuicaのような接触式ICカードの"Touch'n Go"、(3)無線通信式ETCである"Smart TAG"の3種類があります("Touch'n Go"カードを車載器に挿入することによって"Smart TAG"となります)。マレーシアをしばしば訪れる方でしたら、高速道路の料金支払いのみならず公共交通機関でも利用できる"Touch'n Go"を買っちゃった方が便利でしょうけど、私は数年に1回しか訪れませんので現金払いにしました。
支払い方法によって料金所のレーンが異なります。私が通過した料金所では多くの場合、右側車線が"Smart TAG"、中程が"Touch'n Go"、そして左端が現金レーンとなっていました。レーン区分はちゃんと標識で表示されていますので、それを確認すれば問題なし。現金利用の場合は、入場ゲートで通行券を受け取り、出場ゲートで通行券と共に料金を支払います。具体的には次のような流れとなります。
料金所が近づくと、数百メートル手前に料金所の存在を示す"PLAZA TOL"と書かれた標識が立っています。
現金支払の車は"TIKET(チケット)"レーンへ向かい、係員がいるボックスの前で一旦停止。
係員は無言でこのようなカードを手渡してくれるので、これを手にしたら速やかに本線へ走り出しましょう。このカードには入場した料金所や車種などのデータが記録されていますので、紛失は禁物です。
参考までに 画像に写っている左側の青いレーンは"Touch'n Go"、黄色いレーンは"Smart TAG"です。"Touch'n Go"は日本のSuicaの高速道路版みたいなものでして、入場や出場の際にゲートの読み取り機にカードをタッチすれば、チャージしておいた金額から料金を自動的に差し引いてくれるんだそうです。
出場の際は、"TUNAI(現金)"レーンへ入り、入場時に受け取ったカードを係員に差し出します。料金所の係員が話す金額がわからなくとも、日本の高速道路の料金所と同じく、ゲートの前方には料金が表示されますので、その料金を支払えばOKです。
ちなみにこれは、KLIA最寄りの料金所から高速に入って、イポー手前までぶっ通して走行した時に、出口の料金所で発行されたレシートです。約270kmという距離にもかかわらず、高速料金はRM31.30(日本円で約1000円)という驚きの安さ!
●サービスエリア
小腹が空いたのでサービスエリアを利用してみることに。標識には"Kawasan Rehat"と記されていました。駐車場案内の標識にはSA内の施設がピクトグラムで案内されていますから、自分が利用したい施設の傍へ車を止めることができますね。
今回利用したのは"Dengkil"という場所のサービスエリア。敷地は広く、食堂・売店・トイレの他、ガソリンスタンドなどもあり、イスラム国家らしく礼拝所も備え付けられています。場内の案内看板はほとんどがマレー語で、私にはチンプンカンプンなのですが、大抵は英語やピクトグラムが付記されていますので、意外にも戸惑うことはありませんでした。
食堂ゾーンの隅っこには、なぜかマッサージチェアも。
フードコートでは照り焼きチキンのようなランチコンボを注文。どのお店もハラルを提供していましたが、このチキンは正直なところ、ひと味足りないような気が…。
●ガソリンスタンド
車の運転には欠かせない給油。レンタカーは満タン返しですので、ガソリンスタンドの利用は避けられません。以下は、空港のレンタカー事務所へ返却する前にガソリンを満タンにすべく、空港の手前にある国営ガソリンスタンド「ペトロナス」で給油した際に撮った画像です。
基本的にはセルフ方式であり、大体の流れは日本のセルフ式GSと同じです。支払いはクレジットカードと現金のいずれかを選択でき、クレジットカードの場合は…
(1)各ポンプの操作パネルにクレジットカードを通す。
(2)言語を選択(選択できるのはマレー語・英語・中国語・タミル語のいずれか)。
(3)クレジットカードの暗証番号(PIN)を入力
(4)給油開始→満タンもしくは指定数量(金額)で給油ストップ
(5)発行されるレシートを受け取る。終了。
といった感じです。
ガソリンは欧州と同じくオクタン価で表示されます。「95」と「97」の2種類があり、日本で言えば「95」はレギュラー、「97」はハイオクといったところ。一般的なガソリン車のレンタカーならば「95」でOK。
今旅程ではKL郊外にある高速道路のサービスエリア、そして上画像で紹介している空港手前の計2箇所のGSで給油しました。前者ではクレジットカードで決済できたのですが、なぜか空港直前のGSでは私のカードを受け付けてくれず、私がレジで事情を説明して現金払いにチェンジしてもらっている間に、スタッフのお兄ちゃんが給油をやってくれました。現金払いの場合は…
(1)レジで利用するポンプの番号、油の種類(95か97か)、支払い希望金額を伝えて、まずお金を先払いします。するとレジの人がポンプのロックを解除して給油できるようになります。私は「No.9、95、50リンギ」と英語で伝えてRM50を先払いしたところ、問題なく通じました。
(2)ポンプに戻って給油開始。
(3)給油が終ったら改めてレジへ行って精算します(ポンプ番号を伝えるだけでOK)。この際、先払いした額よりも給油量が少なければ、お釣りが戻ってきます。
これはガソリンスタンドで発行されたレシートです。2014年3月の時点で、レギュラーガソリン(オクタン価95)の場合、リッター当たり2.10リンギット(日本円換算で65円前後)、ハイオク(オクタン価97)は2.78リンギット(約90円)でした。日本の半分程度ですね。なんて安いんでしょう! 羨ましい!
●空港へ返却
ピックアップはLCCTでしたが、返却はKLIAの事務所にしました。空港に近づくと"CAR RENTAL"の標識が現れますので、これに従って進んでゆきます。
空港駐車場内のレンタカー専用フロアです。会社別に区分されていますので、自分の利用した会社のロゴ下に駐車します。
駐車スペースの片隅には各社の窓口が一箇所にまとまっていますので、自分の利用した会社の窓口に出向いて返却手続きを行います。私はスタッフがいる時に返却したので、スタッフによる外装および燃料チェックを受けましたが、営業時間外は窓口のポストに鍵を入れるキードロップでOKのようです。
私はLCCTから出発するタイガーエアウェイズに乗りたかったので、KLIAからLCCTへ移動しなくてはなりません。レンタカー専用フロアからエレベータで移動し、エスカレータを下りて駐車場ビルから内のバス乗り場へ。
KLIAとLCCTを結ぶシャトルバスに時刻表は無いみたいですが、15分ほど待ったらやってきました。
これがKLIAとLCCTを結ぶ連絡バス。所要30分で料金はRM2.50。
大混雑のLCCTからタイガーエアウェイズでシンガポールへ寄り、街中で買い物を済ませてから、シンガポール航空(SQ)のA380で日本へ帰国。SQの日本人CAさんがあまりに美人で見惚れてしまったことは、ここだけの秘密です…。